水道のシャワーホースから水漏れ！正しい修理交換の仕方を解説します
あると便利なシャワーホース。洗面所やキッチンの水道に付いているご家庭も多いのではないでしょうか。伸ばすことができて使い勝手のいいシャワーホースですが、その分劣化も早く、水漏れを起こしてしまうこともあります。
水道のシャワーホースからの水漏れは、早急に修理業者に来てもらって対処しましょう。早めに修理しないと被害が大きくなりやすいうえに、素人では水漏れ箇所を特定できないこともあるからです。
この記事では、水漏れ箇所を特定し、自分でできる範囲で修理する方法を紹介しています。水漏れが起きてしまったら、慌てずこの記事を参考に原因を突き止めましょう。しかし自分では直せないと判断したら、すぐに業者に連絡してください。
水漏れ箇所を特定して修理しよう
水道のシャワーホースの水漏れは、大きく分けて以下の3か所に分けることができます。水漏れ箇所を特定すれば対処法もわかります。自分で直せるか業者に依頼するかの判断基準にもなりますので、まずは以下を参考にチェックしてみましょう。
ホース自体からの水漏れ
蛇腹タイプのホースに多いのが、ホース自体から水が漏れているケースです。以下の手順で水漏れ箇所を見つけましょう。
- シャワーヘッドをホースから外す。
- ホースの先端部分を指でつまみ、ホースから水が噴き出してこないか見る。
噴き出した箇所があれば、そこが水漏れ箇所ということです。
ホースからの水漏れの多くは、経年劣化によるものです。特に頻繁にホースを伸ばして使用している方は、さらに劣化が早まっていると思われます。
- 洗面台の下にある止水栓を閉めておく。
- 洗面台の下に水受けタンクがある場合は、タンクをホースから外す。
- ワンタッチジョイント（白い樹脂製のものが多い）を下に引き、シャワーホースを外す。
- ワンタッチジョイントをホースから外す。
- シャワーヘッドを引っ張り、ホースを抜く。
- シャワーヘッドをホースから取り外す。
- 1～6を逆の手順でおこなっていき、新しいシャワーホースを取り付けていく。
シャワーヘッドとホースの境目からの水漏れ
シャワーヘッドとホースの繋ぎ目から水が漏れるケースです。こちらも以下の手順でチェックしてみてください。
- ホースの根本部分（蛇口側）を指で押してみる。
- 漏れてくる水の量が変わるか見る。
変化があった場合、パッキンの劣化や破損が原因かもしれません。パッキンはゴム素材のため、10年もたたないうちに老朽化してきます。
パッキンの交換手順は以下の通りです。
- 洗面台の下にある止水栓を閉めておく。
- シャワーヘッドをホースから外す。手で回しても外れない場合は、ドライバーで留め具を外す必要がある。
- パッキンを交換する
- 1～3を逆の手順でおこない、シャワーヘッドを取り付けなおす。
シャワーヘッドからの水漏れ
蛇口を閉めているのに、シャワーヘッドからチョロチョロと水が漏れ出してくる……そんな場合には、バルブカードリッジという本体部分の故障が考えられます。バルブカートリッジとは蛇口の根元にある、水の流れを操作する心臓部分のことです。蛇口のシャワーヘッドを外し、水が出る部分を上に向けてみましょう。それで水が止まる場合はヘッド内の残留水の可能性もあります。
特定が難しい場合はプロに相談しよう！
水漏れ原因がバルブカートリッジだった場合や、上記の方法を試しても水漏れ箇所がわからなかった、部品を入手できなかった……という場合は、速やかにプロに相談しましょう。
シャワーホースの水漏れは急いだほうがいい！
実は、シャワーホースの水漏れは普通の蛇口よりも事態が悪化しやすいのです。というのも、蛇腹ホースが蛇口内部だけでなく、シンクの下まで伸びているからです。対応が遅れてしまった場合、気が付かないうちにシンクの下が水浸しに……という状況になりかねません。
そのため、自分では手に負えないと判断したらすぐに業者に連絡したほうがいいと言えます。
業者に頼んだときの費用
業者に依頼する場合、いちばん気になるのはやはり費用ですよね。交換する部品にもよりますが、大体の相場は8,000～15,000円ほどです。もし自分で部品を用意出来れば、その分安くなるかもしれません。まずは業者に見積りを聞いてみましょう。
シャワーホースを長持ちさせるには
シャワーホースは劣化しやすいうえに、水漏れを起こすと厄介だとおわかりいただけたでしょうか。ホースやパッキンは確かに消耗品ですが、できればなるべく長く使いたいですよね。シャワーホースを長持ちさせるため、以下の点を参考にしてみてください。
シャワーホースを無理に伸ばして使わない
シャワーホースを無理に引っ張る、無理にねじって使うなどすると、破損に繋がってしまいます。ホース自体は丈夫にできていますが、できるだけ優しく扱いましょう。
中に水を溜めない
第1章で軽く触れましたが、シャワーヘッドからポタポタと水が垂れる場合は、中に水が残っている可能性があります。放置していてもとくに問題はありませんが、定期的に抜くことで故障の見極めもしやすくなります。手が空いたときにシャワーヘッドを外して水を抜いておきましょう。
水は生活の中で欠かせないものですが、その分トラブルもつきものです。対策をして被害を最小限に抑えましょう。もしトラブルが起きてしまったら、状況が悪化する前にプロの力に頼りましょう！
