排水溝の油を溶かす!パイプクリーナーの選び方とその他の解決法
目次
排水溝の油つまりはパイプクリーナーが効果的!
台所でよくあるトラブルとして、排水溝の油つまりがあります。しかし、どうやって解消したらよいかわからない方も多いでしょう。そこで、ここでは油つまりの解消方法をご紹介していきます。まずは、代表的なつまり解消グッズであるパイプクリーナーについて見ていきましょう。
油つまりに最適なパイプクリーナーの選び方
市販されているパイプクリーナーには「粉末タイプ」と「液体タイプ」のものがあります。粉末タイプは業務用として使われるほど洗浄効果が高いですが、使い方には注意が必要ですので、安全面のことを考えると一般家庭では液体タイプがおすすめです。
液体タイプの洗浄力は「粘度の高さ」と「水酸化ナトリウムの含有量」によって異なります。油つまりには粘度が高いものほど効果的に作用するため、「濃密タイプ」や「ジェルタイプ」と表記されているものを選ぶとよいでしょう。
さらに、裏面の説明書きにある、水酸化ナトリウムの量もチェックしましょう。ぬめりや悪臭がする場合は、水酸化ナトリウムの含有量が1%以下のものでも効果があります。しかし、油で排水溝がつまっている場合には、それ以上のものがおすすめです。
すなわち、ご家庭の台所の油つまりを解消するには、「液体タイプ」「粘度が高い」「水酸化ナトリウムが1%以上のもの」を選ぶとよいでしょう。強力なパイプクリーナー―の中には業者でしか購入できないものもありますが、ドラッグストアやホームセンターで購入できる種類の中にも、油つまりに効果的なものはあります。自分で選ぶことに不安あるという方は、油つまりに効くものはどれか、店員さんに尋ねてみてください。
パイプクリーナーで油を溶かす方法
油つまりは、以下の手順で解消しましょう。
- 排水溝の部品を外す
- パイプクリーナーを排水管に注ぐ
- 油が溶けるまで待つ
- パイプクリーナーを流す
排水管にパイプクリーナーを注いでいきますので、排水溝のゴミ受け、ワントラップという部品を外していきましょう。ゴミ受けは、大きなゴミなどを取る役割を果たしているカゴのことです。ワントラップとはゴミ受けの下にある部品で、排水溝からの臭いを防止してくれています。
ゴミ受けとワントラップを外すと排水管が見えてくるので、パイプクリーナーを説明書きにあるように注いでから、油が溶けるまで待ちます。使用する量や待ち時間も説明書きに記載されていますので、作業を始める前に必ずチェックしておきましょう。規定の時間が経過したら、パイプクリーナーを40~50℃のお湯で流して終了です。
流すときに水を使うと分解された汚れが再び固まってしまう場合があるので、お湯を使うことをおすすめします。ただ、排水管の耐熱温度は60~70度なので、水温はそれ以上高くしないように注意してください。
パイプクリーナーを使うときの注意点!
パイプクリーナーは、排水管に直接注がないと効果が薄まってしまいます。そのため、パイプクリーナーは、ゴミ受けやワントラップといった部品を外してから注ぎましょう。
また、パイプクリーナーには皮膚を分解する成分が入っているので、肌に付着しないように気を付けなければなりません。使用する際にはゴム手袋を装着しましょう。目に入ってしまってはいけないので、パイプクリーナーの口に顔を近づけたり、排水溝をのぞき込んだりすることも絶対にやめてください。
固形物がつまっていたら早めにプロへ相談しよう
つまりの原因が油ではなく、固形物の場合もあります。固形物がつまってしまった場合、自力で取り除ければよいですが、自力では回収が難しいほど管の奥へと入り込んでしまうことも考えられます。管の奥まで入ってしまった固形物を強引に取り出そうとすれば、管を損傷させてしまうおそれがあるため、その場合は業者に依頼することがおすすめです。
弊社は全国各地に加盟店が多数あるため、水回りのトラブルの解決をご依頼していただければ、すぐに業者を手配させていただきます。排水溝のつまりでお悩みの方は、弊社までお気軽にご連絡ください。
排水溝の油つまりを溶かす!その他の方法
排水溝の油つまりを直す場合、パイプクリーナーを使う以外にも、以下のような方法で解消することができます。特別な道具を使わない方法なので、ぜひ参考にしてください。
1.お湯を一気に流し込む
水を流す勢いを利用して、排水溝にこびりついた油汚れを流しとることができます。使うのはタオルとお湯のみです。手順は以下のとおりになります。
- 排水溝の部品を外す
- タオルを排水管につめる
- お湯をためる
- タオルを取ってお湯を排水管に流す
まず、排水管が見えるまで、ゴミ受けやワントラップといった排水溝の部品を外しましょう。次に、タオルを使って排水管を塞ぎます。このとき、排水管が汚れている場合は、歯ブラシなどで掃除しておくとよいでしょう。
その次に、お湯をためていきます。温度は50~70度程度がおすすめです。高温すぎると排水管が壊れてしまうおそれがありますので、温度を上げ過ぎないようにしましょう。
お湯をシンクの8割くらいためたら、排水管につまっているタオルを外してください。すると、シンクにためてあったお湯が排水管に勢いよく流れていき、その勢いで油つまりを解消することができます。
2.重曹とクエン酸で油を溶かす
重曹やクエン酸を使って油汚れを落とすことも可能です。アルカリ性の重曹には除菌効果があるため、ぬめりを解消することができます。酸性であるクエン酸と合わせて使うことで、化学反応を起こして泡が発生します。その泡によって、油つまりを解消できるのです。重曹とクエン酸を使う方法の手順は、以下のとおりになります。
- お湯と重曹とクエン酸を2:2:1の割合で用意しておく
- ゴミ受けを外す
- ワントラップの上に重曹をかける
- その上にお湯とクエン酸をかける
- 10分待つ
- 洗い流す
まず、お湯と重曹とクエン酸を2:2:1の割合で用意しましょう。そして、排水溝のゴミ受けのみを外し、重曹をワントラップの上からかけてください。その上からお湯とクエン酸をかけたら発砲するので、そのまま10分ほど待ちましょう。最後に、お湯で流したら終了です。
3.ワイヤーブラシで汚れをかき出す
ワイヤーブラシで汚れをかき出すことで、つまりを解消する方法もあります。手順は以下のとおりです。
- 排水溝の部品を外す
- ワイヤーブラシで排水管を掃除する
まず、排水管が見えるまで、ゴミ受けやワントラップといった排水溝の部品を外していきましょう。次に、ワイヤーブラシのらせん状のヘッドがあるほうを排水管に差し込んでください。これ以上進めなくなるところまで差し込みましょう。
ワイヤーブラシが一番奥まで到達したら、固定ネジで固定し、グリップ部分を回してワイヤーを回転させ、汚れを取り除いていきます。
4.業者に任せてつまりを解消してもらう
「自分でつまりが解消できない」「自分でできる自信がない」という方は、業者に依頼するのがおすすめです。業者は、業者専門の薬剤や高圧洗浄機など、専門的なアイテムを使って作業をおこなうので、自分でおこなうよりも確実につまりを取り除くことができます。ただ、「業者に依頼したいけど、費用がかかりそう……」という方もいらっしゃることでしょう。
つまり解消を業者に依頼すると、5,000~10,000円程度の費用がかかるようです。さらに、台所のつまり解消には薬剤を使用することも多く、その場合は追加料金がかかってしまうこともあります。また、つまりがひどい場合には高圧洗浄を使用しますが、その場合にも高額になります。
また、つまりの修理費用は「排水管の長さ」によっても変動します。そのため、つまりが1階で起こった場合と2階で起こった場合では、2階のほうが修理費用は高額になります。費用相場は1階の場合は15,000円~20,000円で、2階以上の場合は50,000円を超える場合もあるようです。
ただ、これらの費用はあくまでも目安であり、より正確な費用を知るためには、業者に見積りを依頼するのがベストです。このとき、複数業者に依頼することで、問題解決の適正価格を把握できますし、自分の予算に合った業者を見つけることもできます。今すぐにでも問題を解決したいというわけでないのなら、複数業者への見積り依頼をおすすめします。
弊社には水回りのトラブルを解決する業者が多数加盟しております。現地調査と見積りには、それらの業者スタッフが無料で対応いたします。料金や作業内容に納得いただけない場合は、キャンセルすることも可能です。排水溝の油つまりにお困りの方は、まずは弊社のフリーダイヤルまでご相談ください。
排水溝に油がつまる原因と予防法
油つまりの原因を知ることで、事前に予防することができます。そこで、ここからは、油つまりの原因と予防方法について解説していきます。油つまりをもう起こさないためにも、ぜひ試してみてください。
どうして油つまりが起こるの?
調理器具や食器を洗うことで、そこに付いていた油汚れが排水管に付着します。油は冷えたら固まる性質がありますので、流れた油は排水管の内側に付着したまま固まり、こびりついてしまうのです。さらに、油がこびりついている状態の排水管に食べカスや洗剤などが流れると、そうしたものが油に付着してしまうため、つまりはどんどん悪化してしまいます。
【予防方法1】極力油を流さない
油つまりを解消するためには、なるべく排水管に油を付着させないことが大切です。そのため、食器や調理器具は洗う前に油をふき取りおきましょう。
揚げ物を作る際に使用した油をシンクに流すことも、絶対にやめてください。揚げ物の油を捨てる際は、2つの方法があります。ひとつ目は市販の油凝固剤を使う方法です。油に入れるだけで油を固めることができ、燃えるゴミとして処分することができます。
ふたつ目は油を牛乳パックやポリ袋を使って処理する方法です。牛乳パックやポリ袋にあらかじめ新聞紙などの油をよく吸う紙を入れておき、そこへ油を入れましょう。
自然発火を避けるために、水も一緒に入れてください。漏れないように牛乳パックやポリ袋の口を輪ゴムや粘着テープなどでしっかりと閉めたら、処分しましょう。
【予防方法2】こまめにお湯を流す
調理器具や食器の油をすべてふき取ることは難しいかもしれません。その場合は、こまめにお湯を流すことでつまりを防ぐことができます。
洗い物をした後、排水管に付着した油が固まらないうちに、お湯で流してしまいましょう。ただし、排水管の耐熱温度は60~70℃ですので、それ以上高温のお湯は流さないようにしてください。
排水溝はつまる前に掃除をおこなおう!
日頃から油を流さない、こまめにお湯を流すといった対策をすることで、油つまりを防ぐことができます。万が一、汚れがすでにこびりついている場合には、これまでご紹介した方法を試してみてください。
また、自分で解消するのが難しい場合には、業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼するときは、相見積りを取って作業内容や費用、スタッフの対応などを比較検討しましょう。トラブル解決にかかる費用の適正価格を知ることができるだけでなく、自分に合った業者を見つけられる確率が高まります。
弊社では、お見積りは無料でおこなっております。お見積り後からの追加料金もかかりません。また、無料相談は24時間年中無休で対応しております。「つまり解消を依頼したい」という方はもちろん、「業者に依頼するか迷っている」「業者を比較したい」という方でも、お気軽にご相談ください。