マンションの水漏れは保険適用できることも!まずは原因を特定!
目次
マンションで水漏れした場合の対処
マンションで水漏れが起こった場合は、周りの住居にも被害が及んでしまうおそれがあるため、早急に対処することが重要です。
しかし、水道メーターの動きをみて水漏れに気がつき、「水漏れしているはずなのに原因がわからない……」「どうすればいいかわからない……」という事態になっていることもあるでしょう。
そこで、この記事ではマンションで水漏れした場合の対処の仕方についてご紹介します。トラブルを早く、そして安全に解決するためにもぜひ参考にしてみてください。
まずは水漏れの原因を探そう!
水漏れが疑われる場合は、まず水道メーターを確認してみましょう。マンションの場合、水道メーターは室外玄関ドアの横扉や下にあることが多いです。丸い蓋が設置されているはずですので、それを開ければメーターが確認できます。
水漏れを確認する場合は、全ての蛇口を締めて家の水道の使用をストップしてください。使用をストップしたら、水道メーターの中のパイロットが動いているか、しばらく目を離さずにみてみましょう。パイロットとは目盛りのない中心が赤いコマのような形をしている指針です。パイロットが回っている場合は水漏れしている可能性があります。
水漏れの箇所を特定する一番簡単な方法は、水漏れの可能性がある場所をひとつずつ確認して、確実に水漏れしていない場所と水漏れが疑われる場所を消去法で洗い出すことです。
このとき、水漏れの疑いがある箇所の止水栓を締めると原因箇所の特定が早くなります。止水栓とは、水量の調整をおこなうために給水管と給水器具の間に設けられている水栓のことです。止水栓を締めることによって水漏れが止まったら、そこが水漏れの原因場所のはずです。
台所や洗面所、トイレ、お風呂(給湯器)、エアコンや室外機をひと通り確認してみましょう。トイレのタンクの中や洗濯機の接続部分、蛇口のパッキンなどから微量に水漏れしている場合は気づきにくいので注意して確認してみてください。
マンションの水漏れは誰の責任?
マンションで起きた水漏れの責任の所在は、その原因によって変わってきます。では、どういった原因だと誰の責任になるのでしょうか。
・自分の責任になる水漏れ
よくあるケースは、以下の通りです。
- お風呂の水を出しっぱなしにしてあふれてしまった
- 子どもがトイレにおもちゃなどを流してしまい詰まって水があふれ出てしまった
- 洗濯機のホースの接続がしっかりされておらずホースが抜けて水びたしになってしまった
このように自分や家族の過失によって水漏れが起こってしまった場合は自己責任となってしまいます。
・管理側の責任になる水漏れ
自分の過失ではなく、設備の老朽化によって起こる水漏れの場合は管理側の責任になります。よくあるケースとしては、配管の経年劣化が原因の水漏れや天井などのひび割れからの雨漏りです。
また、共有部の経年劣化による水漏れは基本的に管理側の責任です。共有部とはマンションのロビーや非常階段、バルコニーや玄関前の廊下などが該当します。
どこから水漏れしているのかわからない場合は?
家の中の水回りを全て調べてもどこから水漏れしているのかわからない、という場合には水漏れ修理に対応している業者に漏水調査を依頼することをおすすめします。漏水調査とは、専門の機器を使って表面に出ていない配管などの漏水個所を特定する作業のことです。
水漏れはそのまま放置していると、状況が悪化してさらに修理費用がかさんだり、高い水道代を支払い続けなければならなくなります。水漏れの可能性がある場合は、早めに漏水調査を依頼しましょう。
【被害を与えてしまったら】賃貸物件は”隣家や近隣部屋への被害拡大”に要注意!
マンションで水漏れした場合は被害が他の部屋まで及んでしまうケースも多々あります。他の部屋に水漏れ被害を与えてしまった場合、どのように対処すればいいのかをご紹介します。
まずは管理会社に連絡する
水漏れした場合はまず管理会社に連絡してください。そして、被害を抑えるために水道の元栓を閉めるなど自分でできる最低限の対処もおこないましょう。被害があった部屋の住人に事情を説明、謝罪することも大切です。しかし、トラブルになることもありますので管理会社に相談して指示を仰いでから行動することをおすすめします。
水道業者・電気業者への連絡も必要です
被害の拡大を防ぐためにも水道業者に速やかに連絡しましょう。放置していると水漏れの範囲が拡大して、自分の部屋の被害額も大きくなりますし、賠償しなければならない金額も増えてしまいます。水漏れをしている場合は水を止めることを第一に考えてください。
また、水漏れによって漏電するおそれもありますので、電気業者への連絡も必要になります。日ごろから万が一のときのために、水道業者や電気業者は下調べをしておくと安心です。
水漏れを起こした場合に発生する費用
水漏れが発生した場合、基本料金を4,000円程度からに設定している業者が多いようです。トイレの詰まりで8,000円くらいから、蛇口や排水のトラブルで4,000円くらいからといったように、水漏れの場所や原因によって料金は変わってきます。また、基本料金のほかに出張費や材料費なども加算されることがありますので、業者に依頼する際は事前に見積りをとることが大切です。
他人に被害を及ぼしてしまい、水漏れの原因が自分に非がある場合は、水漏れの修理代のほかに賠償金を支払う必要が生じるおそれがあります。下の階に水漏れしてしまった場合などは、水漏れによって家具や家電が使えなくなってしまうケースもありますので、その場合は弁償しなければなりません。また、水漏れによって思い出の品がダメになってしまったり、生活に支障を出させてしまったりした場合は精神的苦痛に対する慰謝料を請求されることもあります。
加入している保険を確認しておこう
「途方もない金額を払うことになったらどうしよう……」と不安に思われている方は加入している保険を確認してみてください。水漏れに対応している保険がありますのでご紹介します。
・個人賠償責任保険
これは自分に非がある場合に使える保険です。個人賠償保険とは、日常生活での賠償事故を保証してくれる保険で、他人の損害に対しての補償となります。これは単体ではなく火災保険などに付帯されていることがほとんどです。
・借家人賠償責任保険
この保険は、賃貸における借主が建物を損壊などしてしまった際に、きちんと賠償責任を負担しなければならないというものです。こちらも入居の際に契約している火災保険に付帯しているものになります。
まずは、火災保険に「個人賠償責任特約」や「借家人賠償責任保険」が付帯されているかを確認しましょう。保険の内容によって、補償の範囲などが変わりますので、細かい内容もしっかりチェックしてください。
【被害を受けたら】すぐに管理会社へ連絡し対応してもらおう
では、被害を受けたらどう対処すればいいのでしょうか。ちゃんと修理してもらえるのか、水漏れの被害を受けた家具家電は補償してもらえるのか、心配になりますよね。水漏れの被害を受けた場合の対処法もご紹介します。
水漏れ被害に気づいたら……
水漏れの被害に気がついたら、まずは管理会社に連絡し相談してください。管理会社に原因や水漏れの発生個所を確認してもらわないと対処できません。
他の住人からの漏水の場合
他の住人からの漏水の場合は、補償を求めることができます。その際は水漏れを起こした住人と話合って解決することが必要です。相手が何らかの保険に入っている場合は比較的スムーズに解決する可能性が高いですが、入っていない場合は交渉が難航するおそれがあります。管理会社などにも仲介してもらい、トラブルにならないように交渉をすすめることが大切です。
建物の排水管などが原因の場合
建物の排水管などの老朽化や施工不備などが原因で水漏れが発生した場合は、施工会社や管理会社に修理と補償をおこなってもらうことになります。施工業者の場合は工事保険や大規模修繕工事瑕疵保険、また管理会社も施設賠償責任保険などに加入していれば保険で対応してくれます。
もし、排水管などが原因で水漏れが起きてしまったら管理会社に問い合わせて保険を確認するようにしましょう。
水漏れの証拠も残しておきましょう
水漏れが起こった際は状況を写真などで残しておくことも大切です。応急処置を施してしまうと、どれくらいの被害に遭ったかが曖昧になってしまうことがありますので、被害の状況をあとから確認できるように記録しておきましょう。
しっかりと証拠を残し終わったら、管理会社へ連絡してください。指示を仰いで、必要で水漏れを修理してくれる業者に修理の依頼をしましょう。弊社ではマンションでの水漏れトラブルの相談もお聞きします。24時間365日、お電話で対応いたしておりますので、いつでもお問い合わせください。