給湯器の修理費用は？交換とどっちが得？判断基準とコストの抑え方！
「給湯器から水漏れしている」「お湯が出てこない」「給湯器から変な音がする」など、給湯器まわりに異常があると、だれでもあせってしまうものです。
でも、あわてて修理依頼をするのはおすすめできません。急いで修理依頼や交換をして、失敗するケースは少なくないのです。
「給湯器が壊れたかも？」というときには「修理できる？」「交換かな？」というのが一番の悩みどころでしょう。どちらを選べばコスパがよいのかを、落ち着いて考えなければいけません。
本コラムでは、「修理と交換の判断基準」や修理を依頼するときのコストのおさえ方を詳しく紹介します。
目次
給湯器、修理と交換どっちが得かの判断基準とは
給湯器が壊れたら、「修理」または「交換」、どちらかを選ばなければいけません。故障は、急に起きるものです。予期せぬ事態で、迷うのは当然ですね。保証期間と症状をよく確認して、得になるほうを選びましょう。
保証期間内なら修理、10年以上なら交換が得
「修理」なのか「交換」なのかを決定するポイントは、保証期間内であるかどうかです。保証期間内であれば無料で修理してもらえます。ですから、「修理」を選ぶのがよいでしょう。
しかし、保証期間を過ぎている場合や、10年以上経っているものは、「交換」を考えましょう。古い給湯器は、次々と問題が発生し、修理のトータル費用が交換費用を上回ってしまうこともあります。
症状から見る「修理か交換か」の判断基準
給湯器の症状を見て、「修理」なのか「交換」なのかを判断する方法もあります。保証期間内なら、どんな症状でも修理をお願いするのがよいでしょう。しかし、保証期間を過ぎており、さらに以下の症状があれば、交換を検討してみてください。
- 大量に水漏れしていてもエラー表示しない
- 異音や振動がある
- 温度調節が正しくできない
とくに、10年以上使用している場合は、経年劣化で寿命を迎えている可能性があります。また、機種が古くなって、部品が製造中止になっているかもしれません。ですから、交換を考えたほうがよいでしょう。
また、修理だけで済むのは次のような場合です。
- 配管劣化による水漏れ
- 異常を感じてから時間経過しておらず、まだ本格的に故障していない場合
- 温度センサーの異常・故障の場合
給湯器本体の稼働年数が10年未満のときは、故障の可能性は低いです。ですが、異常を感じたらはやめに業者に相談しましょう。
給湯器の修理費用っていくら？相場を知る方法
給湯器を修理する場合、修理費用はいくらなのでしょうか？大体の相場を知っておくと、修理依頼の目安になりますね。
給湯器の水漏れ修理、費用の平均は1万円未満
給湯器の水漏れ修理は、業者によって費用が異なります。部品代や人件費がそれぞれ異なるためです。しかし、修理費用が8,000円前後というところが多いようです。
経年劣化による水漏れは、稼働年数7年前後から始めるといわれています。壊れた箇所が複数となれば、修理費用も高くなり、場合によっては1万円を超えることもあるでしょう。
給湯器の修理費用の相場は、内訳からも予想できる
給湯器の修理費用を、内訳から予想することもできます。主な内訳は、出張費や技術料、部品代などです。技術料や部品代は、故障内容によって変わってきます。
出張費も、頼む業者によって大きく異なることがありますね。出張費がかからないところもあれば、2,000～8,000円ほど請求されることもあるようです。
さらに、修理箇所がなかった場合でも出張費を請求されることがあるので事前に確認しておきましょう。
給湯器の修理交換費用をおさえたい！ポイントは？
給湯器の修理や交換費用をおさえる方法はいくつかあります。修理依頼するタイミングや、依頼の仕方によって、トータル費用が変わってきますよ。
夜間・早朝料金に注意！
夜間や早朝にお湯を使う家庭は多いですね。ですから、給湯器の故障や水漏れに気がついた夜間や早朝にすぐさま業者へ修理依頼の連絡をしてしまいがちです。
しかし、多くの業者では、夜間から翌朝にかけて、「夜間料金」「早朝料金」などを設定しています。その料金は、業者によって違いますが、3,000円～1万円ほどです。
緊急を要する場合は仕方がありませんが、夜間や早朝には「夜間料金」「早朝料金」などが発生することは頭に入れておいてくださいね。夜間に故障した場合は、受付だけ済ませて、作業自体は昼間指定で予約することで修理費用をおさえることができます。
ただし、水漏れの場合は、「夜間」「早朝」問わず、修理したほうがよい場合があります。長時間の水漏れによって、多額の水道料金がかかってしまったり、床や家財道具が水浸しになってしまったりするおそれがあるからです。
出張費の無駄を防ぐ
給湯器が古い場合は、修理依頼をするのは要注意です。修理できなかった場合も出張旅費を請求されることがあるからです。
また、部品がないから修理不可能だといわれることもあります。修理可能でも、部品の取り寄せのために、時間や費用がかかりがちです。
出張費の無駄を防ぐためにも、修理に来てもらう前の段階で、よく確認することが必要です。給湯器の稼働年数や交換の可能性、出張旅費がかかるのかどうかなどを業者と相談しましょう。
必要な部分のみ修理依頼する
業者によっては、ついでの交換をいくつか提案されることがありますね。ときには、まだ使える給湯器を、新機種に交換することすすめられることもあります。もともと検討していた交換ならよいのですが、無計画に購入してしまうことのないように気をつけてください。
水道代の減免申請をする
給湯器の故障で水漏れが発生した場合には、条件を満たせば水道料金の減免申請をすることができます。
不測の事態で水道料金が跳ね上がってしまった場合、申請すれば、水道料金を減額してもらえるシステムです。
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給湯器の交換や修理、どこに依頼するのが正解？
給湯器が故障した場合、修理はどこに依頼するのがよいのでしょうか。「ハウスメーカー」「給湯器を取り付けた設備会社や地元の店舗など」「給湯器交換や水漏れ修理を請け負っている修理業者」「給湯器メーカー」に依頼する場合の、それぞれのメリットとデメリットをみてみましょう。
築10年以内・保証期間内ならハウスメーカー
ハウスメーカーに依頼するメリットは、依頼者の味方として、給湯器メーカーにクレームを出してくれる可能性があることです。たとえば、使い始めてまだ間もない給湯器が故障したら、「無償で修理してほしい」「修理費用を割引してほしい」と思う人も多いでしょう。そのようなとき、大手ハウスメーカーからのクレームは、給湯器メーカーに影響力があります。
また、どこが壊れたのかハッキリしない場合も、窓口がひとつで済むので、安心です。
一方、ハウスメーカーに依頼するデメリットは、時間とお金がかかることです。修理費用だけでなく、ハウスメーカーサービス費用もかかってきます。また、ハウスメーカーが休みの日には問い合わせることができず、修理完了が遅くなることがあります。
給湯器を取り付けた設備会社やガス会社、地元店舗など
給湯器を取り付けた設備会社やガス会社、地元店舗などに依頼するときのメリットは、ハウスメーカーのときと同じく、メーカーに対してクレームをつける際の味方になってくれるという点です。
また、部品を取り寄せることになった場合や交換が決まった場合には、すばやく注文してくれて、話が進むのがはやいというメリットがあります。
一方で、修理なのか交換なのかを決めるまでには時間がかかることが多いというのがデメリットでしょう。修理や交換を依頼した場合、まずは現場を見に来る業者がほとんどです。工事が混んでいるときは、現場に来るまでの日数が長く、結果的に交換完了までの日数がかかりがちです。
また、設備屋さんによって違いはありますが、その設備屋さんが修理を外注している場合、中間マージンを加算され、思ったより修理費用が高くついてしまうかもしれません。
給湯器交換や水漏れ修理を請け負っている修理業者
給湯器の交換や水漏れの修理を請け負っている修理業者に依頼するメリットは、365日24時間対応でスピーディーな業者が多いことです。たくさんの業者があり、スタッフの人数も多いので、実績があって高い技術を持った人を指定することもできるでしょう。
また、費用面では全国の相場にもとづいた適正な価格を提案してくれるのもメリットです。さらに、一度頼むと、アフターフォローが手厚い業者が多いです。
ただし、修理業者は、正規メーカーではないので、部品の在庫がない場合は取り寄せ期間が発生することがあります。
給湯器メーカーが水漏れ修理に不向きな理由
給湯器本体だけの修理なら、給湯器メーカーに頼むのが安心です。また、マージンがかからないというメリットもありますね。
しかし、給湯器メーカーは、水漏れの修理には不向きな場合があります。給湯器メーカーのサービス内容では、給湯器本体の水漏れしか修理できないからです。
給湯器付近から水漏れがあったとしても、原因が給湯器本体ではない場合がありますね。そういった場合には、ほかのところも水漏れの点検や修理をしてくれる修理業者に依頼するのがおすすめです。
賃貸の給湯器が故障した場合は、管理会社へ連絡を
賃貸の給湯器が故障した場合は、自分で修理する前に、管理会社へ連絡しましょう。自分で業者に連絡しないほうがよい場合が多いです。
自分で業者に直接依頼しないほうがよい理由
住んでいる住宅の給湯器が故障したときは、一刻もはやく修理したいと思うものですよね。しかし、自分で手配してとりあえず修理し、請求書を大家さんに回すという方法は後でトラブルになりかねません。
ですから、はやく直してほしいときでも、きちんと大家さんや管理会社に相談してから直してもらいましょう。
エラーでなく故障かを必ず確認するべき理由
「もしかしたら、給湯器が故障しているかも？」と思っても、すぐに修理を依頼するのはおすすめできません。給湯器の故障ではなく、ただの「エラー」かもしれないのです。
給湯器本体には異常なく、使い方が間違っているだけという場合もあります。このような、勘違いだった場合や使い方の間違いでエラーが出た場合でも、業者からは出張費や点検費を請求されることがあります。
入居者が支払い負担となるケース3つ
給湯器の修理費用を入居者が負担となることが多いケースは、以下のとおりです。
- 故障が、入居者の勘違いであった場合
- 入居者の管理不足による不具合
- 入居者が勝手に修理業者へ依頼した場合
いずれも、契約時の内容をきちんと把握しておくことが必要です。また、「故障かも？」と思っても、自分で修理依頼をすることは、やめましょう。まずは大家さんや管理会社に相談することが最優先です。
給湯器が故障したときは何を伝えればよい？
「給湯器が故障かも？」と思ったときには、業者にどんなことを伝えたらよいのでしょうか。できるだけスピーディーに解決するために、伝えるべき内容を把握しておきましょう。
問い合わせで伝える基本の3つ
- 給湯器の型番や製造番号
- 給湯器の症状
- 修理日時や段取りについて
多くの給湯器は、本体にシールが貼られていて、型番や製造番号が書いてあります。症状の説明は、エラー番号や、振動、異音、水漏れなどの有無を細かく伝えましょう。
そして、修理の日時や段取りをしっかり決めておきましょう。戸建て住宅の場合は、在宅して立ち会える日時を相談します。
賃貸住宅の場合は、入居人が不在でも管理会社や大家さんに立ち会ってもらえる場合が多いでしょう。不在時にスペアキーで入って修理をしてもらうのか、依頼人も立ち会うのかなどを確認してください。
分譲マンションなどの場合は、管理人やコンシェルジュに鍵を預けて、開け閉めすることをお願いする場合があるかもしれません。立ち会わない場合は、万が一を考えて、貴重品を自宅に置かないように気をつけましょう。
まとめ
「給湯器が故障したかも？」という場合には、一刻もはやく修理したくてあわててしまいがちですね。しかし、あせって修理を依頼すると、余計なお金や時間がかかってしまうことがあります。
まず、「修理」なのか「交換」なのかをじっくり見極めることが必要です。直せば十分使えるのに、新しいものに交換してしまっては損になります。
また、古い給湯器は、修理箇所がどんどん増えていくばかりで、交換したほうが得だったということにもなりまねません。
保証期間や、平均寿命を参考にして、しっかり考えてみてください。また、修理をするときには、できるだけはやく、安く、高い技術を持って修理してくれる業者を探しましょう。
