トイレがよく詰まる原因とは?自分でできる対処法と予防の仕方
トイレで起こるトラブルのひとつに、詰まりがあります。トイレで詰まりが起こると、トイレが使えなくなってしまうため、焦ってしまうかもしれません。しかし、詰まりの原因や対処方法を知っておくことでスムーズに解決することができる場合があります。
そこで、ここではトイレ詰まりで起こる原因や対処方法、未然に詰まりを防ぐ方法をご紹介していきます。トイレ詰まりでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
- ▼トイレがよく詰まるのは何が原因?
- ・【原因1】普段の使い方に問題がある
- ・【原因2】流れる水の量が少ない
- ・【原因3】節水トイレを利用している・2階建住居や高台に住んでいる
- ・【原因4】長年の使用と蓄積された汚れ
- ・【原因5】建物の築年数が経っている
- ・こんな詰まりは業者に解決してもらおう!
- ・業者に依頼するといくらかかる?
- ▼トイレの詰まりを解消する方法
- ・【方法1】トイレの水量を調節する
- ・【方法2】身近なものを使って解消する
- ・【方法3】詰まりを引いて解消する
- ・やってはいけないトイレ詰まりの解消法
- ・一通り試しても解消されない場合は?
- ▼トイレ詰まりを未然に防ぐポイント
- ・トイレの詰まりを予防するには
- ・こんな症状が出たらトイレ詰まりのサイン!
トイレがよく詰まるのは何が原因?
トイレの詰まりは、原因ごとに対処方法が異なります。そこで、まずはトイレが詰まる原因について見ていきましょう。
【原因1】普段の使い方に問題がある
トイレが何度も詰まる場合、普段の使い方に問題があるかもしれません。以下のような場合は、トイレを詰まらせる原因となります。
- トイレットペーパーの流しすぎ
- ペットの砂を流した
- 水に流れないものを流した
トイレットペーパーの流しすぎも禁物です。「トイレットペーパーは水に溶けるから大丈夫じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、トイレットペーパーが溶けるまでにはある程度時間がかかります。そのため、大量に流してしまうと溶け切るのにかなりの時間がかかり、トイレが詰まってしまうおそれがあるのです。
また、猫などペット用のトイレである砂を流しすぎることも詰まりの原因になります。猫砂は水分を含むと固まるタイプのものが多く、トイレの水を吸収して膨張します。水に流せるタイプのものでも、大量に流すと水分を吸収した大量の砂によって詰まってしまうおそれがあるので、要注意です。
水に流れないものを流したときも詰まりの原因になります。たとえば、ティッシュペーパー、おむつや生理用品、ペンやカードなどの固形物があります。ポケットに入れておいて誤って落としてしまう場合もあるので、服の中にはものを入れておかないようにしましょう。
【原因2】流れる水の量が少ない
トイレの流れる水の量が少ないときも詰まりの原因になります。なぜなら、流れる水の量が少ないと、水の流れが弱くなり、きちんと排水することができないからです。水の流れが弱くなる原因としては、トイレタンク内に使われているパーツに不具合がある場合が多いです。
タンク内部のパーツに不具合があると交換が必要になる場合もあります。パーツ交換が必要になる場合、不具合が起きているパーツを特定し、新しくパーツを購入して交換しなければならず、時間がかかってしまいます。そのため、自分で直すよりも早くトラブルを解決できる業者に依頼することをおすすめします。
【原因3】節水トイレを利用している・2階建住居や高台に住んでいる
節水トイレを使用している場合も、詰まりは発生しやすくなります。節水トイレでは少ない水量でも汚物や紙が流れるよう「サイフォンの原理」を利用しています。サイフォンの原理とは、水道管の水圧を利用して水を移動させることで、少ない量で汚物や紙を流せる仕組みのことです。
このため節水トイレでは、従来のトイレよりも少ない水で流すことになり、詰まりが発生 しやすいのです。さらにトイレが高台にある建物やマンションなどの高い場所にある場合、建物の築年数が経っている場合も水圧を確保することが難しいので、水を流すことが難しくなります。
つまり、節水トイレを利用していて、さらに高い場所にトイレがあったり建物が古かったりすると、水量が足りず、水圧も確保することができないので、水が流れにくくなるのです。
【原因4】長年の使用と蓄積された汚れ
長年使用している場合、汚れが蓄積されてしまって詰まりを引き起こしているかもしれません。とくに多いのが尿による詰まりで、固まった尿が排水管にこびりついてしまいます。その結果、排水管が狭くなって水が流れにくくなってしまうのです。
【原因5】建物の築年数が経っている
建物の築年数が経過している場合も同様です。建物の築年数が経過しているということは、長年トイレを使っているということになりますので、汚れによって排水管が狭くなっていることが考えられます。そうなると、水の流れが悪くなり、トイレ詰まりの原因となります。
こんな詰まりは業者に解決してもらおう!
トイレが詰まったとき、自分で直すか業者に依頼するか、迷う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、以下のような場合、自分では修理することができません。
- 原因不明な詰まり
- 状態が悪化した詰まり
- 劣化や破損による詰まり
トイレの詰まりにはさまざまな原因があります。原因ごとに対処方法が異なるので、「なぜ詰まったかわからない」という場合は修理することができません。そのため、自分では原因がわからない場合は、業者に依頼しましょう。
また、トイレットペーパーなどの詰まりは自分でも対処することができますが、溶けないものを落として奥に入ってしまった場合は、自分での対処は困難です。また、異物の詰まりではなく、トイレの部品の劣化や破損の場合、修理には専門的な知識が必要なので、業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼するといくらかかる?
トイレの詰まりを業者に依頼すると、軽度の詰まりの解消なら4,000~7,000円程度が費用相場です。ただ、水に流れないペンやスマートフォンを流した場合、便器を取り外さなければならず、これよりも高額な費用がかかります。目安としては、だいたい30,000円前後です。
さらに、これよりひどい詰まりの場合は高圧洗浄を使い、50,000円程度の料金がかかることもあります。また、このほかスタッフの出張料金や材料費などがかかる業者もありますので、業者に依頼する際は事前にチェックしておきましょう。
より正確な料金を知るためには、業者に見積りを取るのがよいでしょう。複数業者に見積りを依頼することで、より多くの業者の費用やサービスを比較することができ、自分に合った業者を選ぶことができます。そのため、まずは複数業者から見積りを取りましょう。
弊社では、お見積りは無料でおこなっております。料金に納得ができない場合はキャンセルしていただくこともできます。トイレの詰まりにお悩みの方は、ぜひ弊社に見積りをご依頼ください。
トイレの詰まりを解消する方法
「業者に依頼するのではなく、自分でトイレの詰まりを解消したい」という方もいらっしゃるでしょう。トイレットペーパーの流しすぎや汚れの蓄積による詰まりなら、自分で直すことができる場合もあります。そこで、ここからはトイレの詰まりを道具で解消する方法をお伝えします。
【方法1】トイレの水量を調節する
トイレが詰まった場合、タンク内の水の量を確認してみましょう。タンク内の水位が低い場合は、それだけ流せる水量も少ないということです。先ほども説明したとおり、流せる水量が少ないと詰まりの原因になってしまいます。
タンク内の水の量が少ない場合は、以下の2つの方法を試してみてください。
- 止水栓の調節
- 水位調節リングを調節
止水栓とは、タンクに供給する水の量を調節する役割をしている元栓のようなものです。止水栓が閉まっているとタンク内に水を供給することができないので、結果として詰まりを引き起こします。
止水栓がしっかりと開いていない場合は、開けましょう。止水栓の場所は、トイレから壁や床につながっている管にあることが通常です。止水栓の開け方は種類によって異なりますが、基本的にはマイナスドライバーまたは手で開けることができます。
このとき、止水栓は開けすぎないように注意してください。止水栓を開けすぎてしまうと、供給される水がとても多くなってしまい水がタンク内から溢れてしまうので、少しずつおこなったほうがよいでしょう。
また、トイレの種類によって「水位調節リング」が付いているものがあります。水位調節リングとは、「ボールタップ(タンク内にある先に浮き球が付いているパーツ)」についています。タンク内の水が少ない場合は、右に回すと貯めることができるので、試してみてください。
水位調節リングが付いていない場合は、ボールタップを交換する必要があります。自分での交換が難しい場合は業者に依頼しましょう。
【方法2】身近なものを使って解消する
トイレットペーパーや排泄物など、水に流せるもので詰まりが起きた場合、お湯や重曹とお酢、食器用洗剤で解消することができます。それぞれの詰まり解消方法は以下のとおりです。
【お湯】
トイレットペーパーが詰まっている場合、お湯で溶かすことができます。これは、トイレットペーパーの原料であるパルプが、お湯に溶けやすい性質があるためです。お湯での詰まり解消方法は以下のとおりです。
- 便器内の水を取り出す
- 高い位置からゆっくりとお湯を流し込む
- 1、2の手順を2~3回繰り返す
- 1時間ほど待つ
お湯を流す際は、お湯が少し飛び跳ねてしまうことを覚悟して、高めの位置から流し込みましょう。低い位置から流しても勢いが足らず奥までお湯が届きません。便器の周りにタオルなどを敷いて対策しましょう。
【重曹とお酢】
重曹とお酢を使うことでも詰まりを解消することができます。重曹は弱アルカリ性、お酢は弱酸性で、混ぜると炭酸ガスが発生します。
炭酸ガスは、トイレットペーパーや尿石などを溶けやすくする効果があるので、詰まりを解消することができるのです。重曹とお酢での詰まり解消方法は以下のとおりです。
- 重曹(カップ1/4)を便器内に入れる
- お酢(カップ1/2)を入れる
- 泡が発生したら、1時間放置する
- 水をバケツに入れて高い位置からゆっくりとお湯を流し込む
重曹とお酢は、あまりに多く入れすぎると泡が発生しすぎてしまいます。床が水浸しになってしまうおそれがあるので少しずつおこなうとよいでしょう。
【食器用洗剤】
「アルカリ性」と表記されている食器用洗剤を使うことで、詰まりを解消することができます。アルカリ性は尿石や排泄物の汚れを取り除くことができる性質があるのです。食器用洗剤を使って詰まりを解消する方法は以下のとおりです。
- 便器内の水を取り出す
- 食器用洗剤を100ccほど便器に入れる
- ぬるま湯をゆっくりと便器内に流し込む
- 20分待つ
- 水位が下がっていることをチェックして、再びお湯を流し込む
洗剤を使う際も水ではなくお湯を使うようにしましょう。先ほど説明したとおり、トイレットペーパーが詰まっている場合はお湯が効果的です。また、熱湯を使用してしまうと便器にひびが入ってしまうおそれもあるので、温度は45度程度にしておきましょう。
【方法3】詰まりを引いて解消する
ラバーカップ・真空式パイプクリーナーを使って物理的に詰まりを取り除く方法もあります。作業をおこなうときは、便器内の水が床や壁に飛び散らないよう、事前に新聞紙などで養生しておきましょう。
【ラバーカップ】
ラバーカップはトイレの詰まりを解消できる便利アイテムではもっとも有名なのではないでしょうか。ラバーカップを使うときの手順は以下のとおりです。
- ラバーカップが浸るくらいに便器内の水の量を調節する
- ラバーカップをビニール袋に通して便器内の水が飛ばないようにする
- ラバーカップを便器内の排水口に付け、ゆっくりと押す
- 押し付けられなくなった段階で、勢いよく引っ張る
- 3、4を数回おこなう
ラバーカップは便器の穴に吸い付けることで、その中を真空状態にします。真空状態になると、ラバーカップを引いたときに水も一緒に引き寄せられることで、詰まりが解消できるのです。なので、しっかり吸い付けさせることがポイントです。
【真空式パイプクリーナー】
ラバーカップと同じ原理で詰まりを解消します。真空パイプクリーナーのほうが詰まり解消の効果が高いので、ラバーカップで解消することができなければ、真空パイプクリーナーを試してみてください。手順は以下のとおりです。
- 便器の水量を吸引カップが隠れる程度に調節する
- パイプクリーナーのハンドルを押す
- 隙間ができないように排水口にカップを付ける
- 詰まりが取れるまで繰り返す
真空式パイプクリーナーを使っても詰まりが直らない場合は、トラブルが深刻な状況です。自分では詰まりを直すことはできないと思ってよいでしょう。詰まりを解消してくれるプロの業者をすぐに呼ぶことをおすすめします。
やってはいけないトイレ詰まりの解消法
トイレの詰まりを取り除く際、以下のようなことをやらないように注意してください。
- 熱湯を流す
- 水を一気に流す
- 水に溶けないものを奥に押し込む
- 複数の薬品を使用する
- 便器を外して作業する
熱湯を流すと便器がひび割れてしまうおそれがありますから、絶対にやめましょう。お湯を流すときは、だいたい45度程度のぬるま湯を流してください。お湯を流し込むときは、水が流れないからといって一気に流し込まないようにしましょう。便器内の水がすぐにいっぱいになってしまいます。
水に溶けないものを落とした場合、奥に押し込むのも避けましょう。奥に押し込むと、取り除くのがさらに難しくなります。また、トイレの詰まりの際に薬品を複数混ぜないように注意してください。洗剤同士を混ぜてしまうと、有毒ガスが発生するおそれがあります。
さらに、便器を外して作業するのもやめたほうがよいでしょう。便器を外すのは専門的な知識が必要なため、自分でおこなうのは困難です。
一通り試しても解消されない場合は?
上記でご紹介した方法を一通り試しても詰まりが解消されない場合、トイレを買い替えるか業者に依頼して修理してもらう必要があります。ただ、トイレを買い替えるとなると高額な費用がかかるので、業者に修理を依頼してみることをおすすめします。
弊社では、24時間年中無休で受付対応をしているので、ご都合のよい時間に相談していただくことができます。さらに、お仕事などで平日にお時間が取れない場合は休日にお見積りや作業に伺うことも可能です。トイレの詰まりでお悩みの方は、ぜひ弊社までご連絡ください。
トイレ詰まりを未然に防ぐポイント
トイレの詰まりは、あらかじめ対策しておくことで防ぐことができます。ここでは、簡単におこなうことができる予防法をご紹介していきますので、ぜひ試してみてください。
トイレの詰まりを予防するには
トイレの詰まりを予防するには、以下の方法が有効です。
- 数回にわけて流す
- トイレットペーパー以外は流さない
- 近くにものを置かない
一度に大量のトイレットペーパーを流すと詰まりやすくなってしまいます。そのため、数回にわけて流すようにしてください。
また、トイレットペーパー以外は流さないようにすることをおすすめします。猫砂や水に流せるシートのようにトイレに流すことができるものもありますが、それらのものが水に溶けるにはある程度時間がかかるため、詰まりの原因になるのです。
さらに、便器の近くにモノを置かないようにすることも重要です。誤って便器にモノが落ちて詰まることを防ぐことができます。
こんな症状が出たらトイレ詰まりのサイン!
トイレの詰まりは放置しておくと悪化してしまいます。以下のようなサインが出たらトイレが詰まっているおそれがあるので、すぐに対処しましょう。
- 水流が悪い
- 水位が上がって下がる
- 流したあとに異音がする
水流が悪い場合や、水を流したときに水位が上がる場合は、排水路(排水管の手前)で詰まりが起きているおそれがあります。また、流したあとに「ボコボコ」という音がする場合には、排水管で詰まりが起きている場合があります。そのため、これらの症状が出たときには今回ご紹介した方法を試してみてください。
それでも直らない場合や、自分で解消できる自信がない方は業者に依頼しましょう。業者に修理を依頼することで、詰まりの原因を突き止め、その状況に合った方法で修理してもらうことができます。
「業者に依頼すると費用が心配」という方は、複数業者から相見積りを取ることをおすすめします。そうすることで、費用やサービス内容を確認することができ、より自分に合った業者に依頼することができます。
また、できるだけお得に見積りをおこなうためにも、無料で見積りをおこなってくれる業者を選ぶのがよいでしょう。見積りを無料でおこなってくれることで、見積り費用を気にせずに、多くの業者の費用を知ることができます。
弊社では、お見積りは無料でおこなっております。他社との相見積りも歓迎しており、弊社の料金に納得ができない場合はお見積り後もキャンセルが可能です。また、費用に納得していただけましたらお見積り後からの追加料金もかからないので、安心してご依頼いただけます。
「トイレ詰まりを解消してほしい」という方はもちろん、「依頼する業者をどこにしようか迷っている」「業者に依頼しようか迷っている」という方もお気軽に弊社にご連絡ください。
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