キッチン・洗濯機の排水ホース交換の方法を解説!まずは自力で対応
キッチンや洗濯機の掃除をするとき、定期的に排水ホースの交換までおこなっていますか?水回りのお手入れは、毎日使うことで知らない間に溜まった排水ホースの汚れまで落とす必要があるので、目に見えるゴミや汚れだけの掃除では不十分です。
ここでは、キッチンと洗濯機の排水ホースの交換方法と、交換に必要なものなどをご紹介します。
特別難しい作業ではないため、自分で交換作業をおこなう方も多いですが、交換後に水漏れなどのトラブルが起こらないように業者に依頼することもできます。その際の費用相場や業者選びのポイントもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
キッチンの排水ホースを交換する方法
まずはキッチンの排水ホースの交換方法からご紹介します。キッチンは食べ物のカスや洗剤カス、油汚れなどさまざまなものが排水ホースに流れます。
定期的に排水ホースを交換して清潔な水回りを保ちましょう。
まずは確認!排水ホースの種類
キッチンの排水ホースは、おもに3種類あります。3種類の特徴をご紹介しますので、まずは、ご自宅のキッチンの排水ホースがどの種類なのかを確かめましょう。
・ネジ式
最も一般的なのがネジ式です。ネジを回すだけで簡単に取り外しができます。さまざまなサイズがあるので、シンクに合うサイズを選んで購入しましょう。
・差し込み式
ホースの先が広がった形をしているのが差し込み式です。差し込み口には数字が書かれた目盛りのような線があり、シンクのサイズに合わせて差し込み口を切って使います。
接続部はバンドで固定されていますが、劣化などによりバンドがゆるむと、ホースごと外れて水漏れを起こす危険性があります。
・Y字型
シンクとの接続部が2つあるのがY字型です。飲食店などの二層式のシンクがあるような場所でよく使われています。さまざまな長さがあり、長さの調節をして使えるのが特徴です。
種類やサイズが異なるホースには交換できません。ご自宅の排水ホースの種類は事前に確認して、新しいホースは種類とサイズが同じものを購入しましょう。
用意するもの
キッチンの排水ホースの交換に必要なものは以下の6つです。
- ・新しい排水ホース
- ・バケツ
- ・雑巾
- ・メジャー
- ・カッター
- ・防臭ゴム
- ・ドライバー
バケツや雑巾は、排水ホース内に残っている水を受けたり、こぼれた水を拭いたりするのに使用します。メジャーで排水ホースの長さを測り、不要な部分をカッターで切り落とします。
防臭ゴムは排水ホースの下側に取り付けるもので、下水からの悪臭を防ぎます。このほか、排水ホースの下側にある排水プレートがネジで固定されている場合はドライバーを用意してください。
キッチンの排水ホース交換の手順
ここからは、キッチンの排水ホース交換の手順をご紹介します。
排水ホースから流れたものを下水に流すための通り道である塩ビ管につながる下側から排水ホースを取り外します。排水ホースと塩ビ管は、床に開けられた穴の下でつながっています。そして、その穴は排水プレートと防臭ゴムでふさがれているので、まずは排水プレートと防臭ゴムを取り外します。プレートがネジで固定されていればドライバーを使い、はめ込んであるだけなら手で引っ張れば外せます。
そこまで外せたら排水ホースを取り外します。排水ホースの下側は上に引っ張るだけで簡単に外れます。
外した排水ホースの下側から水がこぼれるおそれがあるので、下側をバケツに入れてから排水ホースの上側を外します。ネジ式はホースを押さえながら反時計回りに回すと外れます。
取り外せたら、メジャーで長さを測り、古いホースと同じ長さになるように新しいホースをカッターで切ります。長さが整ったら、カットしたホースの下側に排水プレートと防臭ゴムを取り付けて排水ホースを塩ビ管に差し込みます。塩ビ管にしっかり差し込めたら上側のネジを時計回りに回してつなぎます。このとき排水プレートはまだ床にはめ込まないようにしてください。
排水ホースと塩ビ管をつなぎ終わったら水を流して漏れがないかを確認します。排水口に栓をして少し水を溜めてから、栓を抜いて一気に流すと、水量も多く勢いのある水が流れるので、より確実な水漏れ確認ができます。目に見える水漏れだけではなく、ティッシュなどでシンクと排水ホースの接続部分を押さえて少量でも漏れがないことを確認してから、排水プレートをはめ込んで作業終了です。
トラブル防止のために定期的な交換を
キッチンの排水ホースは、長期間放置すると汚れが溜まり、つまりの原因になります。掃除だけでは取り除けない奥の汚れは、交換するしかありません。
また、劣化するとホース自体が固くなり、破損するおそれもあります。たとえキッチンで水を使用していなかったとしても、止水栓が開いていれば水漏れする危険性があります。水漏れは、マンションなどでは階下にまで被害がおよぶおそれがあるので、定期的な排水ホースの交換はしたほうがよいでしょう。
そして、なによりも衛生面を考えると、排水ホースの交換は必要です。排水ホース内を流れる水は、キレイな水だけではありません。10年以上同じホースを使用している場合は、掃除では取り切れない汚れが溜まっている可能性があるため、早めに交換作業をおこないましょう。
洗濯機の排水ホースを交換する方法
次に洗濯機の排水ホースの交換方法をご紹介いたします。洗濯機の排水ホースには、服に染みついた汗や皮脂などの汚れが流れます。
それらの汚れやニオイは、長年使用していると少しずつ排水ホース内に溜まっていきます。排水ホースの交換目安を知り、定期的な交換をしましょう。
用意するもの
洗濯機の排水ホース交換に必要なものは以下の5つです。- ・新しい排水ホース
- ・ドライバー
- ・ハサミ
- ・ハサミ
- ・結束バンド
新しい排水ホースは、メーカーに問い合わせて同じものを購入するのが最適です。しかし、メーカーに問い合わせるのが面倒なときや、洗濯機が古いもので、部品も含めてメーカーでの生産が終了している場合もあるでしょう。そのときは、差し込み口のサイズやホースの長さを測ってホームセンターや通販で購入しましょう。
排水ホースが接着剤で固定されている場合は、交換後にも接着剤が必要です。塩ビ管用接着剤など、排水ホースの素材が接着しやすいものを購入しておきましょう。
洗濯機の排水ホース交換の手順
洗濯機の排水ホースは、本体との接続部分がホースクリップで固定されているものと、接着剤で固定されているものがあります。それぞれの交換手順は以下のとおりです。
・ホースクリップで固定されているもの
洗濯機と排水ホースの接続がゆるいと、水漏れの原因になってしまいます。それを防ぐために接続部分をきつく締める役割を果たしているのがホースクリップです。
そのため、排水ホース交換の際はまず、排水ホースについているホースクリップを外して古い排水ホースを取り外します。ホースクリップは、手で外せるものと、ドライバーでネジをゆるめてから外すものとあります。新しいホースに付け替えて再び使うので、クリップが傷まないよう丁寧に取り外してください。
ホースをメーカー以外から購入した場合は、新しいホースの長さを古いものと同じになるように調節してハサミで切ります。そして、新しいホースにホースクリップを取り付けます。
新しいホースを取り付けるときは、洗濯機本体に先に取り付けます。水漏れの原因になるので、ホースクリップはゆるみのないようにしっかりと取り付けましょう。
後はホースの反対側を排水口に取り付けるだけです。ホースと排水口は、エルボというくの字に曲がった部品でつながっています。排水ホースを直接排水口につないでしまうと、ホースを曲げる必要があり、つぶれてしまうおそれがあるため、エルボを使ってつなぎます。
排水口からエルボを取り外し、ホースに取り付けます。しっかりと奥までつなげたら、水漏れ防止に接続部分にビニールテープを巻き、その上から結束バンドで固定して、排水口に取り付けたら作業終了です。
・接着剤で固定されているもの
接着剤で固定されている場合は、古い排水ホースを引っ張ったりねじったりして取り外します。このとき、洗濯機本体に古い接着剤が残らないよう丁寧に外しましょう。
新しいホースはホースクリップのときと同様、メーカー以外から購入したものは長さの調節をして、接着剤をホースに塗って洗濯機本体に取り付けます。それだけでもかまいませんが、ホースクリップを購入し、上から取り付ければ水漏れを起こす危険性が低くなるのでおすすめです。
ホースの反対側も接続方法は同じで、排水口から取り外したエルボをホースに取り付け、ビニールテープと結束バンドを巻き、エルボを排水口につないで作業終了です。
排水ホースの交換目安は2~3年!
洗濯機の排水ホースは、さまざまな汚れが通る場所です。定期的に掃除をしていても少しずつ汚れや衣類の繊維などの細かい異物が蓄積してつまりの原因になります。そのため、2~3年を目安に新しいものに交換するようにしましょう。
また、つまりが起こらなくとも、長く使用していればホース自体が劣化して破損するおそれがあります。接続部分が固定されていても、ホースが破損すれば水漏れが起こります。そのようなトラブルが起きないよう掃除と交換は定期的におこないましょう。
排水ホース交換を業者に依頼する場合
排水ホースの交換は難しい作業ではありません。しかし、中には「面倒くさい」「汚れるかもしれない」などの理由から、自分で交換をしたくないという方もいるでしょう。そういった方は業者に依頼しましょう。
交換品や道具の準備も不要で、確実な排水ホースの交換が可能です。しかし、費用がどのくらいかかるのかわからないと不安が残ります。そこで、排水ホース交換にかかる費用を、キッチンと洗濯機それぞれご紹介いたします。
さらに、業者選びで気をつけるべきポイントもあわせてお伝えしますので、参考にしてください。
キッチンの排水ホース交換の費用相場
キッチンの排水ホースの交換費用は、調査費・出張費・作業費・新しいホース代などを含めて約9,000~12,000円かかります。
キッチンの排水ホースの交換は難しい作業ではありませんが、接続がしっかりしていないと水漏れなどのトラブルにつながるおそれがあります。
修理業者に依頼することで、接続のゆるみのない排水ホース交換がおこなえます。ゆるみなく接続できれば水漏れの心配がいらないので、安心してキッチンの水道を使えるでしょう。
洗濯機の排水ホース交換の費用相場
洗濯機の排水ホースの交換費用は、調査費・出張費・作業費・新しいホース代を含めて約10,000~20,000円かかります。
洗濯機の排水ホースの交換も、作業自体は難しいものではありません。しかし、万が一作業時に別の設備を傷つけたり接続が甘かったりすると、「洗濯機が動かなくなった」「水漏れした」などのトラブルにつながるおそれがあります。そういったリスクを減らしたい方には修理業者への依頼をおすすめします。
業者を選ぶポイント
排水ホースの交換は、接続がしっかりしていないと水漏れを起こすおそれのある作業です。そして、日常的に使う場所での交換作業なので、作業は早く終わるのが望ましいでしょう。そういったこともふまえて、どのような業者に依頼するとよいかのポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。
・事前見積り可能
排水ホースが破損していない状態であり、修理を急がない場合、事前に見積りを取って後日作業が可能な業者がおすすめです。事前見積りができない業者の場合、見積りに納得できず依頼を断る場合、キャンセル料がかかることが考えられます。そのため、余裕がある場合、事前見積りが可能な業者を選ぶようにしましょう。
・迅速な対応
即日対応ができて、見積りも作業もその日のうちにおこなっている業者があります。迅速に対応してくれる業者であれば、作業完了までの日程を把握しやすく、忙しい方でも安心して依頼することができます。
・口コミの評価
口コミは、実際に業者を利用した方の意見がわかるものです。作業時間や手際のよさ、お客様への対応など、気になるところを事前に調べてみるのもよいでしょう。
ただし、口コミはあくまで利用者の主観で書かれています。業者のすべてがわかるわけではないので、参考程度にみるようにしましょう。
弊社では、ここまでにお伝えしたポイントのほかに、予算のご要望なども考慮してお悩み解決に適した業者のご紹介が可能です。ぜひご相談ください。
まとめ
キッチンや洗濯機の排水ホースは、なかなか掃除ができず、内部の汚れなどは目視することができません。しかし、日常的に使用していると、目に見えなくても汚れやゴミは蓄積していきます。
また、こまめにお手入れをして清潔に使用していても、排水ホースの劣化を止めることはできません。長年使用していると、普段のお手入れだけでは対処しきれないホースの傷みも出てきます。
そういった汚れや傷みを放置していると、いずれ水漏れ被害につながるおそれがあります。大きなトラブルにつながる前に、排水ホースの交換をしましょう。