緑青の落とし方!蛇口をピカピカに蘇らせる4つのお掃除手順をご紹介
「蛇口の青緑色の汚れがなかなか取れない……」とお悩みの方も多いでしょう。ステンレスの蛇口に付着するこのサビのような汚れは、“緑青(ろくしょう)”といい“青サビ”ともよばれています。緑青は人体にほとんど害はないといわれていますが、放置していると水が出にくくなるなどの症状があるため掃除をして除去する必要があるのです。
このコラムでは、緑青をきれいに取り除くお掃除方法を4つご紹介します。緑青の落とし方を知り蛇口まわりを清潔に保ちましょう。身近なもので簡単にお掃除できるので、ぜひ試してみてください。
目次
水道の蛇口に緑青が発生する原因は何?
そもそも、水道の蛇口に緑青が発生してしまうのはなぜでしょうか。緑青をきれいに除去するためにも、まずは、緑青が発生する原因を知っておきましょう。
緑青が発生する原因
水道の蛇口に緑青が発生するのは、蛇口の素材として使われている金属(銅)と水分が化学反応を起こし“酸化”するからです。
たとえば、真鍮(しんちゅう)製のアクセサリーをつけていると、肌が青緑色になってしまうことありませんか。あれは、アクセサリーに使われている銅と汗が化学反応を起こし緑青を発生させているのです。
緑青は放置すると広がってしまいます
緑青はほとんど人体に無害ですが、やっかいな点があります。それは、“放置しているとどんどん広がり続ける”という点です。緑青に触れてしまっても問題はありませんが、見た目もよくないので、早めに除去しておくようにしましょう。
緑青の落とし方は4つ!蛇口をピカピカにするお掃除手順
続いては、緑青の落とし方です。蛇口にこびりついた緑青は、お家にあるものできれいに除去することができますので、ぜひ試してみましょう。
【1】重曹
1つめは、“重曹”を使用したお掃除方法です。重曹は、体に害もなく素材を傷つけずにきれいに緑青を除去することができます。
○用意するもの
・重曹
・水を含ませたタオル
・乾いたタオル
・歯ブラシ
・タッパーなどの混ぜ合わせるための容器
○お掃除手順
1.水と重曹を1:2の割合で容器に入れて混ぜる
2.混ぜたものを歯ブラシに付けて緑青が発生した部分を磨く
3.水を少し含ませたタオルで拭く
4.乾いたタオルで水気をしっかり拭く
大切なのは、“水気を残さずしっかり拭き取ること”です。水が残っていると、また時間が経つとすぐに緑青が広がってしまうおそれがあります。乾いたタオルや布でしっかりと水気を拭き取っておきましょう。
【2】塩とお酢
2つめは、“塩とお酢”を使ったお掃除方法です。お酢は少しにおいがきついかもしれないので、気になる方はレモン汁を代用してみてください。
○用意するもの
・塩
・お酢
・中性洗剤
・容器
・歯ブラシ(布でも可)
・乾いたタオル
○お掃除手順
1.容器に塩とお酢を1:1の割合で入れて混ぜる
2.混ぜたものを歯ブラシの先に付けて磨く
3.お酢の消臭のため中性洗剤でこすり洗いする
4.中性洗剤を洗い流す
5.乾いたタオルでしっかり拭く
塩とお酢も、どのご家庭でも簡単に用意できるのでぜひ試してみてください。においが残ってしまうときは熱湯をかけるとよいです。やけどしないよう注意しましょう。
【3】歯磨き粉
3つめは、“歯磨き粉”を使ったお掃除方法です。毎日使っている歯磨き粉も、お掃除道具として活用できます。
○用意するもの
・歯磨き粉
・歯ブラシ
・ラップ
・乾いたタオル
○お掃除手順
1.蛇口に軽く水をかける
2.歯ブラシに歯磨き粉をつけてこする
3.洗い流す
4.乾いたタオルでしっかり拭く
歯磨き粉を使ったお掃除もとても簡単ですが、あまりにこびりついた緑青は歯磨き粉では十分に除去できないおそれもあります。ほかの方法も試してみることをおすすめします。
【4】クエン酸
4つめは、“クエン酸”を使ったお掃除方法です。重曹と同様に、お家のお掃除ではよく使われる便利アイテムです。クエン酸も人体に害はなく安全ですので、ぜひ試してみてください。
○用意するもの
・クエン酸
・スプレーボトル
・キッチンペーパー
・ラップ
・歯ブラシ
・乾いたタオル
○お掃除手順
1.スプレーボトルに水100mlに対しクエン酸小さじ2分の1を入れ混ぜる
2.緑青が付着している部分に吹きかけキッチンペーパーで覆いラップで包む
3.約1~3時間おいたあと気になるところを歯ブラシで磨く
4.よく洗い流す
5.乾いたタオルでしっかり拭く
キッチンペーパーやラップで覆わず、歯ブラシでこするだけで落ちることもあります。ただし、長年にわたって蓄積した緑青は簡単に落ちないこともあるので、時間を置いてからこすり洗いするとより効果を期待できるでしょう。
蛇口に発生する緑青以外の汚れもキレイにしよう!
続いては、さらにピカピカの蛇口にしたい方のために、緑青以外の汚れを除去する方法をご紹介します。蛇口は、湿気や皮脂など、さまざまな汚れがたまりやすい場所です。付着した汚れの正体を知り、蛇口をきれいに保ちましょう。
蛇口の「白い汚れ」の正体と掃除方法
蛇口に付着する白い汚れの正体は、カルキなど“水道水に含まれるミネラル分です。ミネラルはアルカリ性のため、一般的な台所用洗剤できれいに落としきることができません。
そのため、白い汚れをきれいに除去したいときには、“酸性”のものでお掃除するようにしましょう。酸性の洗剤で肌荒れをしてしまうおそれある方や蛇口が傷んだりする不安がある方は、先ほどご紹介したクエン酸をおすすめします。
軽い汚れなら、クエン酸スプレーを吹きかけて歯ブラシやスポンジで磨きましょう。こびり付いた汚れは、クエン酸水を吹きかけてキッチンペーパーやラップで覆い、時間を置いてから洗い流すのが効果的です。
蛇口の「黒い汚れ」の正体と掃除方法
蛇口の黒い汚れの正体は、繁殖した“黒カビ”です。ミネラルと同様、黒カビも水だけではきれいに除去することはできません。黒カビは酸性の汚れなので、塩素系の漂白剤がおすすめです。歯ブラシやスポンジにつけて、優しくこすり洗いしてあげましょう。
○塩素系の漂白剤を使用するときの注意
黒カビをきれいに落とすことができる塩素系の漂白剤ですが、使用するにあたっていくつか気を付けてほしいことがあります。
- ・必ずゴム手袋をつけて使用する
- ・換気をする
- ・酸性の洗剤や薬品と混ぜない
塩素系の漂白剤に素手で触れると荒れてしまうこともあるので、必ずゴム手袋を着用してください。また、塩素系の洗剤は、酸性の洗剤と混ぜると有毒なガスを発生させます。目やのどを痛めてしまう危険性もあるので、絶対にほかの洗剤と混ぜることはやめましょう。使用時には必ず換気し、風通しのよい状態で作業してください。
○塩素系漂白剤は使いたくない…
「塩素系の漂白剤を使いたくない」という方は、重曹とクエン酸を使うのがおすすめです。重曹とクエン酸の中和反応によって泡を発生させ、汚れを浮かして洗い流すことができます。
使い方はとても簡単です。重曹100gとクエン酸小さじ1杯を、少量の水で少しずつ混ぜてきます。ペースト状になったものを歯ブラシにつけて、優しく磨くようにこすってあげましょう。30分~1時間ほど時間をおいたら洗い流し、乾いたタオルでしっかり拭けば完了です。
掃除の頻度は月に1回が目安!
蛇口はさまざまな汚れが発生する場所ですので、こまめに掃除し、汚れを予防することが大切です。お掃除をするなら“月に1回”を目安とし、汚れがたまらないよう自分のペースでおこないましょう。
きれいな状態を保っていれば気持ちのいいものです。目に付く汚れはできるだけすぐに取り除き、時間に余裕があるときは、蛇口以外の部分にも目を向けて掃除するとよいでしょう。
蛇口を汚さないために普段からできること
最後に、蛇口を汚さないために普段からできることを2つご紹介します。きれいにした蛇口をきれいな状態で長く保てるように工夫しながら、日ごろからきれいにする意識をもつようにしましょう。
【1】水分はできるだけ拭き取る
緑青が発生する原因にもなる水分は、できるだけ残さないように拭き取ってください。水分が残ったままでは、水垢が目立つので見た目もよくありません。手を洗うたびに拭き取るのは大変ですが、気がついたときにおこなうようにしましょう。
【2】蛇口の吐水口を点検する
少しかがんで蛇口の吐水口を見ると、黒いカビやほこりなど小さなゴミがついていることがあります。吐水口は見にくいので、汚れに気づかない人も多い場所です。水気が残ったいたら拭き取り、気になるカビやゴミは歯ブラシや綿棒で丁寧に取り除きましょう。
水回りは“こまめな掃除”がカギ!困ったときはご連絡ください
蛇口だけではありませんが、水回りは日ごろからこまめに掃除しておくことが1番の汚れ予防になります。ただし、定期的に掃除をしていても、水回りはつまりや水漏れなど、何かしらの水トラブルが起こるおそれもゼロではありません。
もし、不具合やトラブルが発生したときは、ぜひ弊社へご連絡ください。弊社は、全国の多数の水道業者と提携しておりますので、お悩みにあわせて最適な業者をご紹介することができます。あなたからのお電話、いつでもお待ちしております。
まとめ
緑青は人体に無害なものですが、水が使えなくなるおそれもあるので、発見次第きれいにしておくことが大切です。正しい緑青の落とし方を知り蛇口をできるだけきれいな状態で保つように心がけましょう。
また、蛇口付近は、緑青以外にもさまざまな汚れが付着します。何より、日ごろのこまめなお掃除が汚れや不具合などトラブルの予防になるので、お家にあるもので定期的にお手入れをおこなってください。