水道の蛇口交換|選び方・自力で交換する方法と業者に頼む場合の費用
水道の蛇口は長年使用することで劣化し、水漏れなどのトラブルが起こる可能性が高いです。そうならないためにも、新しいものに交換することをおすすめします。
近年では、蛇口といっても種類が多く、デザイン性も高いものがあります。お気に入りの蛇口を選んで、自分でDIYする人も多いです。
この記事では、自分で蛇口を交換する方法や、業者に依頼するときの費用相場について詳しくご紹介します。新しい蛇口には、節水効果のあるタイプもあります。蛇口を検討している人はぜひ参考にしてみてください。
目次
水道蛇口交換の基礎知識
自分で蛇口を交換する前に、蛇口について正しい知識を持っておきましょう。蛇口のことをよく知らないままいきなり交換作業に入ってしまうと、思わぬ失敗をしてしまうかもしれません。
「せっかく新しい蛇口を用意したのに種類が合わず無駄になってしまった……」なんてことにならないように、この章を読んで蛇口についての基礎知識を身に付けましょう。
今の蛇口はどのタイプ?
蛇口を新しく交換するときは、まず、今使っている蛇口がどんなタイプのものか知っておく必要があります。蛇口の種類によっては交換できないものもあるため、事前に確認することが大切です。
蛇口は大きく分けて4つのタイプに分けられます。蛇口のタイプによって構造が異なるので確認しておきましょう。
・ワンホール
水栓の穴が1つあるタイプです。このタイプは、レバーひとつで水とお湯が出るものが多く、おもにキッチンなどで使われています。
・ツーホール
水栓の穴が2つあり、それぞれの配管から水、お湯が出る仕組みです。蛇口そのものは1つですが、お湯のハンドルと水のハンドルが分かれているタイプもありますし、レバー1つで操作できるタイプもあります。
古くから使われているので、築年数が古い家のキッチンやお風呂場などで見かけることがあります。
・壁付き混合水栓
水栓が壁にあるタイプです。このタイプは、ツーホール同様、水栓が2つあり、レバー式やハンドル式があります。
・単水栓
水または、お湯のみが出るタイプの水栓です。洗濯機の横などでよく見かけます。
蛇口の種類と選び方
蛇口のタイプがわかったら、次は種類と選び方を見ていきましょう。蛇口といっても種類が豊富で、その種類によって交換できる蛇口は決まっているのです。間違って購入しないためにも見極めることが大切です。
蛇口は、種類と口径が一致していれば交換が可能です。口径とは、キッチンなどの台に取り付けられている水が通る穴の大きさになります。この穴の大きさが合っているか確認する必要があるのです。
なぜなら、口径の大きさが違えば隙間ができ、水漏れするほか蛇口が不安定になるおそれがあります。そのため、蛇口の取扱説明書などで口径の大きさを確認しましょう。
蛇口の種類は、ワンホールであればワンホールの交換が可能です。しかし、ワンホールからツーホールに交換はできません。そのため、使っている蛇口の種類と同じタイプのものを選びましょう。
交換のタイミングで蛇口をハンドルタイプからレバータイプに交換することは可能です。しかし、ツーホールの場合は、水とお湯の出る穴の距離間が同じになるよう注意が必要です。穴の距離が違うと取り付けることができません。
蛇口の交換は自分でできるの?
蛇口本体を交換となると、分解する工具が必要のほか、工事の技術も必要になります。そのため、交換できたとしても、水漏れしてしまったり、交換の途中で手順がわからなくなったりするケースも少なくありません。
もし難しいと思ったら、無理せず業者に依頼しましょう。
水まわりのことで困ったことがあれば、いつでも「水漏れ修理お助け隊」に電話してみてください。水のトラブルのプロが、どんな蛇口の問題にも豊富な知識で問題を解決してくれます。
この「水漏れ修理お助け隊」は、365日24時間いつでも電話やメールでの相談が可能です。水のトラブルが悪化する前に解決していきましょう。
水道の蛇口を自力で交換する方法
蛇口の種類や選び方が把握できたら、次は蛇口の交換を自分でおこなうときに必要な道具や交換の手順について確認していきましょう。ただし、蛇口の交換は先ほどもお伝えしたように知識や技術が必要です。自分で交換するのが難しいときは、無理せず業者にお願いしてくださいね。
ここからは、蛇口交換に必要となる工具や手順、さらには業者に依頼したときの費用がどのくらいかかるかをご紹介します。ご自身でおこなう場合と業者に依頼する場合とで比較し、どちらの方法をとるかを決めてみてください。
交換に必要な道具
蛇口を交換するときはまず、道具をそろえる必要があります。交換途中で道具が足りなくてあわてて買いにいく……なんてことのないよう、作業に必要な最低限の道具をしっかり確認してそろえておきましょう。
- モンキーレンチ
- タオル
- 歯ブラシ
- 新しい蛇口
- ツールテープ
モンキーレンチは、連結部分のナットを取り外すために使います。タオルや歯ブラシは、水回りをきれいに掃除するために必要です。シールテープは壁付きの蛇口交換のときに使います。
これらはホームセンターなどで購入することができるので、事前に用意しておきましょう。
ここでは、キッチンでよく使われているシングルレバータイプの交換方法についてご紹介します。
蛇口交換の手順~台付きシングルレバータイプの例~
台付きシングルレバーとは、キッチンの台に蛇口が直接取り付けられているタイプです。このタイプは、キッチンの下の収納スペースに排水管があります。おもにワンホールやツーホールタイプの蛇口に多い種類です。
交換の手順は以下になります。
1.止水栓を止める
蛇口から水が流れださないように止水栓をしっかり締めて水を止めます。なぜなら、交換作業中に水が溢れてしまうと床が水浸しになってしまうおそれがあるからです。そのため、水が溢れてこないよう止水栓をしっかり締めてから作業を開始しましょう。
2.給水管・給湯管を取り外す
キッチンの下に、給水管、給湯管がつながっています。つながっている箇所のナットをモンキーレンチを使ってネジを緩めて外していきましょう。
ナットは、長年使っているとサビて固まっていることがありますが、力ずくでおこなうのはやめましょう。亀裂が入ってしまい水漏れするおそれがあります。ナットや配管にサビやヒビがあるときは、業者にお任せしたほうが安心です。
3.古い蛇口を本体ごと取り外す 蛇口本体はナットで固定されているので、シンク下を確認してつながっている箇所を外していきましょう。ナットが外れたら、上から蛇口をゆっくり引き抜いていきます。
4.新しい蛇口を取り付ける
古い蛇口が取り出せたら、新しい蛇口を取り付けていきましょう。このとき、新しい蛇口の説明書通りの手順で取り付けてください。
5.止水栓を開けて確認する
新しい蛇口の取り付けが完了したら、手順1で止めた止水栓を開けて水やお湯がきちんと流れるか確認します。このとき、水漏れをしていないかシンクの下の給水管なども確認することがポイントです。
蛇口交換の手順~壁付きシングルレバータイプの例~
壁付きシングルレバーとは、壁に蛇口が埋め込まれているタイプです。壁付きタイプでは単体の止水栓がないため、屋外にある水道元栓を締めておく必要があります。そのため、交換作業中は家全体の水を止めることになります。
交換の手順は以下になります。
1.止水栓を止める
交換作業中に水が溢れてしまわないよう、屋外にある止水栓を止めてください。止水栓をしっかりと締めたのを確認してから作業を開始します。
2.蛇口本体を外す
蛇口は壁に取り付けられているので、モンキーレンチを使って固定されているナットを緩めていきましょう。ナットで固定されている箇所がいくつかあるので、すべて取り外します。そのあと、蛇口本体を外してください。
3.脚の金具を外す
蛇口本体と取り出すと、壁につながれている脚の部分がまだついているのでモンキーレンチを使って取り外してください。壁の中にソケットと呼ばれる接続部品がついていますが、ソケットごと外れてしまわないよう力の入れ具合に注意しましょう。
ナットは長年使うことでサビて固まることがありますが、無理に操作しないようにしてください。亀裂が入ると水漏れするおそれがあります。
4.新しい蛇口を取り付ける
古い蛇口がすべて取り出せたら、新しい蛇口を取り付けていきます。このとき、新しい蛇口に水漏れしないようシールテープをはっておきましょう。シールテープをはることで取り付け口は密着するため、水漏れ防止につながります。
5.止水栓を開けて確認する
交換が完了したら、手順1で止めた止水栓を開けて、水を流していきましょう。このとき、水漏れしていないか確認してください。問題なければ、工事完了です。
蛇口交換を業者に頼んだ場合の費用
シングルレバーの交換は、手順をしっかり理解すれば自分でもおこなうことは可能です。しかし、交換中に作業手順がわからなくなったり、失敗して部品が壊れてしまったりするなどトラブルも少なくありません。
こういった失敗をしないためにも、業者に依頼するのが一番おすすめの方法です。
しかし、業者に依頼するとなると費用がいくらかかるか気になる人も少なくありません。そこで、ここからは、業者に依頼したときの費用相場がどのくらいかかるのかをご紹介します。蛇口のタイプなどによっては費用が大きく異なる場合もあるので、あくまでも参考程度にご覧ください。
- 水漏れ修理 5,500円~
- 蛇口本体交換 11,500円~
業者に依頼するときは、費用の中に作業料金や出張費は含まれていることが多いです。しかし、交通費などが別途かかることもあるので業者に依頼するときは、最初に見積りをとることをおすすめします。
最初の見積りで、項目ごとにどんな費用がかかるのかを明確にしておくとよいでしょう。
「水漏れ修理お助け隊」は、無料で現地調査をおこないます。見積り後に追加で費用を請求されることもありません。また、365日24時間体制で専門のスタッフが在中しているので、遅い深夜の時間帯でもお問い合わせいただくことが可能です。
最近の蛇口事情
蛇口からの水漏れは、蛇口を交換することで解消できるかもしれません。なぜなら、蛇口は消耗品のため、使用期間を過ぎたものを使い続けることで水漏れなどのトラブルが起きやすくなるからです。そのため、蛇口の寿命を知っておくことが大切です。
ここでは、蛇口の寿命のほかに、節水効果や洗浄機能がついたモデルをご紹介します。水道料金を抑えたい人や、健康に気を付けている人は必見です。購入の前にぜひ参考にしてみてください。
蛇口の寿命について
蛇口の寿命は約10年といわれています。使用頻度や家族構成によって差がありますが、寿命を過ぎた蛇口はいつ水漏れなどのトラブルが起きるかわかりません。
寿命を過ぎた蛇口をそのまま使い続けると水漏れするほか、水道料金が高額になるケースもあります。また、メーカーによっては古いタイプの蛇口の製造をしておらず、部品の交換ができないこともあるのです。
そうならないためにも、寿命が過ぎた蛇口は新品に交換していきましょう。
【蛇口の便利機能1】節水型シャワー付き
水は食事やお風呂など、毎日使いますよね。毎日使うからこそ、水道料金を節約したいと思う人もいるでしょう。それなら、節水型シャワー付きの蛇口に交換することを検討してみてはいかがでしょうか。
このタイプは、空気を含む水を出します。空気を含むことで水量を調節し、節水しているにもかかわらず、水が空気を含み広がるため水の量が少ないなどの違和感がないのも特徴です。家族が多い家庭なら、より節水の効果が出るのではないでしょうか。
【蛇口の便利機能2】浄水機能内蔵
健康のためミネラルウォーターを購入している人は、浄水機能内蔵の蛇口をおすすめします。最近は蛇口の先端に浄水器を取り付けるのではなく、内臓されていているスタイリッシュなものも販売されています。
カートリッジが中に埋め込まれているので定期的に交換が必要ですが、比較的安価のため、毎回ミネラルウォーターを購入するよりは安くつくかもしれません。キッチンまわりにあまり物を置きたくない人には、とくにおすすめできる機能です。
【蛇口の便利機能3】タッチレス&オートストップ
近年、蛇口も進化が進んでおり、レバーに触れなくても水を出したり止めたりすることができるようになりました。自動で水が止まるので、小さい子供が蛇口をしめ忘れて水が流れっぱなしになるなどのトラブルの心配がありません。
また、タッチレスの蛇口は、手が触れないので雑菌に侵されることもありません。そのため、風邪やインフルエンザの人が操作しても、そこから家族にうつる可能性は低くなることでしょう。
さらに、レバーに濡れた手が触れないので、水垢やカビなどが発生しにくいといわれており、掃除が楽なのも魅力のひとつです。日々の掃除を楽にしたい人にはおすすめです。
設置タイプに迷ったら業者に相談しよう
蛇口は種類が豊富なので、どれを選んでよいか判断が難しいでしょう。そのときは、今使っている蛇口の種類と口径を確認してから選んでみてください。このとき、使っている蛇口のタイプがわからない場合や交換工事を失敗したくないという方は、業者に依頼することをおすすめします。
「水漏れ修理お助け隊」にご依頼いただければ、経験豊富な水のトラブルのプロがお客様のもとへかけつけ、スピーディーに蛇口を交換いたします。全国の加盟店と提携しているため、お客様のご希望にあった業者を派遣することも可能です。
また、「水漏れ修理お助け隊」は水漏れやトイレの詰まりなど、蛇口の交換以外の水トラブルも解決することができます。水まわりで困ったことがあればいつでも相談してください。