トイレレバーが戻らない!空回りする!原因と修理交換方法をご紹介
目次
- ▼トイレのレバーが戻らない原因と直す方法
- ・【原因1】レバーに異常がある
- ・【原因2】フロートバルブが外れている
- ・【原因3】鎖が短い・物が絡まっている
- ・【原因4】鎖が切れている
- ・何が原因かわからない場合は?
- ▼トイレレバーとフロートバルブを交換してみよう!
- ・作業の前は止水栓を閉める!
- ・トイレレバーの交換手順
- ・フロートバルブの交換手順
- ・自分での交換が難しいならプロに相談しよう!
- ・トイレバーやフロートバルブの交換費用
- ▼トイレタンクの仕組みと、水漏れなどのその他トラブル
- ・トイレの水が流れる仕組み
- ・【トラブル1】トイレから異臭がする・水の流れが悪くなる
- ・【トラブル2】水が止まらない
- ・【トラブル3】給水管から水漏れ
- ・【トラブル4】トイレの修理にかかる費用相場
トイレのレバーが戻らない原因と直す方法
この記事では、トイレレバーが戻らない場合に考えられる、4つのおもな原因と解決方法を解説していきます。原因の解説の前に、まずは、トイレの水が流れる仕組みを理解しておきましょう。
トイレレバーは、タンク外側のハンドル部分と、タンクの内側の棒が一体になっています。そして、棒の先端に鎖がついて、その鎖はゴム製のフロートバルブというものにつながっています。
フロートバルブは、タンクにたまった水をせき止める役割があります。そのため、トイレレバーを引いて鎖がフロートバルブを持ちあげることで、せき止められていたタンクの水が便器に流れます。これが、トイレレバーによって水が流れる仕組みです。
【原因1】レバーに異常がある
トイレレバーが戻らないおもな原因の1つ目は、レバーそのものの異常です。レバーにさびや汚れがたまっていると、動きが悪くなります。「トイレレバーが重い」と感じる場合、このような異常が発生している可能性があります。
トイレは常に湿気があるため、さびや汚れがつきやすい環境なのです。また、レバーが劣化などで壊れてしまった場合も、正常に作動しなくなります。レバーそのものが原因となっているかどうかを確かめるには、タンクのフタを開けて確認してください。確認するポイントは、外側のレバーと一体になっている白い棒の状態です。
白い棒とレバーとの付け根あたりのナットがゆるんでないか、部品が壊れていないか、さびや汚れで動きにくくなっていないか、などを見てください。さびや汚れはレバーを取り外して掃除して解決できますが、レバーが壊れている場合には、レバーの交換が必要です。
【原因2】フロートバルブが外れている
トイレレバーが戻らないおもな原因の2つ目は、フロートバルブが通常の位置から外れていることです。フロートバルブとタンク内の管が取り付けられている部分のネジがゆるんでいると、フロートバルブが外れてしまうことがあります。
フロートバルブが外れているかどうかを調べるには、タンクのフタを開けて確認してみましょう。フロートバルブが外れていた場合、フロートバルブのネジを閉めるだけで解決するかもしれません。具体的なやり方は後述しますので参考にしてみてください。
【原因3】鎖が短い・物が絡まっている
トイレレバーが戻らないおもな原因の3つ目は、レバーとフロートバルブをつなぐ鎖の長さが短くなっていて、フロートバルブが閉まりにくくなっていることです。
鎖が短い場合、レバーの白い棒と鎖の間に小さいフックを取り付けて、長さを調整すれば解決できます。フロートバルブが閉まっている状態で鎖をピンと張ってから、ほんの少したるませるくらいがちょうどよい鎖の長さです。
また、鎖が絡まってしまい、フロートバルブが閉まらなくなってしまうケースもあります。このケースでは、タンクのフタを開けて、鎖が絡まっている部分をほどけば解決できます。
【原因4】鎖が切れている
トイレレバーが戻らない4つ目のおもな原因は、レバーとフロートバルブをつなぐ鎖が切れていることです。鎖が切れてしまっていたら、フロートバルブを交換する必要があります。新品のフロートバルブを購入する際には、鎖がセットでついているものを選びましょう。
何が原因かわからない場合は?
この章では、トイレのレバーが戻らないおもな原因として、トイレレバーの異常、トイレレバーからのびている鎖の異常、フロートバルブの異常をご紹介してきました。
しかし、タンクのフタを開けてこれらの箇所を確認してみても原因が見当たらない場合は、水周りのトラブルを解決してくれる業者に相談してみるのが解決の近道です。
「トイレレバーが戻らないと、水道代が高くなってしまうのでは……」という心配もあるので、すぐに対応してくれる業者を利用してみてはいかがでしょうか。
弊社には水回りのトラブルを解決してくれる業者が多く加盟しております。緊急時あっても即日で対応できる業者を紹介できることもありますので、お困りの際は一度ご相談ください。
トイレレバーとフロートバルブを交換してみよう!
トイレレバーが壊れていたり、フロートバルブの鎖が切れたりしている場合には、新しいものに交換をする必要があります。トイレレバーは、ホームセンターや通販サイトで購入できます。
フロートバルブも、トイレレバーと同様に購入できます。この章では、それぞれの交換方法を解説していきますので、自力で解決しようという方は、ぜひ参考にしてみてください。
作業の前は止水栓を閉める!
トイレレバーやフロートバルブを交換する際には、あらかじめ止水栓を閉めて、タンクに水が流れないようにしましょう。止水栓とは、水道管からタンクへ流れる水を調整するもので、一般的にはトイレの壁についています。
止水栓は、マイナスドライバーで開閉するドライバー式と、ハンドルで開閉するするハンドル式が多いですが、基本的にどちらも時計回り(右回り)に回せば水は止まります。マイナスドライバーを持っていない方は、10円玉くらいのサイズのコインでも代用できます。
また、止水栓で水を閉めるだけでなく、タンク内の水を抜いておくと、交換作業がしやすいです。トイレレバーからのびている鎖を引っ張って、フロートバルブを持ち上げると、便器に水が流れてタンク内の水が抜けていきます。
トイレレバーの交換手順
トイレレバーの交換は、はじめに、レバーについている鎖を外します。その次に、レバーと白い棒を固定しているナットをレンチでゆるめ、外側からレバーを引っこ抜きます。そして、新しいものに付け替えます。
外側から新しいレバーをタンク内に通し、付属部品で固定します。その際に、レバーのハンドルの向きが真下に向くように、固定しましょう。向きを間違えるとうまく使用できなくなる場合があります。
新しいトイレレバーを固定できたら、鎖を取り付け直し、止水栓を開いてタンク内に水をためて、トイレレバーを調整してください。鎖の長さは適切か、ちゃんと水が流れるか・止まるかをしっかりチェックしましょう。
フロートバルブの交換手順
フロートバルブの交換は、はじめに、フロートバルブについている鎖を外します。鎖を外ししたら、フロートバルブが取り付けられている部分のネジをゆるめ、フロートバルブを取り外します。
そして、新しいフロートバルブを取り付け、鎖を付け直します。その後、止水栓を開いてタンクに水をためて、ちゃんと水が流れるか・止まるかを確認します。
自分での交換が難しいならプロに相談しよう!
トイレレバーやフロートバルブの交換は、ホームセンターや通販サイトで部品を調達できるため、自力で対処できるケースも多いでしょう。しかし、機械の修理やDIYの経験があまりない方や、作業に不安を感じる方は、プロである業者に相談するのが確実な解決方法です。
トイレバーやフロートバルブの交換費用
トイレレバーやフロートバルブの交換を業者に依頼する場合、気になるのは費用でしょう。業者にもよりますが、一般的な費用相場は、トイレレバー交換が5,000円程度、フロートバルブ交換が8,000円から10,000円程度といわれています。
しかし、異常がほかにも見つかるといったイレギュラーが発生してしまった場合は相場以上の金額になることもあるでしょう。正確な費用を知りたいという場合は、修理の費用を無料で見積りしてくれる業者に依頼してみましょう。
そうすることでおおよその費用と「どこに異常があるか」ということがわかるはずです。弊社では、見積り依頼を無料で承っている業者を紹介することができます。費用の詳細を知りたいという方はぜひ一度、ご相談ください。
トイレタンクの仕組みと、水漏れなどのその他トラブル
ここまでの章では、トイレのレバーが戻らない原因として、トイレレバーやフロートバブルを解説してきました。しかし、トイレにはそのほかにも、さまざまなトラブルがあります。この章では、よくあるトラブルをいくつかピックアップしてご紹介していきます。
トイレの水が流れる仕組み
トイレのさまざまなトラブルをご紹介するにあたり、トイレの水が流れる仕組みを理解しておくと、スムーズに対処するのに役立ちます。
トイレの水の流れをコントロールしているのは、フロートバルブとボールタップです。この2つの違いは、タンクにたまった水を便器に流すのがフロートバルブで、給水管からタンクに水をためるのがボールタップです。1章ではフロートバブルについて詳しく解説したので、ここでは、ボールタップについて解説していきます。
ボールタップは、壁にある止水栓からタンクにのびる給水管とつながっていて、タンクの上部にあるパーツです。ボールタップは、弁がある金属部分と、金属部分からのびる浮き玉で構成されています。浮き玉は、プラスチック製の風船のような見た目をしています。
ボールタップは、タンク内の水位の変化で動作します。レバーを引いて便器に水を流すと、タンク内の水位が下がり、浮き玉の位置も下がります。浮き球が下がることによって、給水管からの水をせき止める弁が開き、水がタンクに補充されるのです。
タンクに水がたまり、浮き球の位置があがると、弁が閉じて水の補充が止まります。このように、フロートバルブとボールタップの動作によって、トイレの水が流れているのです。
【トラブル1】トイレから異臭がする・水の流れが悪くなる
日常的にトイレの異臭がしたり、流れが悪かったりする場合は、トイレの排水口つまりが原因として考えられます。その場合、はいせつ物や、トイレットペーパー、異物などが排水口をつまらせていることが大半です。
排水口つまりの対処方法は、ラバーカップ(スッポン)を使用します。排水口にラバーカップをあてて勢いよく引き抜くことで、奥でつまっているものが動いて流れやすくなり、つまりが解消されます。
解消されない場合は、水に溶けず流れにくいものがつまっているかもしれません。身に覚えがなかったとしても一度業者に依頼して点検してもらうことをおすすめします。
【トラブル2】水が止まらない
トイレの水が止まらない場合、ボールタップが壊れていたり、劣化によってうまく作動していなかったりする可能性があります。ボールタップを不具合は、ボールタップの交換で対処できます。
また、ボールタップの耐用年数は、一般的に、10年から15年程度といわれています。まだボールタップに不具合が出ていない方も、あらかじめ新しいものに交換してみてもいいかもしれません。
ボールタップの交換は、弁がついている金属部分と浮き球のどちらかを交換する方法か、どちらも交換する2つの方法があります。どちらの方法でも、作業前に止水栓を止めて、タンク内の水を抜いてから作業しましょう。
ボールタップの金属部分を交換する際は、給水管とボールタップを固定しているナットをレンチでゆるめて取り外し、新しいものと交換します。浮き球を交換する場合にも、ボールタップの金属部分を取り外して浮き球を交換すると、作業しやすいでしょう。
ボールタップを交換できたら、水位調整リングまたは浮き球の付け根部分のネジで動作の調節をしてください。その後、止水栓を開きタンクに水を入れ、水がうまく流れる・止まるかを確認しましょう。
【トラブル3】給水管から水漏れ
タンクにつながる給水管からの水漏れがある場合、給水管のパッキンの劣化が原因と考えられます。パッキンの劣化による水漏れは、パッキンを交換することで解消できます。
給水管のパッキンには、スリップパッキン・アジャストパッキン・ジョイントパッキンという3つのパッキンがあります。自力で給水管からの水漏れを対処する方は、パッキンを購入する際に、種類に気をつけましょう。
パッキンを交換する際には、必ず止水栓を閉めて水を止めておきます。そして、レンチで水が漏れている部分のナットをゆるめ、新しいパッキンに交換します。その後、止水栓を開けてトイレレバーで水を流し、水漏れしていないかを確認してください。
【トラブル4】トイレの修理にかかる費用相場
トイレのトラブルの種類はさまざまで、業者に対応を依頼する場合、料金はケースごとに異なります。参考までに、相場としては、給水管からの水漏れは8,000円から12,000円程度、ボールタップの交換は8,000円から11,000円程度となるようです。
また、トイレの型番や、出張費用、作業の日時・時間帯によっても料金は異なります。トイレトラブルは至急に対応を依頼したいところですが、できれば複数の業者に依頼し、見積りの費用を比較してから、業者を選ぶことをおすすめします。