洗濯機の構造と種類別の特徴を解説!起きやすいトラブルとは
洗濯機の掃除はしていますか?一度もしたことがないという方ももしかしたらいるかもしれません。洗濯は1日で溜まった洋服の汚れを落とすためにおこないます。つまり、その汚れは洗濯機に溜まっているのです。
洗濯機を長い間使うためにも掃除はおこなうべきことです。しかし、掃除をしようにもどこの部分をどうおこなえばよいのかわからないですよね。洗濯機の掃除での際の故障を防ぐためにも、構造を正しく理解しておくことはとても大切なことです。そこで今回は、洗濯機の掃除に必要な洗濯機の構造をご紹介します。
また、洗濯機の買い替えなどによって蛇口の取り換えが必要になることがあります。そこで、洗濯機の蛇口の取り替え方法についても同時に解説いたします。
目次
洗濯機の構造と特徴
では、最初に掃除に必要な洗濯機の構造と特徴について、洗濯機の種類ごとに紹介していきます。これを知っておくことで掃除の際にスムーズにおこなうことが可能になるでしょう。
縦型洗濯機の構造と特徴
まずは縦型洗濯機の構造と特徴です。現在主流であるうちの1つで、洗い、すすぎ、脱水までを1つの洗濯槽でおこなえるものになっています。横回転で洋服に染み込んだ汚れを落としていきます。
特徴としては、縦型洗濯機の洗い方はこすり荒いがメインとなっていることから、泥汚れなどの固形の汚れに強いということです。
ドラム式洗濯機の構造と特徴
続いては、ドラム式洗濯機の構造と特徴です。こちらは、縦型洗濯機のとは違い、洗濯機のドラムが横を向いており、ドラムを回転させることで汚れを落とすという仕組みになっています。
ドラム式洗濯機は、ドラムの回転によるもみ洗い、たたき洗い、押し洗いがメインのため、縦型洗濯機とは違い、皮脂汚れに強い構造となっています。
二層式洗濯機の構造と特徴
現在ではあまり主流ではありませんが、二層式洗濯機と呼ばれるものもあります。こちらは洗いとすすぎをおこなう槽と脱水をおこなう槽がわかれた構造となっています。槽がわかれているといっけん面倒くさそうに思いますよね。
しかし、洗濯槽がわかれているからこそ、洗い終わった洗濯物をすすぎの槽に移動させる途中に洗い残しに気付くことができたり、洗濯槽の水を1回で捨てずに槽に溜めておくことができたりするなどのメリットもあるのです。
洗濯機は分解して掃除できる?
洗濯機を分解して掃除することは可能です。洗濯機には多くのほこりやなどの汚れが溜まってしまいます。さらに、その汚れたちは洗濯槽の内側だけでなく、洗濯槽の外側にも付着しているのです。
そのため、洗濯機の掃除をする際には、内側の汚れを取り除くだけでなく、分解して外側も掃除してあげましょう。
しかし、洗濯機の種類ごとに分解方法が違っており、分解作業などが得意な方であれば問題なくおこなえるかもしれませんが、そのような作業が苦手な方には難しいでしょう。
もし分解をするのであれば、誤作動を防ぐためにも電源コードを抜いて、洗濯機と蛇口をつないでいる排水ホースも外してください。そのあと、ドライバーやソケットレンチなどを使用し、洗濯槽のネジを外すと洗濯槽を取り外すことができます。
いっけん、簡単そうに思えますが、失敗して故障したら当分洗濯もできなくなります。そんなのは困ってしまいますよね。したがって、分解に自信がない場合には、メーカーに依頼して掃除をしてもらうことをおすすめします。
洗濯機の掃除を効果的にするアイテムと掃除法
洗濯槽の中を掃除するならばより効果的なものにしたいですよね。それを可能にするようなアイテムと掃除の方法をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
洗濯機からの臭い・汚れの原因とは
そもそも、洗濯機の臭いや汚れはなにが原因で引き起こされるものなのでしょうか。これらの正体は、洗濯槽の裏で繁殖してしまった雑菌やカビなのです。そう聞くと洗濯機の掃除をしなければという気持ちになりますよね。
洗濯機の掃除で効果的なもの
では、洗濯槽に繁殖する雑菌やカビを除去するために効果的なものを2つご紹介します。ぜひ掃除をおこなう際には活用してみてください。
1.漂白剤を使用(塩素系・酸素系)
まず、漂白剤です。塩素系漂白剤は殺菌能力が優れており、短時間で雑菌やカビを分解・除去することが可能です。ただし、洗浄力がとても強力なため、掃除をしたあとはしっかりと洗濯槽をすすぎ洗いしましょう。そうすることで、漂白剤による洋服の色落ちを防ぐことが可能です。
2.重曹とクエン酸を使用
次に、重曹とクエン酸です。これらは含まれているアルカリ性や酸性の成分により、洗濯槽の汚れを落とします。
重曹には、アルカリ性の成分が含まれているため、皮脂汚れやぬめり汚れなどの酸性の汚れを中和し、除去する効果があります。クエン酸には、酸性の成分が含まれており、雑菌やカビを殺菌する効果があるのです。
これらの効能を最大限に活用するためにも、重曹とクエン酸は併用することをおすすめします。重曹は約300g、クエン酸は約100gがおおよその目安です。これらを洗濯槽に入れ、水を流すだけでアルカリ性と酸性の効果で洗濯槽の汚れは、みるみるうちには剥がれていきます。
縦型洗濯機の掃除方法
では、縦型洗濯機の掃除方法をご紹介します。ここでは漂白剤を使ったやり方を紹介していきます。
1.45℃~50℃くらいのお湯を洗濯槽に溜め、漂白剤を入れる。
洗濯槽に洋服などがなにも入ってないことを確認して、中にお湯を張り、そこに漂白剤を入れましょう。塩素漂白剤の場合は200~500ml、粉末漂白剤の場合は500g~1kgが目安です。
2.3分ほど洗う
このとき、すすぎモードなどを選択してしまうとせっかく入れた漂白剤入りの水が流れてしまうので、洗いだけのモード設定に変えることを忘れないようにしましょう。
3.しばらく放置し、浮いてきた汚れを取り除く
3時間以上の放置は洗濯槽を錆びさせる原因となってしまうため、様子を見ながら時間を決めてください。そして、浮いてきた汚れを網などで取り除きましょう。
4.洗い、すすぎ、脱水をおこなう
最後に実際に洗濯をする前に2回洗濯機を回して、漂白剤を流してください。そして、洗濯槽に溜まったほこりや汚れを除去すれば掃除は完了です。
ドラム式の掃除方法
続いてはドラム式洗濯機の掃除方法です。こちらも縦型洗濯機と同じく塩素系漂白剤の使用をおすすめします。では、手順を紹介します。
1.電源を入れ、漂白剤を洗濯槽に入れる。
こちらも洗濯機の大きさに合わせて漂白剤を入れましょう。必要な漂白剤の量の目安としては、お湯10Lの容量に対し、50gほどです。しかし、これは商品により誤差があるのでパッケージの指示にしたがいましょう。
2.洗濯機を回す
漂白剤を入れたら、洗い、すすぎ、脱水の一連の流れをおこないましょう。槽洗浄モードが備わっている場合はそれを押したら完了です。ただし、槽洗浄モード付きの洗濯機の場合は、メーカーが推奨する洗濯槽洗浄剤を使うことに注意してください。
ドラム式の掃除方法は以上で終了です。ドラム式洗濯機の場合は掃除がとても簡単なのです。
洗濯機ではどんなトラブルが起きやすい?
日常生活にかかせない洗濯機ですが、実際にどんなトラブルが起きやすいのでしょうか。これを知っておくといざというときに焦らず対処できます。
洗濯機で起きやすいトラブル
では、実際に洗濯機の使用に際する起きやすいトラブルをご紹介していきます。
・本体や蛇口からの水漏れ
洗濯機の給水ホースや本体、また蛇口からの水漏れです。水漏れが起きてしまった場合、まずは原因の特定をしましょう。乾いたタオルなどを用意し、蛇口、ホースの接続部分と順にあてていきます。タオルが濡れた場所で水漏れが起きているということです。
つなぎ目などの場合は接続部の緩みが原因であることが多いため、緩みを締め直すと解決することが多いです。もし、しっかりとしまっているという場合は部品の劣化が原因というケースもあります。
また、本体付近での水漏れであれば、洗濯機の故障が原因の可能性もあるため、そのような場合はメーカーや業者へご相談ください。
・エラー表示がされる
エラー表示の場合は洗濯機のメーカーごとにエラー音の違いがあるため、説明書で確認しましょう。そうすることで、原因を特定することが可能です。
・給水ができない
洗濯機の蛇口は開いていますか?もしかしたら閉まっているかもしれません。その場合は蛇口をひねれば解決します。もし、そうでない場合は、給水ホース、または蛇口の故障のおそれがあります。それ以外にも給水口に大きなゴミや汚れが溜まっており、水が流れないことも考えられます。一度確認してみましょう。
・排水ができない
排水に時間がかかったり、排水されないといい場合は、排水口に大きなゴミや異物が溜まっていないか確認しましょう。もしあるようならば取り除くことで、解決します。
もし、それでも解決しない場合には本体の故障が考えられるので修理が必要となります。
・脱水ができない
脱水ができない場合の多くの原因は、洗濯物の入れすぎや不安定な場所への洗濯機の設置などです。洗濯物の規定量や足場の確認をしてみましょう。そうすることで、脱水トラブルの解決ができるでしょう。
洗濯機のトラブルはどこに連絡するの?
もし、洗濯機の周りにある給水ホースや蛇口に異常が見られず、洗濯機本体の故障が原因であると考えられる場合は、保証期間を確認したあと、メーカーへ連絡しましょう。
本体の故障ではなく、洗濯機用蛇口や給水管、排水管の水漏れや故障が原因であれば水道業者への連絡をしましょう。業者へ水道の蛇口修理を依頼した場合の相場は4,000~10,000円程度です。
しかし、これはあくまでも目安です。しっかりとお住まいの地域の相場を調べましょう。金額ももちろん業者を選ぶポイントになりますが、サービスの質や、口コミなどを参考にして、よい業者を何社かピックアップし、無料見積りを依頼して実際に比較することをおすすめします。
洗濯機の水道蛇口の取り付け方
最後に、洗濯機の買い替えを検討している方が知っておくべき洗濯機用蛇口の種類についてご紹介します。
洗濯機の蛇口の種類
じつは、洗濯機用蛇口にはさまざまな種類があり、従来のままでは給水ホースをつなぐことができないものも存在しています。
・万能ホーム水栓
こちらは、ごく一般的な形の水栓です。学校などの水道に取り付けられているような形のものとなっています。万能ホーム水栓の場合は、洗濯機とホースの取り付けが可能なタイプの水栓への取り替えか、ニップルと呼ばれるホースを取り付けるための部品の装着が必要となります。
・洗濯機用ストッパー付き水栓
このタイプの水栓ですと、給水ホースをそのまま取り付けることが可能です。また、ストッパーがついているため、もしもの際に水漏れによる大きな被害を防ぐことも可能となっており、とても安心して使用できるものとなっています。
・洗濯機用ワンタッチ水栓
そして、洗濯機用ワンタッチ水栓です。こちらは、先ほどご紹介した洗濯用ストッパー付き水栓と同じようにそのまま蛇口を取り付けることができるものです。しかし、ストッパーはついておらず、水漏れの防止機能はないため使用時には注意しましょう。
洗濯機の蛇口取り付け手順
では、万能ホーム水栓のような蛇口を給水ホースの取り付けが可能なものに変えるための手順をご紹介していきます。
【手順1】水道の元栓を閉める
まずは水道の元栓を忘れずに閉めましょう。ここを忘れてしまうと、万が一の際に水漏れしてしまうおそれがあります。あらかじめ防止するために忘れないようにしましょう。
【手順2】蛇口を外す(外したらジョイント部分の掃除をする)
元栓の確認のあと、蛇口を外しましょう。外す場合は反時計回りに回します。ここで、外したあとに、排管側のネジ山部分の掃除をおこなってください。掃除を怠ってしまうと水漏れの原因へとつながってしまうため、しっかりと歯ブラシなどで汚れを取り除きましょう。
【手順3】新しい蛇口にシールテープをまく
次に、取り付け前の新しい蛇口にシールテープと呼ばれる水漏れ防止のためのシール材をまいてください。この際に5~6回転ほどさせましょう。シールテープはホームセンターや通販で購入が可能です。
【手順4】蛇口を取り付ける
最後に、シールテープがまかれている蛇口を時計回りに回しながら装着しましょう。しっかりと外すときと同じ回転分回したら取り付けは完了です。
蛇口交換の一連の流れについてご紹介してきましたが、この作業は小さなミスが大きな命とりとなり、水漏れを引き起こしてしまうおそれがあります。
そのため、交換に自信がない場合には無理におこなうのではなく、業者に相談してみましょう。しかし、業者もさまざまでどこにお願いすれば良いのかわからない方もいらっしゃるかと思います。
業者選びでお困りであれば一度弊社にご相談ください。弊社は、お住まいの地域にある水道業者の中でも自信をもっておすすめすることができる業者をご紹介することが可能です。トラブルの状況や内容にあった業者をご紹介し、迅速なお悩み解決へとつなげさせていただきます。
まずはお問い合わせだけという場合もぜひお気軽にお電話ください。
まとめ
洗濯機の種類ごとの特徴や蛇口の紹介をしてきましたがいかがでしたか?じつは洗濯機も蛇口もさまざまな種類のものがあります。また、洗濯機の掃除は洗濯機の寿命を長持ちさせるためにもとても大切なことなのです。
もし、洗濯機の水漏れトラブルや、洗濯蛇口の取り替えなどでお困りなら、ぜひ一度業者にご相談してみてはいかがですか?