混合水栓から水漏れを修理する方法とは?早めに対処して被害を防ごう
混合水栓(蛇口)から水漏れが起こったら、まず使っている水栓の種類を確認しましょう。なぜなら、混合水栓の種類によって修理方法が異なるためです。また、水栓の種類ごとに準備する道具も少し異なりますので、準備する際は何が必要になるかを前もって確認しておきましょう。
本コラムでは、混合水栓から水漏れした際の修理方法や、混合水栓の種類などについて解説していきます。もし、自力での水漏れ修理が難しい場合は、無理せず業者に依頼して対応してもらいましょう。
目次
混合水栓の水漏れ修理の前に確認すること
ここでは、混合水栓で水漏れが発生したときに確認しておくべきことについて解説していきます。
使用している混合水栓の種類
混合水栓には「ツーハンドル混合水栓」「シングルレバー混合水栓」「サーモスタット混合水栓」の3種類があります。
■ツーハンドル混合水栓
お湯と水のハンドルが別々についている水栓で、それぞれのハンドルを回すことで水温を調節します。
■シングルレバー混合水栓
レバーが1つついているタイプの混合水栓で、レバーを左右上下に動かして水温や水量を調節します。
■サーモスタット混合水栓
設定した温度に自動的に調節してくれる水栓です。おもに浴室やキッチンに設置されることが多い混合水栓です。
水漏れしている場所
混合水栓の水漏れは、基本的に部品の交換で解決することが多いです。水栓の内部には多くの部品があり、どこで水漏れが発生しているのかによって交換するべき部品が変わります。
水漏れが発生している箇所から、水漏れの原因もある程度特定できます。混合水栓で水漏れが起こりやすい箇所とよくある原因を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
・ハンドルやレバーの根元
ツーハンドル混合水栓のハンドル根元部分から水漏れしている場合、ハンドル内の部品である三角パッキンの劣化が原因と考えられます。シングルレバー混合水栓のレバー下部分から水漏れするというときは、水が出るパイプの根元にあるカートリッジの不具合である可能性があります。
・スパウトの上下
スパウトは、水栓の水が出てくるパイプの部分です。スパウトの付け根部分から水漏れが起きている場合、どのタイプでもスパウトの接続部分にあるパッキンの劣化が原因と考えられます。また、シングルレバー混合水栓でスパウトの根元部分の上から水漏れがあるという場合、カートリッジの不具合も考えられるでしょう。
・吐水口
スパウトの先端の、水が出てくる部分が吐水口です。水を止めた状態で吐水口から水が漏れる原因は、ツーハンドル混合水栓の場合はハンドル内の水栓コマやケレップという部品の劣化でしょう。シングルレバー混合水栓やサーモスタット混合水栓の場合はカートリッジの故障と考えられます。
・本体の根元
混合水栓本体と壁や台の設置部分から水漏れしているときは、その設置部分のパッキンが劣化している可能性が高いでしょう。
・ホースのつなぎ目
サーモスタット混合水栓とシャワーホースをつなぐ部品から水漏れする原因は、接続部分にあるナットの緩みや、ナットの内側にあるパッキンの劣化が考えられます。
水漏れするタイミング
混合水栓のどこから水が出ているかを確認するだけではなく、どのタイミングで水漏れしているかも調べておくことで、どう修理するべきか判断することができるでしょう。
水を出して水漏れしているのであれば、水栓の内側に取り付けられているゴムパッキンが劣化していたり、破損していたりすることが原因かもしれません。パッキンの劣化や破損は、新しいものと交換すれば水漏れが直るはずなので、試してみるとよいでしょう。
水を出していないときに水漏れする場合は、水量や温度を調節しているカートリッジが劣化しているかもしれません。カートリッジを新品のものと交換すれば、水漏れが直るでしょう。
水漏れしている場所がわかっても、混合水栓の内部部品を交換が必要だと、自分で修理するのが難しい場合があります。そのようなときは、無理に修理しようとしないで、水漏れ修理業者に依頼するようにしましょう。
水漏れでお困りになられた際は、一度弊社までご相談ください。弊社では、お電話やメールでのご相談を無料でおこなっております。ご相談後、ご依頼を希望される場合はお近くの弊社加盟店をご紹介いたします。
依頼までいたらない場合、キャンセル料は発生いたしませんので、ご安心してご連絡ください。
【種類別】混合水栓の修理方法
混合水栓の種類や水漏れしている場所などを確認できたら、次は修理作業になります。修理する前に、必要な道具や部品をそろえておくようにしましょう。ただし、交換するパッキンやカートリッジの準備には注意してください。
パッキンなどはメーカーや品番などによって大きさが異なります。もし確認せずに購入してしまうとサイズがあわなかったり、修理後再び水漏れしたりすることがあるのです。パッキンやカートリッジを購入する際は、現在使用している部品を持ってホームセンターで探したり、お店のスタッフに聞いたりするとよいでしょう。
また、作業中に床などが水浸しにならないように「止水栓」を閉めることを忘れないでください。止水栓とは水量を調節したり、止めたりするためのものです。止水栓は基本的に、水栓がつながっている給水管に設置されています。
ツーバルブ混合水栓
ツーバルブ混合水栓のハンドル下からの水漏れと、吐水口から水漏れしている場合の修理方法をそれぞれご紹介します。まずは、以下の道具を準備しましょう。
■必要な道具
- 水栓スパナ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- モンキーレンチ(ナットが固くて回らないときに使用する)
- 軍手
ハンドル下の水漏れ修理の場合は、上記の道具のほかに水栓プライヤー・交換用の三角パッキンとパッキン受けが必要となります。また、吐水口の水漏れ修理の場合は、交換用の水栓ケレップと水栓節水コマが必要です。
■ハンドル下からの水漏れの修理方法(三角パッキン交換)
- 止水栓を閉める
- ハンドル上部にあるフタの隙間にマイナスドライバーを引っかけて開ける
- ハンドル内にあるネジをプラスドライバーで外し、ハンドルを取り外す
- ハンドルを外して出てきたナット→三角パッキン→パッキン受けの順番で取り外していく
- 新しいパッキン受けと三角パッキンを取り付ける(取り付ける順番はパッキン受けから)
- ナットを取り付ける
- 取り外したときとは反対の順番でハンドルを取り付けていく
- すべて取り付け終えたら、止水栓を反時計回りに回して開ける
- 水漏れがないか確認して作業完了
ナットを締める際は、締めすぎないように注意してください。締めすぎるとハンドルの動きが鈍くなります。
■吐水口からの水漏れの修理方法(水栓コマ交換)
- 止水栓を閉める
- ハンドル上部にあるフタをマイナスドライバーで外す
- ハンドルを固定しているネジをプラスドライバーで外し、ハンドルを取る
- 水栓プライヤーなどを使い、ナットを反時計回りに回して取り外す
- 水栓コマとケレップを抜き取り、新しい水栓コマとケレップを入れてナットを時計回りに回して閉める
- 取り外したときとは逆の順番でハンドルを取り付けていく
- 閉めていた止水栓を反時計回りに回して開ける
- 吐水口から水が漏れていないか確認して完了
シングルレバー混合水栓
シングルレバー混合水栓で水漏れした場合は、バルブカートリッジやパッキンの交換で修理することができます。修理する前に、以下のものを準備しましょう。
■必要な道具
- 水栓プライヤー
- モンキーレンチ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 本体固定用工具(カートリッジを交換する際に必要)
- 軍手
上記で紹介した道具以外に、交換する部品(バルブカートリッジやパッキン)を準備しておきます。
■ハンドル下からの水漏れ修理方法(バルブカートリッジ交換)
- 水が出ないように止水栓を閉める(時計回りに回す)
- レバーハンドル正面にある赤と青のマークがついているキャップを小さめのマイナスドライバーなどを使って外す
- レバーハンドルを上にあげ、中にあるネジをプラスドライバーなどで2回ほど回してレバーを取る
- 水栓本体を固定専用工具でおさえ、モンキーレンチで胴体カバーを外す
- 胴体カバーを外したら、古いバルブカートリッジを取り除いて新しいものを入れる
- バルブカートリッジ交換後、取り外したときとは逆の順番で取り付けていく
- レバーハンドルまで取り付け終わったら、止水栓を開ける(開けるときは反時計回りに回す)
- 水漏れしていないか確認して修理完了
■水栓の根元からの水漏れ修理方法(パッキン交換)
- 水が出ないように止水栓を閉める(時計回りに回す)
- レバーハンドル正面にある赤と青のマークがついているキャップを小さめのマイナスドライバーなどを使って外す
- レバーハンドルを上にあげ、中にあるネジをプラスドライバーなどで2回ほど回してレバーを取る
- 水栓本体を固定専用工具でおさえ、モンキーレンチで胴体カバーを外す
- 胴体カバーを外したら、バルブカートリッジも取り外す
- スパウトを引き抜く
- 劣化したパッキンを爪楊枝などで取り外す
- スパウト内部とパッキンを取り付ける部分が汚れていないか確認する(汚れている場合はタオルなどで拭き取る)
- 新しいパッキンを取り付ける
- スパウトを取り付ける
- バルブカートリッジやレバーハンドルなどを外したときとは逆の順番で取り付けていく
- すべて取り付けたら止水栓を開ける(反時計回りに回す)
- 最後に水漏れしないかを確認して作業完了
サーモスタット混合水栓
サーモスタット混合水栓の水漏れは、サーモスタットカートリッジを交換することで解消されます。ただし、カートリッジが購入できない場合や、サーモスタット混合水栓自体が古くなってしまっている場合は本体ごと交換する必要があります。
自分で作業するのが難しいと感じたら、業者に依頼しましょう。自力でおこなう場合は、以下のものを準備します。
■必要な道具
- サーモスタットカートリッジ
- モンキーレンチまたはスパナ
- プラスドライバー
- マイナスドライバー
- 軍手
本体を交換する場合は、サーモスタット混合水栓本体とシールテープ(水道管の接続部分にできるすき間を埋める道具)が必要です。
■スパウト根元からの水漏れの修理方法(カートリッジ交換)
- 止水栓を時計回りに回して閉める
- 蛇口の横にある温度調節用ハンドルのキャップ部分にあるすき間にマイナスドライバーを引っかけて外し、ハンドルを取り外す
- ハンドルと本体を接続しているナットをモンキーレンチなどで取り外す
- サーモスタットカートリッジが見えたら、モンキーレンチなどを使い取り外し、新しいものと交換する
- 交換後、取り外したときとは逆の手順で取り付けていく
- すべて取り付けたら止水栓を反時計回りに回して開ける
- 最後に水漏れしないかを確認して作業完了
■本体根本からの水漏れの修理方法(本体交換)
- 水道の元栓を閉める
- 水栓本体の背面にあるナットを回し、脚部分から本体を外す
- 残った脚部分を時計回りに回して取り外す
- 配管内に溜まったさびやゴミなどを取り除き、きれいにする
- 新しい水栓の脚のネジ山にシールテープを巻く。巻き方は、ネジ山にシールテープをのせ、テープが緩まないように少し引っ張りながら7~10回ほど巻く。
- シールテープを巻き終わったら、取り外したときとは逆の手順で新しい水栓を取り付けていく
- すべて取り付けたら元栓を開ける
- 最後に水漏れしないかを確認して作業終了
水漏れ修理や混合水栓本体の交換は自力でおこなうことが可能です。しかし、手順を間違えると、修理や交換をしても再度水漏れしたり、悪化させてしまったりするおそれがあります。
自分で水漏れを直せるか不安だというときは、水道業者に水漏れ修理や部品などの交換を任せましょう。業者であれば、水漏れ修理などに慣れているので的確に作業をしてもらえるはずです。
弊社にお電話していただければ、全国にある弊社加盟店のなかからお近くの水道業者をご紹介することができます。24時間年中無休でお電話受け付け可能ですので、お客様のご都合にあわせてご連絡ください。
業者に依頼することも検討しよう
混合水栓の水漏れ修理は、業者に依頼すれば修理後の保証がついていることが多いので、再度水漏れが起こっても対応してもらえることでしょう。保証内容や期間は業者によって異なるので、依頼する前に確認しておくことをおすすめします。
混合水栓の修理を依頼する業者をお探しになられる際は、ぜひ弊社をご利用ください。弊社にご連絡いただければ、弊社加盟店のなかからお客様のご希望・ご要望にあった業者をご紹介いたします。また、一般家庭だけではなく飲食店などの水漏れ修理やご相談も対応しておりますので、お気軽にご連絡ください。
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