水道管が破裂する原因とは？業者が来るまでに応急処置をしておこう

水道管が破裂し水漏れが起きたときは、まず元栓を閉めて水を止めましょう。そのあと、業者に連絡して自分でできる範囲で応急処置をします。業者に連絡しても、すぐに駆けつけてくれるわけではありません。

そのため、水漏れ被害が拡大する前に元栓を閉め、破裂した水道管から水が滴らないようにする必要があるのです。当記事では、水道管が破裂した際の応急処置方法と破裂原因について解説していきます。

また、水道管修理にかかる費用相場などもご紹介していますので、参考にしていただければ幸いです。

水道管が破裂したときの対処法とは？

水道管の破裂はいつ起こるかわかりません。もし、水道管が破裂してしまった場合は落ち着いて、ここでご紹介する方法で対処していきましょう。

元栓を閉める

元栓は水道メーター付近に設置されていることが多いです。建物によっては床下などに設置されている場合があります。元栓の位置がわからないときは、戸建て住宅などの場合は建築会社に、マンションやアパートなどの場合は管理会社で確認することができます。

元栓には「ハンドルタイプ」「ネジタイプ」「レバータイプ」があり、タイプによって閉め方が異なります。

■元栓の閉め方

・ハンドルタイプ
ハンドルタイプの元栓は手で閉めることが可能。閉めるときは時計回りに回す。

・ネジタイプ
マイナスドライバーを使い、元栓を閉める。回す方向はハンドルタイプ同様時計回り。

・レバータイプ
レバータイプは、レバーを時計回りに回す。

業者に連絡しよう

元栓を閉めて水を止めたら、戸建て住宅の場合は水道業者に連絡しましょう。マンションやアパートなどの場合はまずは業者にではなく、先に管理会社や大家さんへ連絡するようにします。

管理会社や大家さんに連絡することで、業者の手配をしてもらえる場合あります。また、故意に水道管を破損させていなければ、修理費用を払わなくて済むこともあるからです。

もし、どこへ連絡すればいいのかわからない場合は自治体の水道局などに電話しましょう。業者などに連絡せず破裂した水道管を自分で修理しようとすると、水漏れなどが悪化し被害が広がるおそれがあります。ただし、簡単な応急処置はできるので、次でご紹介する方法をおこなってみてください。

破裂したところに布などを巻き付けておく

前述したように、業者に連絡してもすぐ修理にきてくれるわけではありません。また、元栓を閉めて水を止めても、水道管に残っている水が滴って床が濡れてしまうことがあります。少しでも水で濡れるのを防ぐために、破裂した箇所に布やテープなどを巻いて水が床に落ちるのを防いでおきましょう。

水道に関するトラブルでお困りになられましたら、弊社までご相談ください。お話をお聞きし、ご要望に沿った業者をご紹介いたします。ご相談は電話やメールで受け付けておりますので、お気軽にご利用ください。

水道管が破裂する原因

水道管が破裂する原因としてあげられるのは、おもに「凍結」「水道管の劣化」「地震」です。各原因についてご紹介していきますので、水道管を破裂してしまったとき原因を突き止める際にお役立てください。

原因1.凍結

水には、凍ると体積が増える性質があります。水道管のなかで水が凍ると体積が増えることで水道管に内側から押し広げる圧力がかかり、耐えきれなくなって破裂してしまうのです。

水道管の凍結は氷点下になる12月~3月ごろに発生しやすいです。とくにベランダに設置されている給湯器の配管など屋外に露出しているような水道管は外気の影響を受けて凍結しやすいので、冬場には対策をしておいたほうがよいでしょう。

水道管の凍結を防ぐには、2つの方法があります。1つは「水を止めない」ことです。水道の水をわずかに出したままにしておくと、水道管内に水が溜まらないので凍結を防ぐことができます。どんなに寒い場所でも川の水がすべて凍ることがないように、水は流れている状態だと凍りにくいのです。

しかし、冬の間ずっと水を出したままにしておくのは水道代などの点で気が進まないこともあるでしょう。そのような場合には、もう1つの「水道管を保温する」方法をおすすめします。

水道管に巻き付けて温度が下がり過ぎないようにする保温材がホームセンターなどで販売されていますので、それを設置しましょう。専用のものでなくても、タオルなどを巻き付けるだけでもある程度の効果が望めます。

原因2.水道管の劣化

水道管の寿命は一般的に約10年～15年とされています。ただ、水道管の素材や使い方によっては、寿命を迎える前にサビや破損によって破裂につながることがあります。劣化による水道管の破裂を防ぐためには、業者に点検を依頼するなどして定期的に水道管の状態を確認しましょう。

また、水道料金が急激に上がっていないかもチェックすることが大切です。水道料金が急激に上がった場合は、どこかで水道管が破裂している可能性があります。その場合は、業者に連絡をして水道管を見てもらうようにしましょう。

原因3.地震

水道管は、地震の揺れによって破裂することがあります。とくに水道管の劣化が進んでいる場合は、弱い揺れでも破裂するおそれがあるため、地震が発生したときは揺れが収まってから水道管が壊れていないか確認しましょう。

また、新築であっても地震の揺れが強い場合は水道管が破裂することがあるので、水漏れを起こしていないか、家のすべての水道の蛇口を閉めて水道メーターの動きを見ます。どこも水を出していないのにメーターが動いている場合は水漏れをしているおそれがあるため、業者へ連絡しましょう。

業者に依頼したときの修理にかかる費用相場

破裂した水道管の修理にかかる費用は、水道管がある場所によって異なります。キッチンや浴室など屋内の水道管の場合、修理費用の相場は2万円前後です。水道管が外に出ていない場所にある場合は、費用相場は4万円前後になります。

また、凍結による破裂の場合は、簡易的な修理であれば1ヶ所およそ8,000円からが相場となっています。ただし、水道管の破裂状況などによって費用が変動するため、修理費用を詳しく知りたいときは業者から見積りを取って確認するようにしましょう。

火災保険が適用されることがある

凍結が原因で水道管が破裂した場合は火災保険で賄える場合があります。ただし、条件を満たさなければ保険は適用されません。以下の条件を参考に保険が適用されるか確認してみてください。

■適用条件

• 自然災害など不可抗力的な原因で破損した場合（ただし地震は補償範囲外）
• 被害にあってから3年以内に請求した場合
• 修理にかかる費用が20万円以上の場合

上記に当てはまらない場合は、火災保険が適用されません。まずは自身が加入している保険会社に連絡して確認するようにしましょう。また、地震による損害の場合は火災保険ではなく、「地震保険」が適用されるかもしれません。火災保険には地震保険が付帯している場合もありますので、こちらも一度確認してみるとよいでしょう。

水道料減免制度が利用できることもある

水道管が破裂して水漏れが発生していると、水道料が増えてしまいます。その場合、故意に水漏れを起こしていなければ「水道料減免制度」を利用できることがあります。

水道料減免制度とは、自然災害などの不可抗力的なトラブルによって発生した水道料を免除、あるいは支払う金額を減らす制度のことです。この制度を利用することで、少しでも経済的な負担をやわらげることができることでしょう。

水道料減免制度を利用する場合は、自治体の水道局に必要書類を提出する必要があります。自治体によって提出するものが異なるため、水道局に問い合わせするなどして確認するようにしましょう。

水道管修理などわからないことがありましたら、一度弊社までご連絡ください。弊社に加盟している業者のなかには、水回りに関する知識が豊富で、多くの依頼を受けてきた実績のある業者がおります。「まずは相談からしたい」という方でもご利用することができますので、お気軽にお問い合わせください。