洗濯機の排水エルボの取り付け方|なぜ必要?種類と注意点についても
洗濯機を設置するには、排水エルボという部品が欠かせません。なぜなら、排水エルボが排水口につながっていることで、水漏れや悪臭を防いでくれているのです。しかし、排水エルボは自力で取り付けるタイプも多く、引っ越し先や新居にはついてない場合もあります。
そのため、自力で設置する必要が出てくることもあります。そんな状況のために、今回は洗濯機の排水エルボを取り付ける方法についてご紹介します。
目次
- ▼【洗濯機の排水エルボ】種類や役割について
- ・排水エルボって何?
- ・排水エルボの種類は大きく4つ
- ・排水エルボが必要な理由
- ・排水エルボはどこで購入できる?
- ▼【洗濯機の排水エルボ】取り付け方法
- ・1.差し込み型
- ・2.プラスチック型
- ・3.ゴム型
- ・4.床と直接繋がっているタイプ
- ・排水エルボを取り付けるときに注意すること
- ▼1人でもできる?洗濯機の設置方法
- ・【手順1】設置するスペースを確認
- ・【手順2】排水ホースを取り付ける
- ・【手順3】給水ホースを取り付ける
- ・【手順4】蛇口にニップルを取り付ける
- ・【手順5】電源・アース線を接続する
- ▼排水エルボの取り付けがうまくいかないと水漏れの原因に!
- ・【原因1】排水ホースと排水エルボのサイズが合わない
- ・【原因2】排水エルボのネジがゆるんでいる
- ・排水エルボの外し方
- ・洗濯機の水漏れで困ったらプロに相談してみましょう!
- ▼まとめ
【洗濯機の排水エルボ】種類や役割について
洗濯機の排水口と排水ホースの接続部分に、白や黒の部品がついているのを見たことがある人もいるでしょう。排水口と排水ホースをつなぐ部品を排水エルボといい、水漏れや悪臭を防ぐ役割をしてくれる大切な部品です。以下では、そんな排水エルボの役割と、種類についてご説明します。
排水エルボって何?
排水エルボとは、洗濯機の排水口と排水ホースをつなぐL字型の部品です。小さなパイプのような作りになっていて、ほとんどはプラスチックやゴムでできています。両側に穴が開いており、排水口と排水ホースをつなぐ役割を果たしています。
排水エルボの種類は大きく4つ
排水エルボには大きくわけて4つのタイプがあります。それぞれメリットやデメリットが違うため、以下では4つのタイプが持つ特徴についてまとめてみました。
1.白色・差し込み型
一般的な排水エルボとして使われるタイプです。安いうえに壊れにくいため、どの種類がよいのか分からない場合はこの種類を選びましょう。
2.透明・プラスチック型
差し込み型と同じプラスチック製のため、壊れにくいメリットがあります。ただし、差し込み型よりもホースを入れにくいデメリットがあります。
3.黒・ゴム型
柔軟性があるので、排水ホースが曲がっていても形を変えて対応ができます。しかし、プラスチック製と比べると劣化しやすい傾向があり、長く使いすぎると亀裂が入るなどして水漏れの原因になるのです。
4.床と直接繋がっているタイプ
床の排水ホースと直接つながっており、排水ホース側の口は付属のネジでしめることができます。ただし、床の排水口につながっているため、水漏れしたときの受け皿になる防水パンがつけられなくなります。
排水エルボが必要な理由
排水エルボは、排水口の中にある排水トラップへ接続するために必要になります。排水トラップとは排水口の中に取り付けられている部品で、中に溜まった水がカバーになって、下水からくる悪臭や害虫の侵入を防いでくれています。
排水エルボはどこで購入できる?
排水エルボはホームセンターや通信販売で買うことができます。とくに、通信販売や大きなホームセンターなら品ぞろえがよいので、必要なタイプの排水エルボも見つけられるでしょう。価格も1,000円未満のものが多いので、安く手に入れることができるでしょう。
【洗濯機の排水エルボ】取り付け方法
洗濯機の排水エルボを取り付けるときは、タイプによって手順などに違いがあります。以下では排水エルボの接続方法についてご紹介します。
1.差し込み型
差し込み型は、排水ホースを差し込んでから、排水口の中へと挿入します。以下では、排水口に取り付けるまでの手順についてご説明します。
- 大きい口の方に排水ホースを入れる
- 接続部分をテープでふさぎ、結束バンドやホースクリップでしめつける
- 口の小さい方は排水口の穴に深くさし込む
ホースクリップとは、銀のリングにつまみがついたものをさします。つまみを押すことでリングの大きさを調節できるので、排水エルボの大きさに合わせてはめ込みましょう。
2.プラスチック型
プラスチック型の取り付け方法は、差し込み型とほとんど同じです。型も同じなため、差し込み型と同じ方法で取り付けることができるでしょう。ただし、プラスチック製より奥が狭いので、強めに排水ホースを押し込んでください。
3.ゴム型
ゴム製の排水エルボも、差し込み型と同じ方法で取り付けます。ただし、ゴムでできているため柔らかく、排水ホースとの接続部分にすき間ができやすい特徴もあります。すき間ができたままだとそこから水が漏れてしまうので、結束バンドやホースクリップで強めにしめてください。
4.床と直接繋がっているタイプ
床の排水口と直接つながっている場合は、排水ホースを差し込んで、排水エルボの上にある付属のネジをしめます。ネジのしめつけはゆるすぎてもきつすぎてもいけないので、いちど洗濯機を稼働させてみて、水が流れるか確認してみましょう。水が漏れたり、逆に水が通らなかったりした場合は、ネジをしめて調節してください。
排水エルボを取り付けるときに注意すること
排水エルボを取り付ける前と、取り付けるときには、それぞれ注意しておくべきポイントが2つあります。確認せず排水エルボを取り付けると、水漏れが起こるおそれがあります。以下では、2つの注意点について解説していくので、必ず確認しておきましょう。
・必ず種類を確認すること
排水エルボは、排水口の形によってはさし込めない場合があります。その原因のほとんどは排水口の口径があっていないためです。さし込めたとしても、すぐに抜けたりするトラブルにもつながるでしょう。そのため、排水エルボを購入する前に、排水口の口径を調べてから、合うタイプのものを選びましょう。
・排水口に排水ホースを押し込むタイプの場合はしっかり固定すること
家によっては、排水口に排水ホースを直接つなげるタイプもあります。直接つなげる場合は、排水ホースが抜けないよう、強く押し込みましょう。しっかりはめ込んだら、周りをビニールテープで巻くと固定することができます。
1人でもできる?洗濯機の設置方法
洗濯機はホースを取り付ける場所が多く、1人でおこなうのは難しいと思うかもしれません。しかし、置き場所やホースのつけ方を知ることで、1人で設置することができるのです。
【手順1】設置するスペースを確認
洗濯機を稼働させると本体が大きく揺れるため、周りの家具や設備にあたって大きな音や揺れが出るおそれがあります。そのため、洗濯機との間にはある程度のスペースが必要なのです。そこで、以下では洗濯機を設置するのに必要なスペースについてご紹介します。
- 排水ホースをつける側に10センチ前後
- 排水ホースの反対側は3センチ前後
- コンセント側(洗濯機の後ろ)は5センチ前後
以上にあげたようなスペースがあるとよいとされています。また、洗濯機を置いたときに、本体が傾いていないかもチェックしておきましょう。
洗濯機が水平になっているかをチェックするときは、本体についている水平器という水の入ったくぼみを確認します。水平器の水の中には泡が入っており、丸印に泡が収まったら水平といえるのです。水平にならない場合は、本体の下についている4つのネジをひねって高さを調節しましょう。
【手順2】排水ホースを取り付ける
洗濯機に排水ホースを取り付けるときは、まず排水口につないでからおこないます。そこで、以下では排水ホースを接続する手順をご説明します。
- 排水ホースは、洗濯機の前に排水エルボへ取り付ける
- 排水エルボとの接続部分をホースクリップで固定する
- つなげた排水エルボは、排水口の穴に深くさし込む
- 次に排水ホースを洗濯機本体にさし込む
- 接続部分はホースクリップで固定して完了
洗濯機と排水ホースを接続したら、洗濯機を試運転させたときに水漏れがないかチェックしましょう。もし水漏れが合ったら、もういちど排水ホースや排水エルボを解体し、つなぎ直してください。
【手順3】給水ホースを取り付ける
洗濯機に取り付けるときは、給水ホースについているナットというプラスチックのネジを使用します。以下では給水ホースとの接続方法をご説明するので、よろしければ参考にしてみてください。
- 給水ホースについているナットの口を、洗濯機本体へ接続する
- ナットを接続したらネジをしめ、ゆるまないように固定する
- 蛇口へつなげる
ナットをしめるときはしっかりと固定しますが、強くしめすぎると水が通らなくなることがあります。そのため、ネットがゆるまない程度の強さでしめましょう。
【手順4】蛇口にニップルを取り付ける
ニップルとは蛇口と給水ホースをつなぐ金具です。ニップルの口には4つのネジがついているので、蛇口に取り付けるときにドライバーを使いましょう。以下では、給水ホースと蛇口のつなぎ方についてご説明します。
- ニップルについた4つのネジをドライバーでゆるめる
- 蛇口の吐水口(水が出る部分)にニップルを取り付け、ネジをしめて固定する
- 次に給水ホースをニップルにさし込む
- 給水ホースのロックレバーを、ニップルにかけて固定する
ロックレバーとは、給水ホースの先についたカギ爪のようなプラスチック部品です。ニップルにひっかけると外れにくくなり、接続部分を固定する役割があります。
【手順5】電源・アース線を接続する
洗濯機のホースを取りつけ終わったら、最後に電源をつける前にアース線を接続しましょう。アース線とは、コンセントについている青緑の配線で、おもに漏電を防ぐ役割を持っています。洗濯機の周りは湿りやすいため、漏電の危険が高いのです。そのため、アース線の設置が必要になります。以下では、アース線と電源の接続方法についてご説明します。
- コンセントの穴の下にあるフタを開ける
- フタの中にあるネジをドライバーでゆるめる
- ネジをゆるめるとすき間ができるため、すき間にアース線の先端を入れる
- ネジをしめて固定する
- フタをしめてコンセントをさす
コンセントを接続したら、試運転させます。運転したときに水漏れがなければ取り付け完了です。
しかし、取り付けたときに水漏れが起こってしまい、どうすればいいか分からなくなることもあるでしょう。そんなときは、私たち水漏れ修理お助け隊にご相談ください。水漏れ修理お助け隊では、加盟店の中からお近くの業者を派遣するため、迅速に対応することができるのです。24時間無料で電話相談を受け付けていますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
排水エルボの取り付けがうまくいかないと水漏れの原因に!
洗濯機の排水エルボは取り付けが間違っていると、水漏れが起こるおそれがあります。おもに排水口や排水ホースとの接続部分がゆるんでいたり、すき間があったりする場合に水漏れが起こりやすいのです。そこで、どんな原因が水漏れにつながるのかを、以下でご説明します。
【原因1】排水ホースと排水エルボのサイズが合わない
排水ホースに対して、排水エルボの穴が大きいとすき間が生じることがあります。すき間があると、稼働させたときに水が流れ込み、外へ漏れ出てしまうのです。そのため、サイズに合った排水エルボに交換するか、接続部分をホースクリップできつくしめましょう。
【原因2】排水エルボのネジがゆるんでいる
排水口に直接つながっているタイプの排水エルボは、排水ホースとの接続部分に固定用のネジがついています。このネジのしめつけが甘いと、接続部分にすき間ができて水漏れになるのです。そのため、ネジをしっかりしめ直してみましょう。
排水エルボの外し方
排水エルボを外すのは簡単だといわれています。洗濯機から水漏れがあったときや引っ越しの際に取り外しが必要になるため、方法を知っておくと役に立つでしょう。以下では排水エルボの外し方をご説明するので、参考にしてみてください。
【手順1】排水ホースと接続している留め具を外す
排水ホースとの接続部分で固定しているホースクリップや結束バンドを外しましょう。固定している留め具がなくなることで、簡単に排水ホースを外すことができるのです。
ただし、排水ホースの中に水がたまっていると、外したときに水が出ることがあります。そのため、ホースを上下させて水を流しておくか周りにタオルを敷いて、水が出たときに備えておきましょう。
【手順2】排水口から取り外す
排水口から取り出すときは、排水エルボを上に向かって抜きましょう。排水エルボは簡単に抜くことができますが、もし抜けない場合は、ゆっくりひねりながら取るのがおすすめです。
洗濯機の水漏れで困ったらプロに相談してみましょう!
洗濯機の水漏れが直せない場合は、業者に依頼をしてみましょう。洗濯機を自力で直そうとすると、間違って故障させてしまうおそれもあるのです。また、時間や手間もかかってしまうので、業者に任せる方が早く正確に問題を解決できるといえます。
しかし、業者を依頼するときの費用が心配な人もいるでしょう。そこで、以下では業者費用の相場についてご説明します。
業者へ依頼したときの費用は、7,000円~15,000円前後になります。蛇口など修理しやすい位置は費用が安い傾向にありますが、水漏れの原因が排水管の中などにある場合は朱里の難易度が高いため高額になりやすいのです。そのため、水漏れの原因が分からないときは、業者に見積りをしてもらえば、最終的な費用を知ることができるでしょう。
まとめ
洗濯機の排水エルボは、排水口の中からくる水漏れや悪臭を防ぐ役割を持っています。排水エルボは排水口と排水ホースをつなげる接続部分でもあるため、取り付けるときは接続バンドやホースクリップなどをつけて外れにくくしましょう。
洗濯機の排水エルボを取り付ける前には、排水口の口径に合わせたタイプのものを選んで購入してください。排水エルボのサイズと排水口のサイズが合わないと、さし込むことが難しいのです。
また、洗濯機を設置する場合は排水エルボだけでなく、洗濯機本体や給水ホースの取り付けも必要になります。取り付けの際に少しでもすき間があると水漏れにつながるので、設置が難しく感じる人もいるでしょう。
設置したとしても、水漏れが起こってしまっては大変です。もし上手に設置ができず、水漏れが発生してしまったら業者に連絡をしましょう。きっと確実に水漏れを止めてくれますよ。