洗濯機の排水口が詰まった!掃除の仕方と詰まる原因・症状を紹介
洗濯機から水があふれ出たり、そのせいで床が水浸しになってしまったりしたら、焦ってしまいますよね。もしかしたらそれは、洗濯機の排水口の詰まりが原因かもしれません。今回は洗濯機の排水口が詰まったときの原因や掃除の仕方、対策方法についてご紹介します。
目次
洗濯機が排水口詰まりを起こす原因と症状を分析!
排水口が詰まってしまう原因はさまざまあります。しかし、洗濯機の給水と排水の流れを知ることで、詰まりの原因がわかるでしょう。ここからは、洗濯機の使用によって排水口が詰まる原因について紹介します。
洗濯機の仕組みを理解して正しい対処を!
・給水について
洗濯機にはさまざまな種類がありますが、給水の仕組みの基本はどの洗濯機もほぼ同じです。洗濯機は蛇口の栓を開けることで水が流れますが、開けっ放しでも水が流れ続けることはありません。その理由はソレノイドバルブと呼ばれる部品にあります。
ソレノイドバルブは蛇口からの給水を感知して開閉します。ソレノイドバルブが開くと水が流れ、閉まると水が止まるのです。ソレノイドバルブが故障してしまうと、洗濯機に水が流れ続けてしまいます。洗濯機の下から水があふれてしまった場合、排水口の詰まり以外にソレノイドバルブの故障も原因になるでしょう。
・排水について
蛇口から洗濯機に水が流れると、水が洗濯機にたまっていきます。洗濯機に内蔵されているセンサーが水量を感知し、ソレノイドバルブが閉じて水が流れなくなります。そのあと、洗濯や脱水が終わると排水弁が開き、洗濯機内の水が排水されるのです。洗濯機からの排水は、排水ホースを通って排水口につながれ、そのまま排水管から下水道へと流れていきます。
洗濯機が排水口詰まりを起こす6つの原因
・水中の不純物
水中の不純物が、ホースや排水トラップに入ってしまうことで排水口に詰まってしまうことがあります。ここでいう不純物とは、体毛や垢、ポケットに入れてそのまま洗濯してしまったレシートやコインなどといったものが該当します。
・使用する水量が少ない
使用する水量が少ないことで、配水管の中にある小さな汚れが取れずゴミや不純物が流れずにへばりついてしまうことがあります。
・掃除を怠る
排水口は、洗濯機を移動させてからでしか掃除ができない場合もあります。その手間から掃除を怠り、ゴミが溜まって水が流れないというケースも多いのです。
・凍結
冬の季節に連日氷点下を記録する地域や環境では、排水管内の水が凍結する可能性が高くなります。凍結すると水が流れないほか、排水管が破裂する可能性もあるのです。
・排水ホースが長い
排水ホースが長いと折れ曲がるポイントが増え、そのポイントごとに不純物が引っ掛かって詰まってしまう可能性が高くなります。
・床が斜めになっている
平らでない場所に洗濯機を設置すると重心が偏り、排水がうまくいかないことがあります。それを放置すると水が溜まったり逆流したりして、詰まる可能性が高くなります。
排水口が詰まったときにみられる症状
排水溝が詰まったときにみられる症状は主に以下のとおりです。当てはまっていないか確認してみましょう。
症状1:水があふれる
排水口が詰まると、洗濯機の排水口から水があふれたり床が水浸しになったりしてしまいます。また、排水口が詰まったときには、排水時の音にも変化があります。ゴボゴボと空気が入るような音が鳴った場合は、詰まっている可能性があるでしょう。
症状2:洗濯機にエラー表示
排水時に異常が起こると、洗濯機がエラー音を鳴らして動作を停止します。そのあと、洗濯機のディスプレイにアルファベットや数字が出てきます。機種によってもエラー表示のされ方はバラバラなので、取扱説明書を読んで確認してください。
詰まりを確認するにはココをチェック!
詰まっているかもしれないと感じたら、以下のチェック項目にならって確認してみましょう。
・排水口を確認
まずは排水口を確認します。できるのであれば水が流れている際にチェックしてください。奥からゴボゴボと空気を含んだような音がしていたら詰まっているおそれがあります。
・排水ホースを外して確認
排水口に接続されている、エルボという直角に曲がったプラスチックのパイプのネジを外しましょう。ただし、外した状態で水を流してしまうと、床に水をまき散らしてしまうので注意してください。外すことができたら排水ホースに異物が詰まっていないか確認し、ブラシなどを使ってホース内を掃除しておきましょう。
・排水テストをしてみる
防水パンが設置してあれば、そのまま排水テストをしましょう。防水パンがない場合は、大きめのバケツを用意し、水をその中に出すようにします。洗濯機のモードを脱水のみにしてスタートすれば大丈夫です。ホースから勢いよく水が出てくるが、排水口の流れが悪い場合は排水口にトラブルが発生していると考えられ、ホースからの水の出が悪い場合はホースにトラブルがあると考えられます。
洗濯機の排水口詰まりを掃除する方法・手順
排水口が詰まったときは掃除することで解決できることがあります。ここからは、排水口で詰まりが発生してしまったときに解決するための掃除の手順をご紹介します。ぜひとも参考にしてください。
【手順1】洗濯機内の水を抜いて移動
まずは洗濯機の電源を切り、コンセントを抜きましょう。そして、洗濯機の中に残っている水をバケツや桶などですくって排水しましょう。中身を空っぽにしたら、いったん洗濯機を移動させます。
【手順2】排水口内を掃除する
詰まりを解消するにはいくつかの方法があります。それぞれの方法について簡単に説明していきます。
方法1|パイプクリーナーを使用
市販のパイプクリーナーを使用して汚れを落とします。ものによって使い方がさまざまなので、取扱説明書や注意事項を読んで使用しましょう。このとき、お湯を使うと有毒ガスが発生するものもあるので、流す際は水を使用しましょう。
方法2|重曹と酢を使用
排水口の蓋や周囲の汚れを、重曹をつけた歯ブラシで落とします。その後、排水口に多めの重曹を入れ、その上から酢をかけます。15~30分放置し、多量の水を排水口に流します。
方法3|ラバーカップを使用
ラバーカップとは、いわゆる“スッポン”と呼ばれる詰まりを解消する道具です。水を排水口にため、ラバーカップを被せます。被せるときは、ゆっくりと確実に押し付けます。そのあと、持ち手を一気に強く引きます。
方法4|ワイヤー式パイプクリーナーを使用
ワイヤー式パイプクリーナーを使用する場合は、配水管がゴム製ジャバラ管でできたものではないか確かめてから使用してください。ワイヤーを無理に入れると穴が空く危険性があります。ワイヤー式パイプクリーナーの本体についている固定ネジを緩め、ワイヤーの先端を排水口に入れます。
ゆっくりと排水口の中にワイヤーを、進まなくなるまで入れていきます。奥までワイヤーが入ったら先端を回転させるように動かしましょう。何回か回したら、引き上げてください。ワイヤーに配水管内の汚れがついているので、雑巾を持った手でワイヤーを持ち、もう片方の手で引き抜くとよいでしょう。
【手順3】排水口内を水で流す
掃除が終わったら、排水トラップを戻しましょう。下水のにおいが上がらないようにするため、排水トラップについているコップのようなものに水を入れておきましょう。また、トラップにしっかりとロックをしないことでもにおいの原因になりますので、しっかりとして、ロックをかけましょう。
【手順4】部品と位置を戻す
蓋や排水エルボを取り付け、洗濯機を元の位置に戻します。脱水モードにして、排水を確認してください。
詰まり解消の業者依頼でかかる費用
自分でやるのが面倒、重い洗濯機を持ちたくないという場合は業者に依頼しましょう。業者によっても金額は違っていきますが、詰まりのトラブルの基本料金は、2,000~5,000円程度です。この基本料金に、出張費や部品代がかかることがありますので、あくまで目安としてお考え下さい。
排水口詰まりじゃない?他に原因があることも……
洗濯機の水があふれる理由には、洗濯機の排水口の詰まり以外にも原因があります。その原因の中には、自分で解決できるものもあります。自分で解決できるような原因の例として、「排水ホースが折れ曲がっている」「不安定な場所に設置されている」などが挙げられます。
排水ホースの折れ曲がりを直したり平らな場所に置いたりすれば、排水できるケースもあるのです。自分で解決できないケースは、機械的な故障です。メーカーや修理業者に依頼をして直してもらいましょう。
洗濯機の排水口詰まりの予防法
ここまで、排水口の詰まりの掃除方法などを書いていきましたが、じつは排水口の詰まりの予防する方法があるのです。以下の項目を確認して、詰まり対策をおこないましょう。
詰まりやすいタイプの洗濯機を把握しよう
詰まりやすい洗濯機は、ドラム式洗濯機です。理由としては、ドラム式洗濯機は少ない水量で洗うため、流れる水も少なくなります。すると、排水ホース内についた汚れが取れにくくなり、ゴミが溜まってしまいます。溜まったゴミが詰まりの原因になります。
また、ドラム式洗濯機は排水口の掃除ができにくいのです。ドラム式洗濯機は防水パンの上に置いてしまうと排水口が隠れてしまい、手を入れるスペースすらなくなってしまいます。洗濯機を移動させてから掃除をするにしても、80kgほどあるので、男性でも1人で持ち上げるのは難しいです。
洗濯槽の掃除で排水口詰まりを予防しよう
洗濯機にあるパルセーターの掃除することで、排水口の詰まりをふせぐことができます。丸い羽のような形をしているパルセーターの、中心についているネジを外します。ネジはとても固いので、電動ドリルなどを使って外すのもよいでしょう。ただし、ネジを壊さないように気をつけてください。
ネジを外してパルセーターを引き抜いたら、洗濯槽の底やパルセーターの裏を歯ブラシや洗剤で掃除をします。その後、パルセーターを戻してネジを締めます。洗濯機の詰まりでお悩みであれば、弊社にお電話ください。洗濯機の詰まり以外にも、水まわりのトラブルであればなんでも対応いたします。弊社は24時間365日、オペレーターが電話応対させていただきますので、お急ぎの場合でもお電話可能です。
まとめ
今回は洗濯機の排水口で発生する詰まりの原因と、その解消法を紹介してきました。洗濯機の排水口で発生する詰まりの原因は、掃除を怠ったり洗濯機を正しい位置に置かなかったりという場合が多いです。日頃の心がけや設置時に注意をすることで、詰まり予防になります。
もし、詰まってしまった際は今回紹介した解消法をぜひ試してみてください。それでも詰まってしまい、自分で掃除などができない、詰まりをはやく解消したいというかたは、ぜひとも弊社にお電話ください。