排水管の掃除方法を大紹介!排水管に水漏れや詰まりが起きる原因とは
しばらく排水管の掃除をしていない人は要注意です。排水管の汚れを放置していると、排水管の水漏れや詰まりを引き起こす原因になりますが、詰まっているものによって正しい対処法は異なります。
このコラムでは、排水管の掃除方法から水漏れ・詰まりの正しい対策方法について詳しく解説していますので、正しい対処法を身に着けて排水管が詰まらない環境を作りましょう。
排水管の掃除をするには、ワイヤーブラシやラバーカップといった道具のほかに、洗浄剤や重曹などさまざまな薬剤で溶かして汚れを落とす方法があります。
目次
排水管掃除をする必要のあるトラブル
排水管を掃除しなければいけない症状と掃除方法について紹介します。掃除をせずに放置すると大変な被害となってしまうかもしれません。水回りの不具合は早めに対処したいですね。
排水管の掃除が必要な症状
まずは、水道管の掃除が必要とされる症状について紹介します。
洗面台やシンク下からの水漏れ
洗面台やシンク下の排水管から水漏れが起きている場合、排水管の接続部分に使用されているパッキンの劣化やゆるみ以外にも、排水管内に発生した詰まりが原因であることが考えられます。
もともと排水管の構造は複雑でカーブが多いため詰まりやすく、このまま放置していると水漏れ被害が広がってしまいます。できるかぎり早く排水管内を清潔な状態にしてあげましょう。
排水管がふさがっている
水漏れが起きていなくても、排水管から正常に排水されない場合はすぐに解消する必要があります。排水管が詰まったまま、使用し続けてしまうと排水不良や水漏れを引き起こします。軽度な詰まりなら簡単な掃除ですぐに解決できますが、重度な詰まりだと作業も大変です。
なにか異物が引っかかっていたり、汚れが蓄積してダマになっていたりするおそれがあるので、すぐに詰まりの原因を特定してきれいにしてあげましょう。
異臭がする
とくにキッチンのシンクの排水管で多いのは、異臭がしてくる症状です。排水管のなかで細かい生ごみや異物などが腐敗することによって臭いがすることがあります。また、排水トラップが汚れていることが原因となっていることがあります。
掃除をするときの注意点
排水管を掃除するときは、管を傷つけないよう注意しなければなりません。排水管は、塩化ビニル製のものが多く比較的薬品に対して耐性がありますが、熱に弱いというデメリットがあります。そのため、掃除をする際に熱湯を使うと配管を傷め変形させてしまうおそれがあるのです。また、穴が空いたり破損してしまったりすることもあるので、約60度以下のお湯を流すようにしましょう。
高圧洗浄が必要な場合もある
排水管の詰まりがひどい場合には、高圧洗浄で掃除をすることがあります。高圧洗浄とは、高圧の水を吹き付けることによって汚れを落とす方法です。
家庭用の高圧洗浄機も通販やホームセンターで購入可能ですが、業務用の高圧洗浄機のほうが高圧力で水を吹き付けることができるので効果が高いです。ご自身で高圧洗浄機を用意し作業するのは大変ですので、詰まりが重度な場合は業者に依頼することをおすすめします。
弊社では、詰まりの程度に合わせて適切な方法で作業させていただきます。「自分で詰まり除去できるか不安」「高圧洗浄機は持ってないし……」ということでしたら、ぜひご相談ください。お電話お待ちしております。
排水管の掃除の仕方を紹介
排水管が汚れていたり排水不良が起こっていたりするときは、できるだけ早く掃除をしましょう。軽度な詰まりならすぐに掃除をして解決できますが、汚れがひどくなってくると詰まりを起こして水漏れになることもあるからです。
ここでは、自分で排水管を掃除する手順や必要な道具を詳しくご紹介します。手軽にできる方法ですので、ぜひ試してみてください。
排水管の掃除に必要な道具
排水管の掃除を始める前に、まずは掃除に必要な道具をそろえましょう。すべてホームセンターや通販などで手軽に購入できるものです。
<掃除に必要な道具>
- やわらかいスポンジ
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
- 50度くらいのお湯
排水管を傷つけてしまわないように、金属製のたわしやブラシは使わないようにしましょう。また、お湯の温度はお風呂の温度より少し高めの約50度を目安にしてください。
排水管の掃除は、汚水に触れたり市販の洗浄剤などを使ったりするので、必ずゴム手袋を着用し手荒れを防ぎましょう。
排水管掃除の基本手順
作業時は、目やのどを傷めないよう必ずお部屋の窓を開けて換気をしてください。ここではまず、自分で簡単にできる基本的な分解掃除の手順をお伝えします。
<分解掃除の手順>
1.排水口のフタを取り外す
排水口のフタは簡単な作りですが、食材カスや油汚れが細かい溝につきやすく雑菌が繁殖しやすいです。簡単に取り外すことができるので、忘れることなく掃除しましょう。
2.排水管内部のそのほかの部品も取り外す
続いて、フタ以外の部品も取り外していきます。排水管には、排水トラップや排水バスケットなど、排水管から悪臭や汚水の逆流を防いだりゴミが排水管に流れないようにしたりする部品があります。これらの部品も、排水管のフタと同様に細かい溝や裏側に汚れがたまりやすいです。
3.取り外した部品を歯ブラシやスポンジを使って磨く
部品を取り外したら、細かい溝まで磨き掃除していきましょう。表面はやわらかいスポンジで磨き、細かい溝や裏側は歯ブラシを使って隅々まできれいにしましょう。
4.排水溝周辺の汚れも取り除いてきれいにする
排水管は奥まで続いているので、とくに詰まりが発生していないなら、手の届く範囲をきれいにしてあげましょう。排水管周辺もやわらかいスポンジと歯ブラシを併用して細かい汚れを落とします。
5.逆の手順で設置したらお掃除完了
最後は、すべての部品を逆の手順で設置し直せばお掃除完了です、簡単なお掃除なら、特別な道具は必要なく、簡単におこなうことができます。排水管の詰まりや水漏れを起こさないためにこまめな掃除は欠かせません。
市販の排水管用洗浄剤を使う
こまめにお掃除していれば基本的な分解掃除だけでよいのですが、排水管からくる悪臭が気になるときや奥の汚れもきれいにしたいときには、市販の排水管用洗浄剤を使ってみましょう。
排水管用の洗浄剤は、液状タイプやタブレットタイプなど種類が豊富ですので、お好みにあわせて使いわけることができます。とくに、タブレットタイプの洗浄剤は、排水管内に1粒入れるだけで、洗浄成分が汚れや悪臭を取り除いてくれます。
重曹を使う
また、重曹も排水管のお掃除に大活躍します。重曹はアルカリ性なので、酸性の汚れに対して効果的です。たとえば、油汚れや皮脂が酸性の汚れです。重曹を使うときは、以下のような手順でお掃除していきましょう。
<掃除手順>
- 排水口のフタを取り外す
- 排水管に重曹を振りかけてスポンジを使ってこする
- お湯で洗い流す
悪臭を取り除く効果もあるので、キッチンや浴室の排水溝掃除に役立ちます。排水溝の臭いが気になる方もぜひ試してみましょう。
お酢を使う
さらに、排水管のお掃除にはお酢も効果的です。お酢は酸性ですので、アルカリ性の汚れを落とすのに効果があります。アルカリ性の汚れとは、たとえばシャンプーやボディーソープの石鹸カスです。浴室や洗面所の排水溝のお掃除に活躍します。お酢を使うときは、以下の手順でおこなっていきましょう。
<掃除手順>
- 排水口のフタを取り外す
- お酢と水を1:1で混ぜた液体をスプレーボトルに入れて排水管に吹きかける
- 少し時間をおいて拭き取り洗い流す
お酢は少し臭いがきついので、場所を選んで使う必要があります。もし、臭いが気になる場合はお酢の代わりにクエン酸をおすすめします。クエン酸はホームセンターや薬局で簡単に手に入りますので、ひとつ準備しておくとよいでしょう。
掃除の効果がない場合は業者に依頼
自分でお掃除しても排水がよくならない場合や異臭が直らない場合には、排水管内に頑固な詰まりやなにか別の原因があるのかもしれません。詰まりや異臭などのトラブルを放置しておくと、さらに詰まりを重症化させたり水漏れを起こして住宅や家財に被害が及んだりするなど大きな被害がでてしまうおそれがあります。そうなる前に、業者に相談して対処してもらうことをおすすめします。
見積りを無料でおこなっている業者も少なくないため、見積りで修理の概算をおこなってもらい、他社と比較することもおすすめします。3社ほどの見積もりをおこなうと、相場や業者による特色を知ることができるため、納得して依頼することができますよ。
弊社の加盟店でも無料で見積りをおこなっています。まずはお気軽にご相談ください。相談内容にあった業者を紹介いたします。電話相談は24時間受け付けていますので、困ったときにご連絡ください。
排水管の水漏れや詰まりの原因とは?
排水管の水漏れや詰まりのそもそもの原因は、髪の毛や油、生ゴミなどさまざまです。場所別に解説していきます。
排水管が詰まる原因とは
排水管が詰まる原因をご紹介しましょう。
キッチンの油汚れ
シンクでは料理後のフライパンなどの調理器具や皿などについた油が排水管に流れ、冷えて固まると詰まりの原因となりやすいです。
抜け毛や石鹸など
浴室や洗面所では、髪や使用した石鹸、皮脂などの油が流れて固まって詰まりが起きてしまいます。髪と石鹸、皮脂などの油が絡まって固まりとなることが多いです。
固形物の落下
キッチンでは、生ゴミやフォークなどの食器類を落としてしまい詰まりとなることがあります。この場合は、詰まりの原因となっているものを取り出せば詰まりは収まりますが、奥のほうに入るなど引っかかってしまっていては自分で取るのは難しいです。
排水管が詰まった場合の対処法
続いて、詰まってしまったときの対処法について紹介しましょう。
【方法1】お湯を勢いよく流す
まずはお湯を勢いよく流す方法です。シンクや洗面所の排水管でおこなう場合には排水トラップなどをはずし、タオルなどで栓をしてお湯をためてから一気に流し込むと水圧によって汚れの詰まりが流れて解消することがあります。
【方法2】ワイヤーブラシを使う
ワイヤーブラシとは、ワイヤーの先にブラシがついたものです。細く、自由に曲がることから排水口のように曲がった場所でも、固まった汚れを落とせる優れものです。
とくにお風呂の排水管は髪の毛が詰まりの原因となることが多いです。薬剤を使用して髪を溶かすこともできますが、ワイヤーブラシで引っかけて取り出すことができたら、修理時間の短縮になります。ワイヤーブラシはドラッグストアやホームセンター、ネット通販で購入できます。
【方法3】パイプクリーナーを使う
パイプクリーナーは、詰まりの原因である髪や油を溶かして解消してくれる優れものです。ただし、溶かしきるまで少し時間がかかります。
パイプクリーナーは塩素系タイプの薬品ですので、酸性タイプの薬品と同時に使用すると非常に強い薬剤を使用しているため、ほかの薬品と合わさると化学反応が起き 、有毒ガスが発生してしまいます。使用上の注意をよく読み、ほかの薬剤を使ったあとすぐに使用するのは控えましょう。
また、手につくと手荒れの原因となりますので 、作業時にはゴム手袋を使用し素手で触らないように気をつけてください。
【方法4】重曹とお酢を一緒に使う
重曹とお酢を、それぞれ単体で使ってもよいのですが、併用することで起こる化学反応で詰まりを効率よく解消することができます。
排水管のお掃除で重曹とお酢を使用するときは、シンクに使用する場合には、重曹を排水口からまんべんなく振りかけるように入れ、それからお酢をそそぎましょう。そして、排水管のなかにも十分効果がいきわたるようにするため、少量お湯を流しこんでください。すると、泡がブクブクと発生するのでそのまま水を流さず30分から1時間ほど放置しましょう。
泡が発生しますが、重曹もお酢も安全に使用できるものです。しかし、強力な塩素系洗剤と混ざってしまうと有毒ガスが発生してしまうので、同時使用は避けてください。
【方法5】排水管用のラバーカップを使う
ラバーカップは、トイレ詰まりを解消させるスッポンと同じように、棒の先にお椀型のゴムカップがついています。
ラバーカップで詰まりを解消するには排水口を隙間なくしっかりと塞ぎ、ゆっくりと棒を押し込んでから一気に引っ張ります。真空圧によって詰まっているものを取り除くことができるのです。
この作業をおこなうときには、引いたときに汚水が飛散するおそれがあるため、レジ袋などに穴を開けてラバーカップを通しておくと飛散の被害を抑えられます。キッチンでおこなう際には、食材などはほかの場所に避難させておきましょう。
排水管から水漏れする原因とは
排水口の水漏れが起きる原因について3つまとめました。
劣化や破損
排水管はいくつものパーツを合わせていますが、そのパーツの接続部分に使用されているパッキンなどの劣化によって接続部分が緩み、水漏れが起きていることがあります。
また、長年使用していることによってパイプの割れなどの破損が起きているおそれがあります。塩化ビニルなど樹脂は酸やアルカリに強いですが、経年劣化により割れが起きることが多いです。
下水管内での詰まり
下水管内の詰まりが起きていることによって逆流し、排水管から水漏れが起きていることがあります。この場合には、洗面所を使用したタイミングに流れ出てしまうことが多いため、水漏れのタイミングをよく見ておくことによって原因を知ることができます。修理の際にも余分な点検をはぶくことができるため、変化に気づいたら覚えておきましょう。
取り付けが不十分
排水管を設置したばかりのときや、排水管回りの掃除をおこなったときに取り付けがあまくて水漏れが起きるおそれがあります。部品が緩んでいないか、向きは合っているかなど確認しましょう。
見た目はしっかりハマっているように見えても、触ってみるとグラついていたということもあります。水の勢いで外れてしまうこともあるため、しっかり設置しましょう。
排水管から水漏れした場合の対処法
排水管から水漏れが起きていたときに自分で対処する方法を紹介します。
【方法1】パッキンやパイプの交換
樹脂パイプのパッキンやパイプの交換をおこなう場合は、部品を取り外す前にバケツなどで水受けを用意しておきましょう。パイプを取り付けているナットを緩めてU字管を取り外すと、その両端にパッキンがついています。パッキンの交換の場合には、古いものを外して新しいものを取り付けましょう。
パイプの交換の場合には、型番の合ったものを用意して取り付け、ナットで固定することで設置することができます。ポップアップ式やワンプッシュ式の排水口などの複雑な構造のもの、金属製のパイプは交換が難しいので業者に依頼することをおすすめします。
【方法2】ワイヤーブラシで詰まりを除去
ワイヤーブラシを使って詰まりの原因を取り出すことができます。長いワイヤーの先にブラシがついているので、曲がった排水管にも使用することができます。
挿し込む角度を変えるなどして排水管の形にあわせて入れていきましょう。ワイヤーを回転させて排水管内をブラシで掃除していきます。ワイヤーブラシの先に突っかかりがなくなったら詰まりが解消した合図です。詰まりが直ったのか水を流して確認しましょう。
詰まり解消や水漏れ修理の依頼でかかる費用の相場
詰まりや水漏れが自分では直せなかった場合やDIYに自信がないときには業者に依頼することをおすすめします。水道の修理を依頼する際には、基本料金のほかに出張費・作業費・材料費などが加算されていきます。
詰まりの解消は、薬剤や詰まりを削る方法を取ると1万円から2万円ほどが相場です。それでも落ちないときには高圧洗浄を使用すると1万5千円から5万円ほどかかります。詰まりの場所によってパイプを取り外すなど作業が複雑になることがあるため金額に変動がでます。
水漏れが起きたときには、パッキンの交換は8千円から1万5千円ほど、一部分の破損の場合には、新品の交換は2万円から3万円ほどが相場です。しかし、下水の詰まりが原因の場合には、床下を開くなど大掛かりになってしまうため、10万円以上になることがあります。
業者によって作業方法や料金の計算方法が異なるため、費用に差がでることがあります。納得のいく業者を選ぶには、複数の業者に見積りを依頼ししっかり比較することが大切です。もし、見積りで納得がいかなかった場合には、ほかの業者にも見積りをおこなってもらい比較することをおすすめします。
弊社加盟店は、無料で見積りをおこなっています。お客様のご要望にあった業者を紹介しますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
排水管の掃除には、さまざまな種類があることがわかりました。あれ?流れが悪いなと感じたときには掃除をおこなうようにすると、ひどい詰まりを防ぐことができますので日ごろから気にかけておきましょう。
もしも詰まりが起きてしまったとき、自分で修理が難しいと感じたら修理を業者に依頼することをおすすめします。詰まりを放置したままにしておくと逆流や異臭など被害が大きくなってしまうおそれがあります。