洗濯機蛇口のアタッチメント|蛇口の種類別・取り付け方や交換の手順
引越しの際や、新しい洗濯機を購入した場合には、洗濯機と蛇口をつなぐ作業が必要です。もちろん引越し業者や家電の配送担当者に頼めば取り付けてもらえますが、有料という場合があり、自力でできるのでは?と思う方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、洗濯機のアタッチメント接続作業を自分でおこなう方法をご紹介します。はじめての方でも、しくみがわかれば簡単に接続できますので手順や注意点に気をつけて作業してください。
目次
洗濯機蛇口アタッチメントの接続に必要な部品
洗濯機を蛇口に取り付ける際には、アタッチメント部分にいくつかの部品が必要となります。まず必要なものをそろえてから作業に取りかかりましょう。
ニップル
蛇口に給水ホースをつなぐ接続部分の部品がニップルと呼ばれるものです。ニップルは以下の3種類があります。蛇口の口径が合えば、どのタイプでも取り付け可能です。
- (1)ビスで取り付けるタイプ
- (2)ナットで取り付けるタイプ
- (3)ねじ込みで取り付けるタイプ
給水ホース
給水ホースは、新品の洗濯機の場合、付属品として付いていることが多いです。付いていない場合やホースの長さが合わない場合にはホース部分のみ購入して取り替えましょう。ホースはホームセンターなどで購入できます。
また、給水ホースにはニップル付きのものや、水漏れストッパー機能付きのものもあります。用途に合わせて選んでください。洗濯機用の給水ホースはどの種類も口径は同じです。長さについては、しっかり確かめておきましょう。
アタッチメント取り付け作業に必要な道具
アタッチメントの取り付けや交換作業には、以下のような道具が必要です。
(1)小型のプラスドライバー
4つネジタイプなど、ネジの付いたニップルの場合には、ドライバーを使用します。
(2)ニップル
蛇口のタイプによっては、ニップルが必要ない場合があります。(洗濯機の給水ホースをワンタッチで取り付けることができるタイプがある)
洗濯機蛇口の種類とホースの取り付け方
洗濯機の蛇口は3種類あります。一般的な万能水栓のほかに、洗濯機用ワンタッチ水栓やオートストッパー機能付きの水栓があります。蛇口の種類によってそれぞれ取り付け方が異なりますのでよく確かめましょう。
万能ホーム水栓
万能ホーム水栓と洗濯機の給水ホースをつなぐ場合は、ニップルが必要です。前述しましたように、ニップルにはいくつか種類がありますが、ここでは、ネジで止めるタイプのニップルを取り付ける手順を紹介します。
- (1)ニップルについているネジをドライバーで緩めます。複数あるネジは均等に緩めるのがポイントです。
- (2)ニップルを蛇口に差し込みます。蛇口にネジが当たって差し込めない場合は、もう少しネジを緩めましょう。
- (3)蛇口に対して水平になるようにニップルを合わせます。傾きがあると水漏れの原因となります。
- (4)ネジを全部締めます。水を流してみて、水漏れがないかチェックします。
洗濯機用ワンタッチ水栓
洗濯機の蛇口として、洗濯機用ワンタッチ水栓が付いている場合があります。この蛇口に給水ホースを取り付けるのはとても簡単です。ドライバーやネジ、ナットは必要なく、はめ込むだけですので誰でもできます。
ただし、取り付けが簡単な分、確実に取り付けられているか、チェックする必要があります。洗濯機を試運転して確かめましょう。
洗濯機用オートストッパー付き水栓
洗濯機用の給水ホースが外れてしまった際に、自動で水がストップする機能が付いたものです。洗濯機用オートストッパー付き水栓は、洗濯機用ストッパー付き、自動ストッパー付きなど、さまざまな呼ばれ方がありますが、機能は同様です。
オートストッパー付き水栓と洗濯機の給水ホースは、洗濯機用ワンタッチ水栓同様、はめ込むだけですぐに取り付けることができます。取り付けの際には、水漏れなどがないか、確認しておきましょう。
このタイプの蛇口は、比較的築浅の集合住宅に取り付けられている場合が多いようです。地震の際や、ちょっとした過失でホースが外れてしまった場合にも、このタイプの蛇口なら安心です。
蛇口の取替えが必要?旧式の水栓3種類
これまでに紹介した水栓のほかにも、横水栓、カップリング水栓、2ハンドル水栓などがありますが、これらは築年数の古い住宅で使われていることが多いようです。旧式の水栓は、洗濯機用ワンタッチ水栓や、洗濯機用オートストッパー付き水栓などの新機能がついた給水ホースを取り付けられない場合があります。必要に応じて水栓本体を交換しましょう。
また、古い蛇口は、劣化やサビによる腐食で折れやすくなっていることがあります。自力での交換は慎重におこなってください。交換作業が不安な場合は、業者に依頼することをおすすめします。
洗濯機蛇口アタッチメント交換の手順
次に、古くなったアタッチメントを交換する手順を説明します。蛇口のアタッチメントは、経年劣化が進む前に交換しておきましょう。
【手順1】蛇口の先端の汚れやサビ確認
洗濯機の蛇口は、使う頻度が高いので、汚れていたり、サビ付いていたりすることがあります。作業にとりかかる前に、汚れを取り除いて作業しやすい状態にしておくことが重要です。
また、サビがある場合には、どの部品がサビているのかを確認しましょう。これから新しく交換するジョイント部であれば問題ないのですが、蛇口自体がサビてしまっている場合は、蛇口の交換も考える必要があるからです。
【手順2】ニップルを交換する
上述したように、ニップルにはネジで占めるタイプのものやワンタッチで取り付けるものなどがあります。これまで使っていた古いニップルがネジで占めるタイプの場合は、サビでネジがつぶれやすくなっている場合もありますので、注意しましょう。
ニップルの交換は、以下の手順でおこなってください。
- (1)古いニップルのネジを緩めて取り外す
- (2)新しいニップルを取り付ける
- (3)正常に作動するか確認する
【手順3】給水ホースを交換する
給水ホースは、古くなると水漏れを起こしやすくなりますので、不具合が起きる前に交換しておけば安心です。給水ホースの交換は以下の手順でおこないます。
- (1)古い給水ホースを外す(接続部分のジョイントごと外す)
- (2)給水ホースを蛇口に接続する
- (3)給水ホースを洗濯機に接続する
- (4)うまく作動するか確認する
給水ホースは、ジョイント部とホースにわけて、不具合のある方のみを交換することも可能です。ただし、ホースを付け替える際に隙間ができて水漏れの原因となることもあります。ホースとジョイント部がセットになったものを購入して交換するのがよいでしょう。
洗濯機蛇口で気をつけたいトラブル
洗濯機の蛇口付近では、さまざまなトラブルが起きることがあります。蛇口アタッチメントやその周辺で、水漏れが起きやすい箇所や原因について詳しく紹介いたします。
ニップルからの水漏れ
ニップルからの水漏れはよくあります。蛇口とニップルの隙間から水が漏れることが多いのですが、漏れる水の量が少なく、気づきにくいのが難点です。
ニップルからの水漏れは、ネジの緩みまたはゴムパッキンの劣化が主な原因です。ネジの緩みは、ドライバーなどで締め直せば改善します。ネジを締めても水漏れが止まらない場合はゴムパッキンを交換しましょう。
ナットからの水漏れ
ナットは、蛇口に付いている角張った大きなネジのような留め具です。ナットから水漏れが起こることは少ないのですが、このナットから水漏れしている場合は、蛇口自体に問題がある場合が多いです。
ナットから水漏れしている場合は、蛇口に付いているナット自体の緩み、または蛇口内のパッキンの劣化が原因だと考えられます。ナットを締め直しても水漏れが止まらない場合は、蛇口を分解して、内部のゴムパッキンを交換しましょう。
給水ホースからの水漏れ
給水ホースからの水漏れは、ジョイント部の部品の緩みが原因である場合が多いです。蛇口とのジョイント部、洗濯機とのジョイント部をよく確かめてみましょう。日常的に、緩んでいないかをチェックすることも重要です。
ジョイント部に問題がないのに水漏れがある場合は、ホースが劣化しているのかもしれません。ホースに穴が開くというのはあまりないケースですが、経年劣化で表面が摩耗して、水漏れの原因となることもあります。その場合は給水ホースを交換しましょう。
蛇口と壁の間からの水漏れ
蛇口と壁の接地面から水が漏れている場合は、蛇口と給水管との間にある樹脂テープが破損しているおそれがあります。樹脂テープはホームセンターなどで購入して補修することができます。
蛇口付近の水漏れは、壁や床などへ浸水被害を与えることがありますので、早急に対処しなければいけません。自力での修理が不可能な場合は早めに業者へ依頼して修理や交換をおこないましょう。
洗濯機まわりの不具合には早めに対処しよう
蛇口の水漏れ修理が自分で不可能な場合は、早めに業者へ依頼しましょう。業者に依頼した場合の費用相場は以下のとおりです。
蛇口水漏れ修理の費用相場
5,000円前後
水漏れや老朽化が心配な場合は、蛇口を新しいものに交換するのもひとつの選択肢です。蛇口の交換作業を業者に依頼した場合の費用相場は以下のとおりです。(水栓本体の料金は含まれていません)
蛇口交換の費用相場
10,000円~
業者によっては、見積りや現地調査に料金が発生することがあります。弊社では、現地調査無料・見積り無料・キャンセル料無料の業者をご紹介できます。蛇口の修理や交換をご検討の際には、お電話にてご相談ください。