ドラム式洗濯機の取り付け方法!自分でやる場合のポイントと注意点
「ドラム式洗濯機に替えたいな、でも取り付けって難しいの?」、「ドラム式洗濯って自分で取り付けできたっけ?」と、漠然とドラム式洗濯の取り付け方法に不安を抱いていませんか。ドラム式洗濯機の取り付けは、手順を間違えなければ自分でも設置可能です。
しかし、ドラム式洗濯機の取り付けは、うまくできないと水漏れの原因となってしまうことがあります。そのため、しっかりと手順と方法をおさえておくことが大切です。このコラムでは、自分でドラム式洗濯機を取り付ける方法だけでなく、取り付け前に確認すべきポイントや取り付けでよくあるトラブルについてもご紹介していきます。
目次
ドラム式洗濯機を取り付ける前に確認すること
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比べてサイズが大きいものが多いです。もともと縦型洗濯機を置くことを想定されてつくられた部屋の場合、ドラム式洗濯機に対応していないことがあります。ここでは、ドラム式洗濯機を設置する前に確認しておくことを5つご紹介していきます。
【確認1】防水パンの大きさ
防水パンとは、簡単にいうと洗濯機を固定する台のことをいいます。防水パンがあることで、洗濯機からの水漏れや湿気によるカビ防止になるため、洗濯機にはかかせない道具です。
防水パンにはさまざまな種類が存在しているため、ドラム式洗濯機のサイズに合うものを選ぶ必要があります。そのため、ドラム式洗濯機の購入前には、必ず防水パンのサイズを測っておきましょう。
【確認2】蛇口の位置と形状
ドラム式洗濯機を設置する際に問題になるのが、蛇口の位置と形状です。大容量のドラム式洗濯機は高さや奥行きがあるため、蛇口の位置が低すぎると、蛇口が邪魔になって設置できないというトラブルが発生してしまいます。
そういったときは、偏心管という蛇口の高さを変更する道具が利用されます。偏心管を取り付ける際は、もともとついている蛇口を取り外して設置しなければなりません。賃貸にお住まいの場合は、大家さんや管理会社に相談してから交換作業をおこなうようにしましょう。
【確認3】排水溝
洗濯機の下には排水ホースがついています。この排水ホースを防水パンについている排水溝に接続しなければなりません。その際、防水エルボというL字に曲がった部品を使用するので、もっているかどうか確認しておきましょう。防水エルボを使用することで、排水ホースと排水溝をスムーズに接続することが可能になります。
また、排水ホースと排水溝を接続するには、洗濯機と防水パンの間に5~10cmほどのスペースがないとうまく作業できません。ドラム式洗濯機が防水パンと密接している場合は、専用の台を設置して洗濯機をかさ上げする必要があります。
【確認4】周囲の壁と前面のスペース
ドラム式洗濯機を取り付ける際は、周囲の壁や、前面のスペースに十分な余裕があることも重要です。十分なスペースがないと、洗濯機の振動で壁が傷つき、ドアが開閉できなくなってしまうおそれもあるためです。そのため、取り付ける場所のスペースを考慮したうえで、サイズを確認してからドラム式洗濯機を購入するようにしましょう。
【確認5】古い洗濯機の処分方法
新しいドラム式洗濯機を設置するとなると、古い洗濯機の処分方法に困りますよね。洗濯機は重いため、業者に引き取りを依頼したほうがよいでしょう。新しい洗濯機を購入したお店に引き取りを依頼したり、不用品回収業者にリサイクルに出したりとさまざまな方法があります。
自分でも洗濯機を運べるという人は、リサイクルショップに持ち込んで買い取ってもらうこともできます。フリマアプリなどで販売するという場合は、梱包方法や配送方法を事前に調べておきましょう。
ドラム式洗濯機の取り付け方法
ドラム式洗濯機を自分で取り付けようと考えている場合、正しい取り付け手順を覚えておくことが大切です。正しい取り付け方法を知らずにドラム式洗濯機を設置すると、水漏れや漏電を引き起こすおそれがあるためです。ドラム式洗濯機の取り付け方法については、以下にご紹介します。
【手順1】固定ボルト(輸送用ボルト)を外す
ドラム式洗濯機は、輸送中に動かないようにするため、輸送用ボルトというものが裏側に2本取り付けられています。そこで、洗濯機を設置する前には、この輸送用ボルトを付属のスパナを使用して取り外す必要があります。ボルトがついたままだと、故障の原因となってしまうので、ご注意ください。
【手順2】アース線をつなぐ
次は、緑や黄色をした漏電予防のためのアース線を接続していきます。アース線の接続場所は、コンセントの下です。アース線専用のカバーをマイナスドライバーで開けて、アース線の先を接続してください。接続できたらカバーは閉じておきましょう。
【手順3】排水ホースをつなぐ
排水ホースを、防水パンの排水溝に接続します。防水ホースはそのままでは、うまく排水溝にはまらないため、防水エルボを間に取り付けてください。防水エルボを介すことで、まっすぐ伸びるホースの角度を変えて、排水溝に接続しやすくなります。
【手順4】給水ホースをつなぐ
最後に、給水ホースを取り付けていきます。蛇口がワンタッチ式であれば、給水ホースの先についているストッパーを指で下に引いて挿し込むだけです。あとは、反対側の給水ホースのナット部分をまわして洗濯機に取り付けましょう。
もしも、蛇口がワンタッチ式でなかった場合は、給水ホースをすぐに取り付けできません。理由については、次の見出し3「洗濯機取り付けでよくあるトラブル」で解説していますので、そちらをご参照ください。
洗濯機取り付けでよくあるトラブル
給水ホースや排水ホースをうまく取り付けられない場合は、いくつかの原因があります。ここでは、原因と対策についてご紹介しています。
給水ホースが取り付けられない
ドラム式洗濯機の給水ホースがうまく取り付けられないという場合は、以下のことが考えられます。
- ニップルがない
- ホースが短い
お部屋に、もともと洗濯機専用の蛇口がついていれば問題ありません。しかし中には、万能ホーム水栓といって、そのままでは給水ホースを接続できない蛇口も存在しています。万能ホーム水栓の場合は、自分でニップルを取り付ける作業が必要となります。ニップルとは、蛇口の先端に取り付けることで、給水ホースのつなぎ目となる部品のことです。
また、給水ホースの長さが足りず、洗濯機まで届かないということもあります。新しくドラム式洗濯機を購入する場合は、もとから給水ホースがセットになっているため気にする必要はありません。給水ホースだけを交換したい場合は、使っている洗濯機に対応可能なものを購入するようにしましょう。
排水ホースが取り付けられない
続いて、排水ホースが取り付けられない原因についてご紹介します。排水ホースが取り付けられない原因は、おもに以下のふたつです。
- 排水ホースの長さが合わない
- エルボがない、サイズが合わない
排水ホースの長さが合わない場合は、切断するか、延長するかの2択になります。ホースを切断する際は、はさみで切り口がギザギザにならないようにまっすぐ切ってください。延長する際は、ホースピースと呼ばれるホースの長さ調節の際に使用される部品を使って、接着剤で延長ホースをくっつけます。
排水エルボがない、またはサイズが合わない場合は、エルボを変える必要があります。新しいエルボを購入する際は、ホースと排水溝にぴったりと合うサイズのものになるように、あらかじめサイズを測るか、型番を調べておきましょう。
ここまで、ドラム式洗濯機の取り付けで、よくあるトラブルについてご紹介してきました。ホース類の接続部は洗濯機に水を供給・排出するための重要な個所です。慎重に接続作業をおこなうようにしてくださいね。次は、洗濯機の取り付けあとに起こりやすい「水漏れトラブル」に関してご紹介していきます。
洗濯機の水漏れトラブルに注意!
洗濯機をうまく設置することができても、使っていくうちに、なんらかの原因で水漏れが生じるということも考えられます。ここでは、万が一水漏れが起こってしまったときに備えて、洗濯機の水漏れ原因と対策についてご紹介していきます。
洗濯機の水漏れ原因
洗濯機で水漏れが起こりやすい場所を以下にまとめています。水漏れが起きてしまったときに慌てず対処できるようにするためにも、覚えておくと安心です。
・蛇口
蛇口のパッキンの劣化、ナットのゆるみが原因として考えられます。ナットを締め直しても水漏れするようなら、パッキンの劣化が原因であるおそれが高いでしょう。蛇口を締めてから、蛇口のハンドルを外し、中にあるパッキンが劣化していないか確認してみましょう。パッキンが劣化していた場合、新しいパッキンと交換してください。
・給水部分
給水ホースの接続がしっかりできていないと、水漏れを起こしてしまいます。また、ホースに穴が開いてしまった場合は、できるだけ早めに新しいものに交換してください。
・本体
洗濯機の使用頻度が多くなるにつれて、パルセーター(洗濯層内部の底)などのパーツが故障することがあります。故障してしまった場合は、メーカーに問い合わせてください。保証期間内であれば、無料で対応してもらえるはずです。
もしも保証期間外であった場合は、料金は別途発生しますが、メーカーや修理業者に部品交換などの修理を依頼します。部品の調達が困難で修理のほうが高くつく場合は、洗濯機を買い替えたほうがよいでしょう。
・排水部分
排水ホースや排水エルボに亀裂が入っていたり、サイズがあっていなかったりすると、水漏れを起こしてしまいます。排水部分からは、使用済みの汚れた水が排出されるので、すぐに破損パーツの交換をおこなうことをおすすめします。
水漏れが発生したらすぐに業者に依頼しよう!
洗濯機の水漏れは、おもにホースの接続部分や部品の劣化などが原因ということがわかりました。ナットを締める、給水ホースを交換するなどの簡単な作業であれば自分でもおこなえます。しかし、排水ホースの交換は、重たい洗濯機を持ち上げなければならないため、ひとりで作業することは難しい場合もあるでしょう。
水漏れが起こってすぐは、さほど気にならない程度の被害かもしれませんが、放っておくと予期せぬ大きなトラブルにつながってしまいます。早急に被害を食い止めるためにも、水漏れが起きたらすぐに業者を呼ぶようにしましょう。
賃貸の場合は、まず大家さんや管理会社に連絡することが重要です。大家さんや管理会社とあらかじめ契約を結んでいる修理業者がいることもあるためです。業者に水漏れ修理を依頼する場合の費用相場は、部品の交換のみだと4,000円~10,000円ほどかかるようです。蛇口の交換になると、8,000円~20,000円ほどかかることが多いでしょう。
洗濯機からの水漏れ状況によっては、かかってくる費用も異なります。まずは、業者に電話して、無料で見積りを作成してもらうことがポイントです。弊社には、さまざまな水漏れトラブルに対応できる加盟店が多数おります。水漏れが起きた際は、まずは弊社までお電話ください!今後どのような流れで対応させていただくか、迅速かつ丁寧にご説明させていただきます。
まとめ
ドラム式洗濯機は、容量の小さいものから大きいものまで、そのサイズはまちまちです。まずは、購入を検討している洗濯機のサイズを調べて、設置したいと考えている場所に収まるかどうか確認しましょう。
家電量販店でドラム式洗濯機を購入する場合は、設置サービスがついていることがほとんどなので、お願いすると安心ですよね。しかし、配送設置料金がかかることがあるので、お店の人にしっかりと確認しておきましょう。
節約したいという人は、自分でドラム式洗濯機設置を取り付けることも可能です。本コラムでご紹介したような手順が、洗濯機の取り扱い説明書に記載されています。しっかりと確認しながら、ケガや水漏れがないように作業をおこなってくださいね。
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