散水栓を立水栓にdiy交換できる?種類・選び方・費用について
目次
散水栓を立水栓へdiyで交換できる?
ご家庭にある屋外の水栓は、散水栓が一般的です。ガーデニングや洗車などが趣味のかたはしゃがんでホースを取り付ける作業をしないといけません。水を使うたびにしゃがむのは体力がいりますし、そもそも足腰が悪いかたは作業できないこともあるのです。そのため、立ったまま水を使うことが可能な立水栓に交換したいとお考えの方も多いことでしょう。
散水栓から立水栓には、diy(自分で何かを交換したりすること)で交換できます。散水ボックスを解体し、古い水栓を撤去して新しい水栓につなげば、作業完了です。散水栓のあったところに立水栓を設置する場合は、散水ボックスの周りが普通の掘り返しやすい土であれば、日曜大工に慣れているかたなら難しい作業ではないかと思います。
しかし、散水ボックスの周りがコンクリートで固められていたり、立水栓の新設や散水栓のあった位置からずらして設置したりするには、それなりの工具が必要になります。さらに、立水栓への交換には、配管の工事など資格が無いとできない作業もあるのです。
ここでは散水栓と立水栓の違いや交換作業の流れ、業者に依頼する際の費用の相場などをご紹介します。ご自身でdiyされる際や、業者に依頼される場合のご参考にしてください。
散水栓と立水栓の違い
散水栓は家の入口付近や駐車場の地面に設置されていることが多いです。鉄のフタを開けると、その中に水栓が設置されています。庭木の水やりや洗車をおこなう場合は、その蛇口にホースを取り付けて作業しなければなりません。
立水栓は、地面に埋まっているような構造の散水栓とは違って、柱状に立ち上がった水栓のことをいいます。公園などによく設置されているのを見かけますよね。
散水栓と立水栓には、それぞれメリットとデメリットがあるため、一概にどちらのほうが圧倒的によいとはいえません。そのため、散水栓から立水栓へdiyで交換する前に、自分の生活に本当に向いている水栓はどちらなのか、メリットとデメリットを知ってから判断する必要があります。ここでは散水栓と立水栓のメリットとデメリットをご紹介するので、散水栓と立水栓のどちらが自分には向いているのかを決める参考にしてください。
〇散水栓のメリット
- 埋め込み型なので、フタを閉めると目立たないため邪魔にならない。
- 見えにくいところにあるため、いたずらされにくい。
〇散水栓のデメリット
- 使用する際には、フタを開けてホースを取りつけなければならず、気軽に水を使えない。
- しゃがんで作業しなければならないため面倒。
- 足腰を痛めている場合は、使用することが難しい。
- 埋め込み型なので、砂が入ったり虫が湧いたりしやすい。
〇立水栓のメリット
- ホースを取りつけずにそのまま手を洗ったり、水をバケツに入れたりすることができるので水を使いやすい。
- 見えやすい高さに蛇口が付いているため、蛇口の周りに虫が湧いたり、クモの巣が張ったりする心配が少なく、清潔に保てる。
- 種類が豊富なので、家の外観に合ったオシャレなものを選ぶことができる。
- ガスを引くとお湯も出すことができる。
〇立水栓のデメリット
- 柱状になっているので設置場所が必要。水受けを設置する場合は、さらにスペースをとってしまう。
- 設置場所によって配管工事が必要になり、設置費用が高くなってしまう場合がある。
- 水栓が露出しているため、誰かにいたずらされてしまうおそれがある。
散水栓は地面に設置されているので、フタをしてしまえば何もない状態になり、景観がスッキリすることが最大のメリットといえます。ただ、庭のお手入れや車の洗車、子どもたちの手足の洗い場などに活用したい場合は、立水栓のほうが便利で使い勝手もよくなります。
立水栓に交換するとこんなお悩みが解消できます
立水栓はガスを引けばお湯が使えるので、冬場に屋外で水仕事をするかたにとっては、一番のメリットになるかと思います。また、散水栓は地面に設置されたボックス内に虫が湧いたり、クモの巣が張ったりしやすく、常に清潔に使用できるとはいえませんが、立水栓であればそのようなこともないのです。立水栓は、いつでも見えるところに蛇口があるため、虫や汚れがあれば掃除をしてから使用できるからです。
さらに、立水栓であれば、常にホースを装着したままにしておけるため、庭木への水やりや洗車といった作業を気軽におこなえます。散水栓を使用している方で、日ごろから水を使うのに手間を感じていらっしゃる方には、立水栓への交換がおすすめです。
【要注意】交換は配管工事を伴うので資格が必要です
散水栓から立水栓への交換は、ご自身によるdiyでも可能です。しかし、配管をきっちりとつなげることができないと、水漏れが起きてしまうおそれがあります。水回り関係のdiyに慣れていない場合は、常に作業が上手くいかなかった場合の水漏れのリスクを、頭に入れておかなければなりません。
また、もともと家に散水栓や立水栓がない場合は、新しく給水排水用の配管を設置する工事が必要になります。そうした工事は「給水装置工事主任技術者」の資格保持者でなければできないため、業者へ依頼しなければなりません。また、散水栓があった場所と違う場所に立水栓をつなげる場合にも配管工事が必要になるため、業者に依頼する必要があります。
プロがおこなう交換作業の流れ
プロがおこなう交換作業は、以下のとおりになります。
- 道管の元栓を閉めて、散水ボックスを地面から外す
- 水管と立水栓をつなげる
- 水栓と土台、水の受け皿となるパンを取り付ける。
散水ボックスが埋まっている周りがコンクリートで覆われている場合は、コンクリートの除去作業が必要となります。また、散水栓があった場所から移動させる場合は配管工事も必要となります。業者に依頼する場合は事前に相談して、作業工程を確認しましょう。作業工程によっては、作業費用が高くなってしまうおそれがあるからです。
弊社には多数の業者が加盟しています。そのため、お客様のご要望に対して最も相応しい業者を、こちらでご紹介させていただくことも可能です。24時間365日、お電話でさまざまなお悩みを受付ております。散水栓から立水栓への交換で何かお考えになられている方がいらっしゃれば、力になることができるかと思いますので、ぜひ一度ご連絡ください。
立水栓は多種多様!お庭に合ったものを選ぼう
立水栓は水が使いやすく便利であると同時に、お庭のインテリアとしても存在感を発揮します。また、色や形も多種多様で、いろいろなテイストのものがありますので、お庭の雰囲気に合わせて選んでみてください。ここでは立水栓の選びかたについてご紹介します。
どんな用途で使いたいか考えよう
せっかく立水栓を設置するなら、使い勝手のよいものを設置したいですよね。それにはまず、ご自身がどんな用途で水を使いたいのかを考えましょう。
「洗車をしたい」「ガーデニングの水やりで使いたい」「子どもやペットの手足の洗い場として使いたい」「バーベキューや水遊びに使いたい」など、用途は人それぞれです。どういった用途で使うかによって、水栓本体に取り付ける蛇口タップの位置や数、機能なども変わってきます。まずは日ごろのご自身の生活から用途をしっかりと考えることで、最適な立水栓を選ぶことができるのです。
デザインは多種多様!
用途を考えたら、次はデザインを選びましょう。立水栓のデザインは多種多様です。和風のものから洋風のものまであります。また、素材もステンレスや陶器、石材などさまざまです。各メーカーによってデザイン性や機能性が違ってきますので、家や庭の雰囲気やイメージに合ったデザインのものを選ぶのがおすすめです。
立水栓に交換するなら"パン"も忘れずに!
パンとは立水栓の蛇口から出た水を受け止める排水パンのことです。デザインは立水栓と同じく豊富で、角型や丸型、ステンレス製や陶器製のものなどさまざまです。立水栓のデザインとのバランスを考えたうえで選ぶとよいでしょう。水を溜めて使用したい場合は、ゴム栓があるタイプかどうかも確認してください。
多種多様な立水栓、交換作業と合わせて相談してみてもいいかも
種類が豊富なのは嬉しいことですが、その中から自分に合った水栓を選ぶことはなかなか難しいかもしれません。そのような場合は、交換作業と合わせて、業者に相談してみましょう。自分では気付けなかったことも教えてもらえるかもしれません。
弊社は24時間稼働のコールセンターを設けています。お客様の中にはご多忙のため、立水栓についてデザインや機能などをご自分で調べることが難しい方もいらっしゃるかと思います。そういったとき、弊社であれば早朝であれ深夜であれ、お客様のご都合のよいときにご相談にのることが可能です。おひとりで悩まずに、ぜひ弊社を頼ってください。
立水栓で庭をもっと便利にしよう!気になる費用は?
散水栓から立水栓に交換したら、どんなところで役に立つのでしょう。また、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?ご自身でdiyする場合との費用の違いも気になるかと思います。ここからは立水栓の利便性と費用の相場についてご紹介します。
立水栓はこんな場面でも大活躍!
立水栓は、ご家族での生活のさまざまなシーンで大活躍します。お子様がいるご家庭では、夏場にビニールプールで遊ばれることも多いと思いますが、立水栓であれば簡単にビニールプールへ水を入れることが可能です。
ほかにも、外で元気に遊んできたため土汚れがついてしまったお子様の手足を洗うことも、立水栓であれば容易くおこなえます。ペットの足を洗うことも楽になるため、散歩から帰宅したときに洗面所まで連れていく必要もなく、屋内が汚れてしまうリスクを抑えられます。
また、バーベキューや花火をする際にも、立水栓は役立つのです。蛇口に常にホースをつなげておけば、万が一、何かに火が燃え移ってしまったときでも、すぐに消火できます。散水栓の場合は、フタをあけて、ホースをつないでと手間がかかるため、そうはいかないのです。さらに、火傷をしたときでも、散水栓と違って患部に直接水を当てて冷やすことができます。
水の出番は思った以上に多いです。とくに、ご家族でイベントをするのが好きな方や、ガーデニングが趣味の方、ペットを飼われている方などは、立水栓に交換されると利便性を大きく実感できることでしょう。
気になる交換費用は……
気になる交換費用ですが、おおよそ20,000円~80,000円ほどです。費用の内訳は、「工事費用」、「立水栓本体の費用」、水道局への届出費用などの「その他諸費用」となります。立水栓本体の費用は、選ぶ立水栓のグレードによって大きく違ってきますし、工事費用も内容によって追加の費用がかかる場合があります。
たとえば、散水栓の近くに立水栓を設置する場合は費用を抑えられますが、遠くなるとそれだけ配管の長さが必要になるため、工事費や材料費がかさみます。また、周りがコンクリートで覆われていると、除去費用のほかに廃材処分費用も追加でかかってしまいます。
それ以外にも、条件によって工事費や材料費は変動するため、業者に依頼する際は事前に必ず見積りをとりましょう。無料でおこなってくれる業者もあります。費用を抑えたい場合は最低でも5社から相見積りをとって、料金を比較してみることがおすすめです。
立水栓に交換したらメンテナンスを忘れずに!
立水栓に交換したら、気を付けなければならないのが凍結です。立水栓の中の配管に水が入ったままの状態で凍ってしまうと、地中の配管が凍って膨張してしまったときに配管が破裂してしまうおそれがあります。これから3つ、凍結を防ぐ方法をご紹介するので、寒くなってきたらぜひおこなってください。
まず、ひとつ目の方法ですが、水抜きをすることです。あらかじめ、配管内の水を抜いて空にすることによって、万が一配管が凍結してしまったとしても、膨張することを防ぐ方法になります。水抜きハンドルを閉めて、蛇口をひねれば、配管内の水を出し切ることが可能です。ただし、この水抜き作業は、水抜き機能が付いた商品でないとできません。凍結が心配な地域にお住まいのかたは、水抜き機能が付いた立水栓を設置することをおすすめします。
ふたつ目の方法は、水を出しっぱなしにして凍らないようにすることです。水が流れ続けていると凍りにくくなるため、配管が破裂するといったリスクを防げます。水を流す量は少量で大丈夫ですが、流れが途切れないようにはしてください。
そして、みっつ目の方法が、凍結防止カバーを装着することです。立水栓を設置する際に、一緒に購入しておくとよいでしょう。わざわざ専用カバーを買うほど寒くならない地域にお住まいであれば、布や発泡スチロール付きの保温テープなどを巻き付けることでも凍結防止になるため試してみてください。
どちらの作業も、寒波が襲ってくる前に対策をしておくことが重要です。突然の寒波で作業が間に合なかった場合でも破裂しなければ問題ありません。ただ、無理に蛇口をひねったり、熱湯をかけたりしてしまうと配管が破裂してしまうおそれがあります。そのまま放置するか、布で覆ったりぬるま湯をかけたりしてゆっくり溶かしてください。
破裂してしまったり、不具合が生じたりした場合は、業者に相談して修理を依頼しましょう。弊社では、24時間365日いつでもお電話によるご相談を受け付けております。立水栓の設置から修理まで、何かお困りのことがあればお気軽にご相談ください。