フローリングが水浸し!?後始末の方法と水漏れを放置するリスク
水漏れなどが原因でフローリングを水浸しになってしまったときには、まず汚水を拭き取り、除菌をする必要があります。
水浸しを放置したり自然乾燥させてしまうとフローリングが傷んだり、臭いやカビ、シロアリなどの害虫による被害が発生する危険性があるのです。
この記事ではフローリングの床を水浸しにしてしまったときの対処の手順や、水漏れ原因箇所について詳しく解説していきます。水漏れが起きてしまったときに適切な対処をしないと自分が加害者となってしまうおそれがあります。二次被害を防ぐためにも対処をしましょう。
目次
フローリングで水浸しした場合の手順
まずは、フローリングで水浸しとなってしまった場合にとる手順について解説していきます。「少しの水漏れなら……」という気持ちで放置すると、大変なことになってしまうかもしれません。しっかり対処しましょう。
水浸しを自然乾燥させるリスクとは
水浸しになってしまったフローリングを自然乾燥させてもよいことはありません。フローリングは木でできているため、水を吸収してしまいます。
少量の水漏れの場合には、水を拭き取らず放置しても自然乾燥はできます。しかし、フローリングの木が縮んだり反り返ったりして床が波うつことや、シミがあらわれてしまうことがあります。
大量の水漏れの場合には、水がつたって階下に漏れることや、床下に水が染み込んだことが原因でフローリングや家の基礎に腐敗やカビが発生する ことがあります。
さらには、 腐敗の末にシロアリが住み着いてしまうなど二次・三次被害につながるおそれがあります。 水漏れを放置しても事態は悪化するばかりです。
また、水浸しになったフローリングを放置すると床だけではなく壁からも水を吸い上げてしまうことがあります。その場合には、壁にシミができたり壁紙がはがれたり、壁のなかでカビや腐敗が起こるおそれがあり、被害は広がってしまいます。
フローリングを水浸しにした後の手順
フローリングが水浸しになってしまったときに放置すると、さらなる被害が出るおそれがあることがわかりました。水漏れが起きたときに自分でできる正しい対処の手順をご紹介します。
必要なものは次の通りです。
- ゴム手袋(ビニール手袋)
- 雑巾やいらないタオル複数枚
- 消毒用エタノール
水漏れが起きてしまったときには、フローリングに浸み込まないように早急な対処が必要です。汚水には雑菌が含まれているおそれがあるため、ゴム手袋をつけてから拭き取ります。雑巾などがない場合には代用品(不要な服など布類)やキッチンペーパーなどを使いましょう。
1.水を拭き取る
まず大切なのが、水を拭き取ることです。水漏れに気づいたらすぐに雑巾やいらないタオルなどで汚水を吸い、拭き取ります。水気がなくなるまで何度も水を吸い取り、最後に乾いた雑巾で乾拭きをします。
2.消毒用エタノールで除菌
次に消毒用エタノールを使用して床を除菌 します。なぜなら汚水に雑菌が含まれていた場合に消毒しないと、木材の腐敗の原因や、誤って体内に入ってしまったときには体調不良になるおそれがあるからです。
そうならないためにも雑巾に消毒用エタノールを染みこませて雑巾がけをします。消毒用エタノールが家にない場合には、ドラッグストアなどで購入してください。汚水に素手で直接触れないように気をつけ、使用した雑巾やタオルは処分しましょう。
水漏れを放置するとどうなるの?
水漏れを放置してしまうと二次被害が起きやすくなってしまいます。水漏れによるおそろしい二次被害の例を紹介します。
・カビやダニの繁殖
フローリングや壁が水気を含むと、湿気を好むカビやダニの繁殖が起こります。カビが増殖すると、部屋のなかではカビの胞子が空気中を舞います。
またダニが多くなると当然ながら、排泄されるフンの量も多くなります。その結果、鼻炎や結膜炎、気管支喘息などの健康被害が出てしまうことがあるのです。
・木材の腐敗
水漏れによる汚水をフローリングや壁が吸い込むと、床や壁の内側にある柱などの骨組み部分まで水が到達してしまうかもしれません。この理由は、水を吸い込みやすく、水分に非常に弱いという木材の性質が大きく関係しています。
もし 床の上を歩くとフカフカしていたり、音がなるようだったらフローリング下の木材に異常が発生していると考えられます。
骨組みまで水が到達し木材を傷めてしてしまうと、とても大掛かりな修理が必要になってしまい、修理費もかさんでしまいます。そこまでの被害が出る前に水漏れの対処をおこなっておきたいです。
・シロアリの発生
水漏れからシロアリ被害にあうこともあります。シロアリは湿気を好みます。水漏れの汚水を吸い上げた木材は湿気があるため、シロアリのよいエサとなってしまうのです。
一度発生したシロアリはどんどん家のなかの柱や基礎などの木材を食い尽くしていきます。気づけば、家中がシロアリの被害にあっているということになってしまうかもしれません。
・家電製品の故障や漏電
水漏れによって家電製品が故障してしまうことがあります。また電気回路が湿気ていることに気づかず、プラグを差し込んでしまうと漏電するおそれがあります。
漏電は家電製品の故障や火災、場合によっては人間に感電してしまい命にかかわるかもしれません。触るとビリビリするなど異変を感じたら、使用をやめましょう。水浸しになった場所にあった電化製品やコンセントは、とくに注意が必要です。
・階下や隣にも被害
集合住宅の場合、フローリングが水を吸い込んでしまい、階下に漏水が起きたり壁をつたって隣の部屋にも被害が広がったりするかもしれません。
もしも自身の水漏れが原因で他の住民の家電や家具などに何らかの被害を与えてしまったら、賠償金を払わなければいけなくなることもあります。
このような事態に陥らないためにも、水漏れが起きたら放置せず適切な対処をおこないましょう。また、このような水漏れが起きる前に水まわりの不具合が起きたら、修理するといった予防対策をおこなうことができます。
水漏れ修理を依頼してかかる費用相場
水漏れ修理の基本料金はおよそ5,000~10,000円となり、作業費、出張費、部品代などが加算されるようになっています。
大変な被害にあう前に、少量の水漏れや水気のないところがジメジメしているなどおかしい と思うところがあれば、業者に相談してみましょう。
弊社では、電話相談を24時間365日受け付けています。お気軽にご連絡ください。
水漏れしやすい箇所と張り替えの仕方
水漏れしやすい箇所や水漏れの際にフローリングや壁紙を張り替えるときにかかる費用をみていきましょう。
水漏れしやすい箇所とは
水漏れの起きやすい場所とは、ずばり毎日使用する場所です。水まわりは使用していくうちに劣化していき、水漏れがしやすい状況になっています。
・キッチン(台所)
蛇口・排水溝・配管
・トイレ
便器・配管
・お風呂場
蛇口・シャワー・排水溝
・洗濯機
排水ホース
水漏れしやすい箇所は、どこも使用する頻度の高い場所です。水漏れ被害はポタポタと蛇口から漏れていたら気づきやすいですが、配管の水漏れなど日常で気づくことは難しい場合も多くあります。
目で見えない場所の水漏れは、日常から水道の使用料金のチェックをおこなうことで把握することができます。いつも通り使っているのに高くなった場合には水漏れを疑いましょう。
水漏れの疑いがあるときには、水道メーターの確認で水漏れが起きているか知ることができます。水道メーターの確認方法は、家にあるすべての蛇口を閉めてから、水道の元栓のある場所にあるパイロットとよばれるメーターを確認します。
パイロットが止まっていたら正常で、パイロットが動いていたらどこからか水漏れしている可能性が高いでしょう。
フローリングの張り替えは自分でも可能!
水漏れによってフローリングが浸水してしまったときには、DIYでフローリングの張り替えをおこなうことができます。フローリングの張り替え方法は、古い床を剥がしてから新しく張り替える方法と、床の上から重ねて貼る方法のふたつがあります。
フローリングを張り替える際には、木材の特徴を知ることが大切です。木材の特徴には、凹みなど傷つきやすいものや変色しやすいもの、汚れが落ちにくいものなどさまざまなものがあります。
選ぶときには木材の特徴だけでなくドアや家具の色に合わせると、浮いた雰囲気になりにくいです。
水漏れ被害にあっている場合には、元のフローリングが腐食など傷んでしまっているときに重ね張りをすると新しいフローリングまで痛みが広がってしまうおそれがあります。剥がしてから張り替える方法がおすすめです。
しかし、水漏れの状況によってはフローリングを剥がすと下にある断熱材や床の下地にカビが発生している場合があります。このようなときは、カビの除去をしなければなりません。
張り替えをする前には、床下の状態を確認するために水漏れ業者 に相談してみましょう。床下の状態をしっかり確認してから新しいフローリングが敷きましょう。
張り替えにかかる費用ってどのくらい?
張り替えを自分でおこなう場合には、フローリングは、ホームセンターやネット通販を利用して手に入れることができます。費用は、およそ10,000円です。
業者に張り替えを依頼する場合には、古い床を剥がしてからの張り替え方法で1畳20,000円ほどが相場になります。木材やコーティングの方法によって価格は変動しますが、6畳の部屋の張り替えとなると、だいたい120,000円です。
元の床にダメージがない場合には、重ね貼りをおこなうことができます。重ね貼りは1畳15,000円ほどが相場となり、6畳の部屋だとおよそ90,000円となります。
業者によっては、この価格に作業代・補修工費・出張代など加算されることがあります。床下にダメージがあった場合には、除菌などクリーニングをおこなうことになるため、さらに料金が加算されてしまい大きな出費となってしまいます。
マンションで水漏れした場合の対処
マンションで水漏れトラブルが起きてしまった場合には、自分の責任でないときの水漏れは被害者・自分の不注意が原因のときには加害者となってしまいます。 被害者と加害者それぞれの対処法についてご説明します。
・被害者になった場合
水漏れの被害者となってしまったときに、階上や隣の住人の漏水が原因だったときには賠償を求めることが可能です。住人の加入している損害保険から補償されることがあるため、使えなくなった電化製品や水濡れ被害にあってしまった家具、衣服など写真におさめておきましょう。
部屋のクリーニングをおこなう必要がある場合には、しばらくホテルなどで泊まることになります。このときにかかる費用も賠償請求することが可能です。大家さんや管理会社に相談しましょう。
賠償請求をする場合、直接やり取りをしてしまうと感情的になってしまいさらなるトラブルをうむおそれがあります。大家さんや管理会社などを通しておこなったほうが安心です。
住民の起こした漏水ではなく建物の老朽化による排水管や雨漏りが原因の場合には、大家さんや管理会社の責任となります。そのため、賠償を求めることが可能です。証拠として被害にあった部屋の様子を写真におさめておきましょう。
・加害者になった場合
もしも自分が原因で水漏れを起こしてしまった場合には、被害が広がる前に修理業者に連絡をしましょう。次に住宅の大家さんや管理会社に連絡し、今後の対処方法について相談しましょう。
もしも、階下の部屋にまで被害が及んでしまった場合には、早いうちに謝罪しましょう。賠償請求された場合には自分の保険、もしくは個人の資産から補償をしなければなりません。
部屋を契約したときに加入した保険に「個人賠償特約」がついている場合があるので、保険を一度確認しておきましょう。
水漏れを事前に確認するポイント
水漏れによるトラブルを引き起こす前に確認するべきポイントを知っておきましょう。チェックすることによって大きな被害を防ぐことができるかもしれません。
水漏れ被害の起きる前兆とは
大きな水漏れ被害が起きる前に、少しずつ水漏れが起きているなど前兆がみられることがあります。部屋の変化から水漏れを見抜きましょう。
・壁紙やクロスの変色
壁は水を吸い上げやすいため、少しでも水漏れが起きていると壁紙やクロスの変色によって気づくことができます。身に覚えのない壁の変色を見つけた場合には注意しましょう。
・カビ臭がする
少しの水漏れが起きていたとしたら、湿気によりカビが発生しているおそれがあります。水回りでもないのにカビの臭いがしたら壁の内側や床下などどこかにカビが生えているかもしれません。原因を追究したいですね。
・床が浮き沈みする
歩くと床がふわふわするような浮き沈みが起きているときには、床の下の基礎が水漏れの影響で傷んでいるおそれがあります。床を外すなど確認してみましょう。自分で確認するのが難しい場合には、業者に調査を依頼することもおすすめです。
水漏れを日ごろから予防しよう!
水漏れは急に起きてしまうこともありますが、水道の不具合など日ごろからサインを出していることもあります。水道の調子がおかしい・日ごろ水気のないところがジメジメするというときには、水漏れのサインです。
大きな被害が起きる前に、蛇口がグラついている・排水口がうまく流れないなど水に関する不具合を見つけたら、早めに対処するようにしましょう。この時点で対処を怠ると、被害は拡大してしまい損害賠償の負担につながってしまうおそれがあります。
もしも自分で原因を突き止められなかったり、修理が難しかったりというときには、プロに相談してみることをおすすめします。弊社では24時間365日電話での相談を受け付けています。無料で見積りもおこないますので、お気軽にご連絡ください。