お風呂の蛇口交換はひとりでできる!5分で終了カンタン取り換え方法
「お風呂の蛇口の締まりが悪いなあ……。」
「温度調節が面倒だから蛇口を変えたい!」
「見た目がダサいから蛇口交換をしたい」
このように、お風呂の蛇口には不満をもっているけど、蛇口を交換するなんて費用もかかりそうで難しそう……と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
普段からよく使うお風呂の蛇口、じつは初心者の方でもひとりで簡単に交換することができます。値段も安く済ませれば3万円以内に抑えることも可能です。しかし、もし失敗すると止水栓を壊して、しばらく水が止まらなくなってしまうなどのリスクもあります。
そこで今回は、ひとりでお風呂の蛇口を交換する方法やその注意点、蛇口の種類や交換にかかる費用などもご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
お風呂の蛇口はどのタイプ?
まずは、蛇口の種類の紹介です。自分がどの蛇口を使っていて、どの種類に交換したいのか確認してみましょう。また、蛇口には「壁付きタイプ」と「台付きタイプ」と、2つのタイプがありますので、どちらのタイプかも把握してから確認してみてください。
単水栓
水、お湯のどちらか一方のみを出すことができる水栓です。また、水とお湯の両方を出すことができる水栓を「混合水栓」と呼びます。単水栓から混合水栓への蛇口の交換はできませんので、そこでお悩みの方は業者に相談してみましょう。
シングルレバー
キッチンや洗面でよく使われています。レバーひとつで簡単に温度調節や水量が調整できる混合水栓です。
ツーハンドル
水とお湯それぞれのハンドルを利用して温度を調整する混合水栓です。シングルレバーよりも本体料金が安く、メンテナンスも簡単です。
サーモスタット
浴室でよく利用されているのが、このサーモスタット混合水栓です。温度調節機能が付いていますので、簡単に適温の水やお湯を出すことができます。
お風呂の蛇口交換に使用する道具
お風呂の蛇口交換をする際には、下記の道具が必要です。
- モンキーレンチ
- プライヤー
- シールテープ
- ドライバー(プラス・マイナス)
以上の4つを用意すれば、基本的にお風呂の蛇口交換は簡単にできます。ドライバーは水栓によっては必要ないこともありますが、準備しておくとよいでしょう。
お風呂の蛇口の交換方法
蛇口の種類はいくつかありますが、どの種類の蛇口でも交換する際の方法や手順は変わりません。ただ、蛇口の種類を紹介した際にも記載したとおり、「単水栓」から「混合水栓」への交換はすることができませんので注意しましょう。
それでは交換方法をステップ形式で紹介していきます。
1.止水栓、元栓を閉める
お風呂の蛇口を交換する際、どんな形状の蛇口であっても絶対に忘れてはいけないのが「止水栓と元栓を閉める」ことです。元栓は基本的には外に設置されています。もし、閉め忘れてしまうと交換時にサビが噴(ふ)きだし、場合によってはケガをしてしまうこともあるので必ず閉めるようにしましょう。
2.水栓(蛇口)をはずす
元栓と止水栓をとめたら、モンキーレンチやプライヤーで水栓を外します。このとき、接合部の配管に残っているシールテープはきれいに取り除きましょう。取り除かないと接合部にスキマができてしまい、水漏れの原因となってしまいます。
3.取付足を外す
壁付きタイプの場合は、ほとんどこの取付脚というものがついています。こちらもシールテープが残っていたらきれいに取り除きましょう。
4.シールテープを巻かずに新しい水栓または取付脚を取り付ける
まずはシールテープをはずした状態で何回転するか数えてみましょう。シールテープを巻いた状況で何度もやり直すと水漏れの原因になるので注意してください。取付脚が存在しない水栓はそのままとりつけます。
5.接合部にシールテープを貼り付ける
接合部の大きさに関わらず、テープは6~7周ほど巻き付けましょう。
6.実際に取り付ける
取り付ける際は、テープを巻かずに取り付けたときの回転数より1回転少なく取り付けましょう。回しすぎて戻した場合、水漏れの原因となってしまいます。
7.止水栓、元栓を開ける
取り付けが終わったら栓を開けて動作確認をして終わりです。お疲れ様でした。
お風呂の蛇口「シャワーホース」の取り換え方
シャワーホースのみを交換するという場合でも、手順はとても簡単です。注意点として、蛇口とシャワーホースは同じメーカーのものを使うとよいでしょう。メーカーが別々ですと変換アダプタというものが必要になってくるのですが、緩(ゆる)みやすくなることが多いので、あまりおすすめしません。
以上のことを踏まえて、シャワーホースの交換方法を確認してみましょう。
1.蛇口本体からシャワーホースを取り外す
モンキーレンチで緩めたあとは素手で簡単に取り外せます。
2.シャワーヘッドを取り外す
ペットボトルのフタを開けるように、シャワーヘッドの根元を素手で回して外します。
3.変換アダプタを取り付ける(メーカーが違う場合のみ)
シャワーホースと蛇口またはシャワーヘッドのメーカーが違う場合は、変換アダプタを別に購入して規格に合ったもの取り付けましょう。
4.新しいシャワーホースを蛇口・シャワーヘッドに付ける
蛇口に接続する際は、最終的にモンキーレンチなどで強く閉めましょう。閉めすぎると壊れてしまうこともあるので、水漏れがなく問題ないと思ったところで止めてください。
5.水漏れがないか確認
最後は水を流してみてしっかり使えるかどうか確認しましょう。
蛇口交換を自分でおこなうリスク&あるある失敗例
蛇口交換は正しくおこなえば自分でも簡単にできますが、もちろん相応のリスクはともないます。失敗しないためにも、リスクやありがちな失敗例などを確認しておきましょう。
DIYのリスク
自分で交換をすれば、当然費用も安くなります。しかし、止水栓を閉め忘れたことで破損してしまったり、使い慣れないドライバーでネジの頭をつぶしてしまったりしてしまうこともあります。自分で交換をする際は、必ず不具合がおきたときに対応してもらえる業者を見つけておきましょう。
初心者にありがちな失敗とは?
下記は初心者にありがちな失敗の代表例です。
- じつは別売りで必要な道具が存在した
- 劣化がひどく、サビが取れない
- うっかり必要な部品を捨ててしまう
- 止水栓を閉め忘れ、水圧で止水栓を壊してしまう
- 取り付けの際に力を入れすぎて器具を壊してしまう
このように初心者の場合、失敗してしまうこともよくあります。失敗の度合いによっては、業者を呼ぶことにもなりかねません。最初から業者を呼んでいたほうが安く済んだのに……といった状況になるおそれもあります。注意しましょう。
お風呂の蛇口交換のかかる費用
お風呂の蛇口交換はどの種類の蛇口にするのか悩んだり、器具以外にも別で必要なものを購入しなければならなかったりと、状況はさまざまです。業者を呼んで代行してもらおうと考えている方は、業者の費用なども考慮する必要があります。
費用に関して、詳しくは「蛇口の交換・修理費用が一目瞭然!ヒミツの料金お得術を公開中!」を参考にしていただければ、およその金額が把握できます。ぜひ参照してみてください。
賃貸住宅で蛇口交換するなら管理会社へ相談をしよう
賃貸住宅で蛇口の交換をする際は注意が必要です。一般的な賃貸住宅では、退去時に「原状回復」といって、室内を入居時の状態にする必要があります。もともとあった蛇口よりもよいものを取り付けても、原状回復は必要な場合があるので注意しましょう。
しかし、もともとの蛇口が壊れてしまうなど、どうしても蛇口を交換しなければならない場面もあります。そんなときは管理会社に相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はお風呂の蛇口を自分で交換する方法を紹介してきました。蛇口は自分で交換することで費用を抑えることができますが、器具を壊してしまうなどのリスクも伴います。
とくに、古くなってサビついてしまった蛇口などは交換を業者にお願いしなければならない場合もあります。少しでも不安がある場合は業者へ連絡し、相談してみるのもよいでしょう。