蛇口につく緑色のよごれの正体は?自分でできるお掃除方法をご紹介
水道の蛇口が青緑色によごれていたら、そのよごれはサビの一種でしょう。サビは金属につきやすく、ブラシでこすっただけでは落とせないのです。
サビによる健康被害は少ないといわれていますが、蛇口に汚いサビがついていると、早くきれいにしたいという気持ちになる人もいるでしょう。そんなときは、身近にある材料を使ってサビ取りに挑戦してみてください。
サビは重曹やお酢などといった材料を使うことで、簡単に落とすことができるのです。必要な手順を踏んでおこなえば、汚いサビを取り除くことができるでしょう。そこで、今回は蛇口につく緑のサビを消す方法をご紹介します。
目次
蛇口に緑色のよごれ……その正体とは
蛇口で部分的につく緑色のよごれはサビです。サビは金属の成分と空気、水が結びつくことで発生します。ただし、蛇口についているのがサビではない場合もあるので、サビ取りをする前に特徴を知っておきましょう。以下では、蛇口につく緑色のサビについて解説していきます。
緑色のよごれの正体はサビ
蛇口につく緑色のよごれは、緑青(ろくしょう)と呼ばれるサビです。水道は銅に近い金属でできているため、長く使っているとサビがつくことがあります。
サビは赤茶や黒いイメージがあるかもしれませんが、水に濡れたまま放置していたり、フルーツなどの食品カスが付着したりしたままにすると変色してしまうのです。
また、緑色のサビには白いよごれがつくこともあります。白いよごれは水道水の成分が乾いたもので、サビと同じく洗剤では落ちにくいのです。
サビの人体への影響は?
サビによる人体への影響が少ないといわれています。しかし、サビがつくとメッキ特有の光沢が損なわれるため、蛇口を見たとき衛生的によくない印象を与えがちです。
そのため、早くサビを落としたいと思う人もいるでしょう。どのようにサビを落とすのかは、以下でご説明します。
蛇口のよごれはサビ以外も
蛇口にはサビ以外にも、黒カビや石鹸のカスなどが付着することがあります。黒カビの場合は蛇口の中に発生することが多く、人体に入ると鼻炎やぜんそくの原因になる危険があります。
そのため、早めに取らなくてはなりません。そこで、以下では黒カビと石鹸かすの落とし方を簡単にご説明します。
黒カビ:黒カビはカビ取り用の洗剤で落とすことができます。カビのついた部分に洗剤をつけ、歯ブラシやスポンジなどでこすり落としましょう。
石鹸かす:石鹸かすは水道用の洗剤、または重曹とクエン酸で掃除できます。重曹とクエン酸を混ぜてよごれた部分につけることで、石鹸かすを落とせるのです。
黒カビでも石鹸かすの場合でも、洗剤を使う場合は使用後にしっかりと洗い流しましょう。とくにカビ取り用洗剤の場合は漂白剤が入っていて、直接触ると肌を痛めることもあるのです。
そのため、洗剤の成分が残らないよう、ブラシやスポンジなどを使用して洗い流してください。
蛇口の緑色のサビを落とす4つの方法
サビは油や食品のよごれとは違うので、キッチン上の洗剤では簡単に落とせません。しかし、サビに有効な成分を用いることで、簡単にこすり落とすことができます。
サビは空気中の酸素と鉄の成分が結びついてできる酸性の鉄なので、アルカリ性を持つ重曹で中和して取り除くことができるのです。また、重曹以外にも、サビを空気と鉄に戻す還元作用のあるお酢やクエン酸もあります。
そこで、以下では身近なアイテムを使ったサビ取りの方法をご紹介します。
【方法1】重曹とクエン酸を使う方法
サビ取りに有効な材料には、重曹とクエン酸があります。なぜなら、酸性のサビはアルカリ性が混ざると中和されるため、アルカリ性の重曹がサビ取りに効果的なのです。
また、サビの酸性に対して、同じ酸性であるクエン酸が加わると、還元作用という反応を起こして酸素と鉄成分に分解できます。
- 重曹とクエン酸を2:1で混ぜ、ドロドロになるまで少しずつ水で溶かす
- ペースト状になるまで混ぜる
- サビ部分に塗る
- サビが分解されるまでの2時間~3時間前後まで放置しておく
- 時間がたったらブラシやスポンジでこすり落とす
スプレーー容器がない場合は、重曹とクエン酸の液にキッチンペーパーを浸し、サビ部分に巻きつけることで代用できます。もし、重曹とクエン酸がない場合は、以下で説明する塩とお酢の方法で試してみましょう。
【方法2】お酢と塩を使う方法
サビはお酢と塩でも落とすことができます。なぜなら、サビはお酢の酸性によって酸素と鉄に分解できるため、クエン酸の代用品としてサビ取りに使えるのです。
また、塩の塩素と粒状の性質をっ利用して、磨いたときにサビや汚れをこすり落とします。以下では、お酢と塩を使ったサビ取りの方法をご説明します。
- 塩とお酢を3:1の割合で混ぜ、お湯で割る
- よく混ぜ合わせて、歯ブラシやスポンジにつける
- サビ部分をこする
お酢とクエン酸のペーストは、サビ部分に塗りつけて使うこともできます。サビ部分にお酢と塩のペーストを塗り、その上にラップをつけたら、分解されるまでの1時間前後つけておきます。時間がたったら、ブラシでこすり落としましょう。
【方法3】歯磨き粉を使う方法
蛇口につく緑のサビは、歯磨き粉でも落とすことができます。歯磨き粉には小さな粒子が入っており、擦ることによって物の表面を磨き上げることができるのです。
- ブラシ、またはタワシに歯磨き粉をつける
- サビ部分に塗りつけるようにしてこする
- サビが落ちてきたら水で流す
ただし、ブラシを使うときは、強くこすり過ぎないよう注意しましょう。ブラシを強く押し当てて磨くと、蛇口の表面に傷がついてしまうことがあります。
【方法4】市販の薬品を使う方法
サビ取りには専用の薬剤を使うこともおすすめです。クレンザーやサビ取り洗剤には、重曹やクエン酸と同じ成分が含まれることが多いため、サビを落とせるのです。
サビ用の洗剤はホームセンターやスーパーなどで購入できるので、説明書きに従っておこないましょう。
蛇口のサビを予防するには?
蛇口につく緑のサビは、日ごろの手入れによって予防することができます。サビには発生しやすい原因があるため、こまめに手入れをすることで再発生のリスクを減らせるでしょう。サビ予防のポイントは3つあるので、以下でご説明します。
【予防1】こまめに掃除する
サビの発生を防ぐには、重曹やクエン酸を使って蛇口を定期的に磨くのがおすすめです。料理カスについている塩分や酸のよごれが、蛇口に付着しているとサビの原因になります。そのため、こまめに蛇口を洗ったり、磨いたりして予防しましょう。
【予防2】使い終わったら蛇口の水滴をふく
蛇口を使用すると、水が跳ね返ったり、濡れた手でレバーを触ったりして水がつくことが多いです。水がついたまま放置しているとサビができやすくなるため、使用した蛇口はこまめにふきましょう。
また、風呂場などの近くにあると、蛇口回りの湿度が高くなりがちです。湿度が高い場所では水が付着するのでサビがつきやすいです。そのため、網戸にして空気を入れ、部屋の中を乾燥させておきましょう。
【予防3】防サビ効果のある薬品を使う
サビを極力予防したいときは、防錆剤を使用するのがおすすめといえます。防錆剤には油分が含まれている場合が多く、サビの原因でもある水をはじくことができるのです。そのため、サビ予防をしたい場所をよく乾かしてから防錆剤を塗りましょう。
古い蛇口の交換時期と方法
蛇口につく緑のサビは、あまりに重度だとこれまで紹介した対処法を使っても落ちないことがあります。また、蛇口が古くなっていると水が出なくなるおそれもあるため、新品に交換するのがおすすめです。
蛇口の交換時期の目安
蛇口の寿命は10年前後だといわれています。10年以上使用していると、部品の劣化から水が出なくなる、破損するなどの不具合が起こりやすくなるのです。また、見た目は問題なくても、蛇口の内部が腐っていることもあるので、10年をこえたら蛇口の交換を検討してみましょう。
蛇口の交換方法
古い蛇口を外す際には、ナットやネジを回すために、レンチやマイナスドライバーを使用します。家に工具がない場合は購入しておくといいでしょう。
新品の蛇口はホームセンターや通信販売で購入できるため、簡単に入手することができます。新品を購入したら古い蛇口を取り外すので、以下では、蛇口交換の手順をご説明します。
- 水道下の給水管を確認する。
- 止水栓のつまみをひねって水を止める
- 蛇口のつけ根のネジをレンチで外す
- 新品をつけ根に取りつける
- 止水栓のつまみを逆に回して開く
- 最後に水が出るのを確認したら完了
古い給水栓を外したら、つけ根の中に溜まっていた水が出てくることもあるので、防水シールなどを貼っておきましょう。また、つけ根の周りにタオルを敷いておくのもおすすめです。
業者に依頼する場合の費用相場
蛇口交換は、蛇口の形によっても交換方法が変わるため、自力でおこなうのが難しいと感じるかもしれません。そんなときは、水まわりのトラブルを解決してくれる業者に交換を依頼するのがおすすめです。
無理をして自力で交換しようとすると、水が出なかったり、水漏れを起こしたりしてしまうおそれがあります。経験がある業者に依頼をすることで、蛇口交換のリスクを軽減できるのです。
蛇口交換を業者に依頼をするとき、費用面が心配になる人もいるでしょう。業者に依頼したときの費用の相場は、約7,000円~10,000円前後です。業者に任せると修理が早く終わり、水漏れのリスクも低くなります。
ただし、業者によっては、作業費用に加えて出張費用や部品代がかかることもあるので、あらかじめ業者に相談して、見積りを取りましょう。
蛇口はキッチンや洗面台など、場所によっては生活に欠かせないものですよね。一刻も早く修理・交換したいときは、私たち水漏れ修理お助け隊にご相談ください。
水漏れ修理お助け隊では、加盟店の中からお近くの業者を派遣するため、迅速に対応することができるのです。24時間無料で電話相談を受け付けていますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
まとめ
蛇口につく緑色のサビは、重曹やクエン酸で落とすことができます。なぜなら、サビは酸素と鉄の成分が結びついてできる酸性の金属のため、アルカリ性を含む重曹で中和し、取ることができるのです。
また、酸性の金属は、クエン酸などの酸性が加わると、還元作用といって酸素と鉄に戻せるため、サビ取りに有効といえます。
また、サビを取った後は、再発しないようにこまめな手入れをおこなってください。蛇口は濡れていたり、湿気が強かったりするとサビがつくことがあるので、こまめに水気を取って乾かすことで、サビ予防になるのです。
サビがあまりにもひどい場合は、蛇口の交換をおこないましょう。サビがついたままの蛇口で水を使い続けると、人体に悪影響が出ることもあるのです。自力で蛇口交換が難しい場合は、業者に依頼をしてみてください。業者に交換を依頼すればスムースに作業を進めることができるでしょう。