水栓柱・散水栓の水漏れ修理方法｜交換するときのチェックポイント

「お庭にある水栓から水漏れしている」「駐車場の埋め込み式の蛇口が水漏れしている」など、今まさにこのような事態に直面しているかたはいませんか？

よくお庭に設置されている、柱に蛇口が付いたものを「水栓柱」といい、駐車場などに埋め込まれている蛇口を「散水栓」といいます。

じつはこれらは普通の蛇口よりも水漏れが発生しやすいのです。しかし安心してください。場合によっては水栓柱や散水栓の水漏れは修理を依頼しなくても、自力で直すことができるのです。

この記事では、水栓柱や散水栓の水漏れの直し方や、種類、購入するときに押さえるべきポイントなどについてまとめてみました。水栓柱や散水栓の水漏れに悩んでいるかたは、ぜひ参考にしてみてください。

散水栓・水栓柱が水漏れする原因

お庭や駐車場など屋外に設置されている水栓柱や散水栓は、屋内の水栓よりもたくさんの危険にさらされています。ですから、水漏れも発生しやすいところだともいえるでしょう。では、どんなことが原因でこれらには水漏れが発生するのでしょうか？

よくある例としては、ボールなどが勢いよく水栓柱にぶつかってしまい、柱の中の水道管が破損して水漏れが発生してしまうことなどがあげられます。

ほかにも、散水栓にホースをつないで無理に引っ張ったところ水道管が損傷し、蛇口の根本から水漏れが発生してしまうというケースもあります。このように屋内の蛇口よりも、屋外の水栓柱や散水栓では水漏れが発生しやすいのです。

また、水栓柱や散水栓で水漏れが発生していても、蛇口の根元から水漏れすることが多いので、「ちょっと地面が湿っている」というふうにしか感じることができません。

水漏れの発見が遅れ、気がついたときには被害が拡大していた、なんてことも珍しくはないようです。

散水栓・水栓柱の水漏れ対処法

では、実際に散水栓や水栓柱の水漏れを発見した場合、どのような対処をしていけばよいのでしょうか？ここでは散水栓と水栓柱の水漏れの修繕方法をご紹介します。

止水栓をとめる

水漏れが発生したときは、まず止水栓をしめましょう。止水栓とは、家全体の水道管のおおもととなる栓です。これをしめることによって、水の供給をとめることができ、修理中に水が勢いよく噴き出してくることを防止することができます。

ただし、止水栓をしめている間は、家の中で水が使えないので注意してください。

止水栓の場所は大体水道メーターの近くにありますが、どうしても見つけられない場合は建設会社や物件管理会社に連絡して、止水栓の場所を確認しましょう。

また、止水栓をしめる際にはマイナスドライバーなどが必要な場合もあるので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。

ハンドルから水漏れ　

ハンドルからちょろちょろと水が漏れている場合は、ハンドル内部の三角パッキンの劣化が考えられます。まずは、サイズの合ったものをホームセンターで購入しましょう。

そうしたら、ハンドルを取り外して、中の三角パッキンを取り換えます。これで、水漏れが解消できるはずです。

吐水パイプから水漏れ

吐水パイプは根元から水漏れする場合と、先端から水漏れする場合があります。根本からの水漏れはUパッキン、先端から水漏れしているときは駒パッキンを交換することで水漏れを解消することができます。

散水栓自体の破損　

パッキンを交換しても水漏れが解消されない場合は、散水栓自体が破損している可能性が高いです。散水栓の交換につきましては散水栓と立水栓はあると快適｜DIYの設置・交換は難易度高めで注意を参考にしてください。

ボックス型散水栓について

ここまで散水栓や水栓柱の水漏れの修理方法についてご紹介しましたが、やはり水漏れは発生させないのが一番です。散水栓のことについて知っておけば水漏れの対策につながるかもしれません。ここでは散水栓についてお話していきます。

私たちがよく目にする散水栓は、「ボックス型散水栓」と呼ばれ、箱の中の蛇口を地面に埋め込み、土を詰めて補強したタイプの蛇口のことをいいます。設置場所はお庭や駐車場に設置される場合が多く、車の洗車や花の水やりのためにホースをつないで使います。

注意すべきなのは、ボックス型散水栓は水道管に蛇口をねじ込むという非常にシンプルな設置法のため、水漏れが発生しやすいという点と、目立たないため水漏れの発見が遅れてしまう点です。

散水栓は普段は地面に埋まっているので、水漏れが表面化することが少なく、久しぶりに使用しようとしたところ水漏れを発見した、というケースも少なくはありません。また、ホースをつないだときに無理に引っ張ると水漏れを起こしてしまうことがあります。

散水栓が駐車場に設置されている場合は、誤って車で散水栓のフタに乗りあげてしまうことがあるかもしれません。プラスチック製のフタであると車の重量に耐えられず、フタが割れてしまうことがあります。

また、フタを交換しようとしても、メーカーによるフタの取り扱いが終了していたら、散水栓自体の交換をしなければいけなくなるかもしれません。

そうなってしまうと、サイズの問題上、散水栓のサイズに合わせてコンクリートに穴を空け直したり、モルタルで補修をしたりと、高額な費用がかかってしまうことがあります。

散水栓・水栓柱の蛇口交換にかかる費用

散水栓や水栓柱が水漏れしてしまったのに、劣化が進み過ぎているなどの理由で蛇口の修復ができない場合は、蛇口を交換しなければいけません。蛇口にもさまざまなものがあり、費用もそれぞれです。

詳しくは散水栓から立水栓へ交換するための費用蛇口の交換・修理費用が一目瞭然！ヒミツの料金お得術を公開中！の情報を参考にしてみてください。

散水栓・水栓柱の蛇口の種類

散水栓、水栓柱が水漏れしてしまい、修復ができなければ、蛇口を新しいものに取り替える必要があります。

散水栓と水栓柱の蛇口には、ひとつの蛇口が付いている単水栓ハンドルタイプと、ひとつの水道管にふたつの蛇口が付いている2口タイプがありますが、単水栓ハンドルタイプが一般的です。

また、ハンドルにはいくつか種類があり、十字ハンドルやI字ハンドルなどがあります。サイズは外径21mmのものと26mmのものの、2種類です。散水栓と水栓柱のタイプは使用目的に適したものを選び、ハンドルは手になじみ、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

お庭の水栓柱はカラーもデザインも豊富

水栓柱にはさまざまなデザインのものがあります。レンガのようなデザインや木目調のデザインなど、現在はお庭の雰囲気を大切にしたいかたのための水栓柱がたくさん世の中に出回っています。

使いやすさや性能だけではなく、見た目も水栓柱を選ぶ際の重要な判断基準になっているのですね。

ただ、水栓柱には高額なものが多いです。どうしても水栓柱選びを失敗したくないかたは、購入前に商品のレビューを参考にしてみたり、業者に相談して自分に合った水栓柱を紹介してもらったりするのがよいでしょう。

水栓柱の選び方

さまざまな種類がある水栓柱、人によってこだわるポイントは異なると思いますが、いざ購入したときに後悔しないために、押さえるべきポイントがあります。ここでは、水栓柱の選び方についてご紹介していきましょう。

使用目的を決める

まずは、水栓柱の使用目的を決めます。水栓柱を花などの水やりに使用する場合は、かがんで使うことが多いものです。そのほか、手洗い場などにする場合は、立って使用できたほうが使いやすいですよね。

このように、使用目的によって、使いやすい水栓柱の高さは変わってきます。

また、お庭に設置する場合は、子どもが遊んでいるボールなどが勢いよくぶつかってしまうこともあるかもしれないので、衝撃に強い水栓柱を選ぶとよいでしょう。

好みの素材を選ぶ

水栓柱の素材も重要です。デザインにこだわりたいかたもいれば、水栓柱の水漏れを防止するために、丈夫なものを選びたいかたもいることでしょう。以下に水栓柱の素材について簡単にまとめたので、ぜひ自分に合ったものを選んでみてください。

• ステンレス……耐久力があり、サビに強い
• アルミ……頑丈で比較的安価
• 陶器……デザインに富んでおり、お庭をおしゃれにしたいかたにピッタリ
• 石材……重厚な見た目で、衝撃に強い。また、腐食などの弊害の心配がいらない

ハンドルを選ぶ

水栓柱本体と同様、ハンドルにもさまざまな種類があります。一般的なものはI字のハンドルや、お子様にも握りやすい十字ハンドルです。そのほか、リボンの形をしたものや、鳥の形をしたものなど、デザイン性のあるハンドルも存在します。

インターネットで検索すれば、さまざまなデザインのハンドルが出てくることでしょう。自分の好みに合ったハンドルを選んでみてください。

設置や修理は業者に任せる

水栓柱は安いものではありません。ですから、購入した後に後悔することは絶対に避けたいですよね。水栓柱選びに失敗したくないかたは、業者に相談するとよいでしょう。業者なら、要望に合った水栓柱を提供してくれることでしょう。

とはいっても世の中にはたくさんの業者があります。初めてのかたはどの業者に相談すればよいかわからないかもしれません。そんなかたのために業者を選ぶ方法をご紹介します。

・ホームページや口コミを参考にする

ホームページを参考にすれば、詳しいサービスの内容や費用について知ることができます。また、自分の住んでいる地域の業者の口コミを見れば、近くの評判のよい業者を見つけることができます。

・業者を紹介してくれる会社に依頼する

自分で業者を選ぶことに不安があるかたは、業者を紹介してくれる会社に一度相談してみてはどうでしょうか？紹介会社は要望に合わせて業者を紹介してくれるので、安心してサービスを受けることができます。

・業者同士を比較する

複数の業者の中から自分に合った業者を見つけたいかたは、業者に見積もりをとってもらい、業者同士を比較してみましょう。サービスの内容や費用の相場が明確になるので、きっと自分にとって最適な業者を見つけることができますよ。

まとめ

水栓柱や止水栓で水漏れが発生した場合は、まずゴムパッキンに異常がないか確認してみてください。ゴムパッキンの劣化が水漏れの原因であれば、パッキンを交換するだけで水漏れを改善することができます。

もし、蛇口や水栓柱本体に異常がある場合は、業者に相談したほうがよいかもしれません。また、新しく水栓柱を新しく購入するかたも不安があるようであれば、業者に相談することをおすすめします。

業者の選びに困ったときは、ホームページや口コミサイトを参考にしたり、業者を紹介してくれる会社に相談したりするとよいでしょう。また、業者同士を比較して検討することもおすすめの方法です。