古い蛇口の交換方法を種類別に紹介!4タイプの見分け方と交換手順
家に長い間住んでいると、蛇口が劣化して水漏れなどのトラブルが起きやすくなります。古い蛇口をそのままにしておくと、水漏れが悪化して水道料金が上昇するケースも少なくありません。そのため、古くなった蛇口は交換することをおすすめします。
しかし、蛇口といっても種類はいくつかあり、それぞれで交換方法は異なるものです。そこでこの記事では、お使いの蛇口がどのタイプなのかわかるよう、それぞれの特徴をわかりやすく解説していきます。スムーズに交換できるよう一連の流れもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
- ▼古い蛇口の交換法|まずは種類の確認から
- ・古い蛇口交換【準備編】
- ・「単水栓」の特徴と蛇口交換【基本の流れ】
- ・「ワンホール混合栓」の特徴
- ・「ツーホール混合栓(台付2ハンドル)」の特徴
- ・「壁付タイプ(壁付2ハンドル)」の特徴
- ▼古い蛇口が水漏れする原因と対処法
- ・吐水口からの水漏れ
- ・ハンドル周辺からの水漏れ
- ・スパウト(胴体)からの水漏れ
- ・水栓本体の根元からの水漏れ
- ・修理より交換した方がよい場合とは
- ▼古い蛇口を交換せず放置するリスクとは
- ・蛇口の不調を放置するとどうなる?
- ・蛇口交換は自分と業者、どちらがよいの?
- ・修理業者のあてが全くない状態はハイリスク
- ・水漏れ修理を依頼するにはいくら必要?
古い蛇口の交換法|まずは種類の確認から
蛇口を交換するときは、まず種類を確認する必要があります。なぜなら、蛇口の種類によって交換の流れが異なるからです。そこで、今使っている蛇口がどんなタイプなのかが判別できるよう、種類別の特徴を詳しく解説していきます。それぞれの交換手順についても確認していきましょう。
蛇口を交換するときは、作業前に止水栓を閉めることを忘れないでください。なぜなら、交換作業中に水が溢れてしまうおそれがあるからです。そのため、どんな蛇口交換でも、必ず止水栓を締めてから作業をおこなうようにしましょう。
古い蛇口交換【準備編】
古い蛇口を自分で交換するときは、まず道具をそろえる必要があります。必要な道具は、以下にまとめましたのでそれぞれ確認していきましょう。
- 新しい蛇口
- ドライバー
- モンキーレンチ
- シールテープ
- 掃除道具(歯ブラシ・タオル)
道具の準備が整ったら、次に蛇口から水が出てこないよう止水栓を締めていきましょう。止水栓の場所は、基本的には水が通る配管に設置されています。閉め方ですが、ハンドルタイプやネジタイプは時計回りに回しましょう。ハンドルタイプはそのまま手で回すことができますが、ネジの場合はドライバーが必要となります。
止水栓が見当たらない場合、元栓を締めてからの作業となります。元栓は、マンションの場合、玄関近くのメーターボックス、一軒家では屋外に設置されていることが多く、水道業者が検針する場所にあります。
「単水栓」の特徴と蛇口交換【基本の流れ】
単水栓は、水、もしくはお湯のみが出る蛇口です。主に、キッチンや洗濯機の横にあることが多いです。単水栓の構造は比較的簡単なので、手順を理解すれば交換は難しくはありません。交換の手順ですが、蛇口から水が出ないか確認し、水が止まっているようであれば取り外します。取り外し方は、片手で蛇口を抑え、空いた片手で蛇口を半時計回りに回しましょう。
さびていたりすると固くて回らないことがありますが、そのときはモンキーレンチを使ってください。蛇口が取り出せたら、取り付け部分と配管の設置部分にシールテープやサビ、汚れなどが付着しているので歯ブラシやタオルなどでキレイに掃除します。キレイになったら、新しい蛇口を取りつけていきましょう。
蛇口を取りつける際は、時計回りに回していき、ある程度手で回したらモンキーレンチを使ってしっかり締めてください。しっかり締めたら、元栓を開けて、蛇口から水が出てくるか確認しましょう。このとき、取り付け部分や接続箇所などから水漏れしていないか確認することが大切です。
「ワンホール混合栓」の特徴
ワンホール混合栓は、取り付け穴が1つで天板に蛇口がついているタイプです。キッチンで設置されていることが多く、レバーをひねるだけで水とお湯が出る蛇口です。ワンホール混合栓の交換の手順は、まずはモンキーレンチを使って、給水管の接続部分のナットと蛇口の根元にある六角形のナットを取り外してください。この2カ所のナットを取り外すと、蛇口が取り出せます。
新しい蛇口を取りつけるために、上面施工用アダプターというパーツを用意します。新しい蛇口に付属していることが多いので、一度確認してみてください。アダプターは、正しく設置しないと水漏れするおそれがあるためしっかりと固定することが重要です。
アダプターを取りつけたら、蛇口を設置します。このとき、ネジに緩みが生じるとぐらついて不安定になるので、しっかりと固定するようドライバーなどを使いましょう。蛇口が固定できたら止水栓を開けて、水が流れるか確認します。確認中に水漏れが発生したらネジが緩んでいる可能性があるので、しっかりと締め直しましょう。
「ツーホール混合栓(台付2ハンドル)」の特徴
ツーホール混合栓は、取り付け穴が2つあるタイプの蛇口です。このタイプは、給水管と給湯管が別々で、主にキッチンで見かけることがあります。ツーホール混合栓の交換手順は、シンク下にある給水管と給湯管のナットをモンキーレンチで取り外します。蛇口の裏側や下にナットがついているので、こちらも外しましょう。ナットを外したら蛇口が取り出せるので、ゆっくりと上から引き抜いてください。
既存の蛇口が取り外せたら、新しい蛇口に交換していきます。このとき、取り付け穴に蛇口を差し込み、下から付属のパッキン、座金、ナットの順番で取りつけていきます。その後、給水・給湯管の先端部分にパッキンをつけてナットで固定していきましょう。固定できたら交換完了なので、止水栓を開いて水が流れるか確認してください。このとき、接続部分から水漏れしていないか確認するようにしましょう。
「壁付タイプ(壁付2ハンドル)」の特徴
壁付タイプは、台ではなく、直接壁に取りつけられているタイプです。ほかの蛇口と違って、給水管が壁の中にあるため、配管を触ることはありません。そのため、配管の脱着といった工程は省かれ、比較的交換作業が簡単です。壁付タイプの交換手順は、作業前に元栓を閉めてください。そのあと、モンキーレンチを使って蛇口の根元にある六角ナットを外しましょう。
蛇口が取り出せたら、次に取り付け脚を取り外します。外すとさびや汚れ、古くなったシールテープが残っているのでキレイに取り除きましょう。キレイになったら、蛇口の取り付け脚の部分にシールテープを貼って取りつけていきます。シールテープは主に、壁付タイプと単水栓に貼り付けます。接続部分をより密着させて水漏れを防ぐ効果があるので、シールテープは必ず巻きましょう。
シールテープは、取り付け脚のネジの部分に巻きます。このとき、ネジと逆方向に巻くことで、給水配管に取りつけたときにテープがねじ込んで緩みづらくなります。また、テープは約6~10回ほどしっかり巻きつけましょう。これをおこなわないと、接続部分に隙間ができ、水漏れの原因につながるのです。
脚を取りつけたら、次に蛇口を取りつけていきましょう。蛇口が傾かないよう調整し、水平になったところをモンキーレンチでしっかり固定していきます。固定したら、元栓を開いて、水が出るか確認してください。水漏れしているのであれば、緩みがないか確認しましょう。
古い蛇口を交換するときはナットが固くて回らないことがありますが、無理に回そうとすると手を傷めるほか、部品が破損するおそれがあります。そのため、自分で交換が難しいと感じたら業者に依頼することをおすすめします。
「水漏れ修理お助け隊」は、全国各地の経験豊富な業者と提携しているため、お客様の要望にあった業者を派遣することができます。水のトラブルは放置すると悪化してしまうことがあるので、困ったことがあれば気軽に相談して解決していきましょう。
古い蛇口が水漏れする原因と対処法
ここで紹介するトラブルは、パッキンやカートリッジに問題がある場合が多いです。そのため、新品に交換することで解消することがあります。新品のパッキンやカートリッジは、ホームセンターでも購入することができますが、ものによっては使えない場合もあるので注意が必要です。お使いの蛇口に適した部品を購入するためにも、その前に取り扱い説明書を確認し、それでもわからない場合はメーカーに問い合わせておくことをおすすめします。
吐水口からの水漏れ
蛇口の先端から水漏れが発生したときは、内部の部品が劣化していることが考えられます。ハンドル混合水栓なら、パッキンの劣化が原因であることが多いです。シングルレバー混合水栓なら、バルブカートリッジに原因があると考えられます。
ハンドル周辺からの水漏れ
ハンドルの下から水漏れしたときに関しても、パッキンやバルブカートリッジの劣化が原因であることが多いです。ハンドル混合水栓は構造が比較的簡単なので、自分で修理することが可能です。修理方法は、蛇口を分解して、ハンドル部分にあるパッキンが劣化していないか確認してください。劣化しているのであれば、交換することで水漏れが解消します。
スパウト(胴体)からの水漏れ
スパウトから水漏れしたときは、パッキンの劣化が原因です。そのため、新しいパッキンに交換することで解消します。修理方法は、蛇口を分解して、スパウトの内部を確認しましょう。内部にパッキンが入っているので劣化していたら交換してください。
水栓本体の根元からの水漏れ
蛇口の根元から水漏れが発生したときは、パッキンの劣化やネジの緩みが原因です。そのため、根元の接続部分を確認し、ネジの緩みが原因の場合は締め直してください。緩みが原因でなければ、根元の接続部分のパッキンを交換してください。パッキンを交換するときは、蛇口の本体を分解する必要があります。そのため、取扱説明書の内容をよく理解してからおこないましょう。
修理より交換した方がよい場合とは
使用回数によって差はありますが、蛇口の寿命は約10年といわれています。寿命が過ぎた蛇口を使い続けると水漏れが発生しやすくなるほか、衛生面でも問題が生じます。新しい蛇口であれば、部品交換のみで済む場合がありますが、古いタイプは内部に汚れがたまっていたりサビが発生したりすることがあるのです。そのため、新しい蛇口に交換することをおすすめします。
しかし、交換といっても蛇口のタイプは豊富で、どれを選んでよいか判断が難しいこともあるでしょう。そのときは、業者に相談しましょう。「水漏れ修理お助け隊」は全国の加盟店と提携しているため、お客様のご希望にそった業者を派遣することができます。また、年中無休なので365日いつでも電話相談が可能です。土日でも、年末年始でもお気軽にご連絡ください。
古い蛇口を交換せず放置するリスクとは
水のトラブルは、二次災害を起こす危険性が高いです。そのため、水漏れなどのトラブルが起きたら放置せず、すぐに対処することが大切です。
蛇口の不調を放置するとどうなる?
蛇口の修理を遅らせることで、下記のような問題が生じます。
・水漏れの悪化
水漏れは、はじめは「ポタポタ」と雫が滴っている程度でも、放置しておくことで徐々に傷が広がり、やがては大量の水が漏れてくることもあります。また、状況が悪化すると修理箇所が増えてしまい、費用が高くつく場合があるのです。
・水垢やカビの発生
水分が多い箇所は、水垢やカビの発生率が高くなります。水垢やカビは発生すると広がりやすく、蛇口の内部にまで及ぶことがあるのです。そうなると、衛生面にも気をつけなければならなくなるでしょう。
・サビ、腐食
水回りの全てが防水処理されているとは限りません。そのため、床やシンク下など防水加工されていない箇所に水が浸入すると、サビや腐食するおそれがあります。腐食してしまうと家の寿命が短くなるほか、新品に交換する必要があり、大がかりな修繕が必要となる場合もあるのです。
・水道料金の上昇
ポタポタと雫のような水漏れでも、24時間ずっと垂れ流しだと水道料金が高くなることがあります。水道料金は、水を使った分が請求されます。そのため、水漏れを1ヶ月放置しただけで、水道料金が約2倍にも跳ね上がったケースもあるようです。
蛇口交換は自分と業者、どちらがよいの?
蛇口交換は、自分でおこなう場合と業者に依頼する場合とで、得られるメリットが異なります。どちらにしようか迷ったら、双方のメリットを確認してから選んでみてはいかがでしょうか。
■自分でおこなうメリット
- 自分のタイミングで作業が可能
- 交換する工事費を抑えられる
■業者に依頼するメリット
- 丁寧かつ、スピーディーに交換が可能
- ほかにも不具合があれば対応してくれる
自分でおこなうときは、水が噴出するなど思わぬトラブルにつながるケースも少なくありません。水が噴出してしまうと、作業を続けることさえ難しくなるでしょう。そのため、失敗しないためにも最初から業者に依頼することをおすすめします。
業者は知識だけでなく経験も豊富なため、より確実に修理することが可能です。また、交換作業中に別の箇所で不具合が見つかり、専用道具がないため対応が難しいなどのトラブルも考えられます。そうならないためにも、早めに業者に相談することをおすすめします。
修理業者のあてが全くない状態はハイリスク
水漏れの修理を自分でおこなう場合は、失敗したときのためにすぐに連絡できる業者を選んでおくことをおすすめします。なぜなら、修理中に水が噴射してしまうといったトラブルのほか、交換しても水漏れが治らなかったなどのケースも考えられるからです。そのため、すぐに助けを求められるよう、あらかじめ業者を選んでおくとよいかもしれません。
また、自分で修理をおこなうときは、新しい蛇口の部品を正しく選ぶ必要があります。わからない場合は、販売店の店員さんに聞くこともできますが、それでも疑問が解消されないこともあるでしょう。そういった場合は、業者に依頼することで、間違った製品の購入など、余計な出費も抑えることができます。
水漏れ修理を依頼するにはいくら必要?
業者に依頼した場合、どのくらい費用がかかるのか気になるでしょう。ここからは、水漏れ修理をおこなうときの費用相場をご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
・水漏れ修理費用 5,800円~
業者によっては、修理費用のなかに作業料金や出張費が含まれる場合があります。また、なかには交通費など別途請求されることもあるので、まずは見積もりをとることからはじめましょう。見積もりの項目をきちんと把握しておくと、安心して依頼することにつながります。
業者に依頼する費用を抑えたいなら、3社ほどから見積もりをとり、相見積もりをしてみてはいかがでしょうか。業者によっては、HP上にお得な情報を記載している場合もあるので、料金だけでなく、サービス内容も含めて比較していくことをおすすめします。
「水漏れ修理お助け隊」では、現地調査を無料でおこなっています。また、見積もり後から追加で費用を請求されることもありません。お客様が金額に納得したうえで修理をおこないますので、安心してご依頼いただけます。水のトラブルで困ったことがあれば、一度電話でお問合せください。修理が必要になったときは、お客様のご希望にそった業者を派遣いたします。