洗面台のパッキンを交換する方法!蛇口の種類別の水漏れ原因について
洗面台の蛇口から水漏れしている場合は、蛇口の種類から原因を特定して修理をしましょう。蛇口の種類によって、使用しているパッキンや修理方法が異なるからです。
このコラムでは、蛇口の種類ごとに洗面台のパッキンを交換する方法やパッキンを交換しても直らない場合の対処法などをご紹介しています。水漏れしている原因がわかったら、ご紹介する方法で修理をしてみましょう。
目次
洗面台のパッキンを交換する方法|1.シングルレバー混合栓
シングルレバー混合栓とは、水とお湯の量やお湯の温度をひとつのレバーで調整することができるタイプの水栓です。シングルレバー混合栓から水漏れした場合、次のような症状があらわれます。
シングルレバー混合栓から水漏れしたときの症状
シングルレバー混合栓の本体と台との接続部分周辺に水たまりができていたら、水漏れしているおそれがあります。まず、水栓本体と給水管の接続部分を調べてみましょう。接続部分のナットが緩んでいなければ、水栓本体の中にあるパッキンが劣化している可能性が高いです。
洗面台のパッキンにひび割れなどがないにもかかわらず水漏れしているのであれば、寿命がきているのでしょう。パッキンの寿命は約5~10年といわれています。水栓を取り付けてから5年以上経過しているのであれば、パッキンを交換してみましょう。
パッキンを交換するときの手順
パッキンの交換には、道具と新しいパッキンが必要です。道具がないと混合栓を分解することができないからです。
パッキンの交換で必要な道具としては、モンキーレンチと止水栓を閉めるために使うマイナスドライバーです。また水栓の取り外しにはモンチーレンチのほかに、ウォーターポンプフライヤーがあれば作業がはかどるでしょう。
パッキンを購入するときの方法としては、次の方法があります。
- 該当するメーカーに問い合わせる
- ネットで検索する(品番とメーカーを入力する)
- 近くのホームセンターにいく
このうち、混合栓に対応するパッキンをもっとも確実に購入できるのは、メーカーへの問い合わせです。ただし、手に入れるまで時間がかかるというデメリットがあります。
すぐにパッキンを交換したい方は、近くのホームセンターにいきましょう。そのとき、手間はかかりますが、現在使っているパッキンを取り外して一緒に持っていくことをオススメします。
現物があれば、対応するパッキンを見つけやすくなるでしょう。ただし、ホームセンターで購入する場合、在庫がなかったり取り扱っていなかったりする場合がある点にだけ注意してください。
パッキンを手に入れたら、パッキンを交換します。以下の手順にしたがって交換しましょう。
- 止水栓または、元栓を閉める
- レバー、レバーの下にあるカートリッジを保護しているカバー、水栓本体のカバーを外す
- 水栓本体の中にあるパッキンを新しいものに交換する
- 交換が終わったら、外したときとは逆の手順でレバーとカバーを取り付ける
- レバーを下げて水を出し、水漏れがないかチェックする
パッキンを交換しても直らない場合は?
パッキンを交換しても直らない場合は、カートリッジに問題があるかもしれません。カートリッジを新しいものに交換してみましょう。それでも水漏れが直らなければ混合栓本体が寿命である可能性が高いので、業者に相談してみてはいかがでしょうか。
また、パッキンやカートリッジを交換するためには、混合栓本体を分解する必要があります。分解して混合栓を再び組み立てるのは時間と手間がかかります。自分で分解することに不安のある方や交換する作業が面倒な方は、ぜひ弊社にご相談ください。弊社では、水回りでお困りの方へ、最適な業者を紹介させていただいています。
洗面台のパッキンを交換する方法|2.ツーハンドル混合栓
ツーハンドル混合栓は、お湯と水の量を調整するためのハンドルが別々になっているタイプの水栓です。そして、蛇口のパイプはひとつであることから、水とお湯が蛇口から混ざって出てきます。ここでは、ツーハンドル混合栓が水漏れしたときの症状、原因、対処法について解説していきます。
ツーハンドル混合栓から水漏れしたときの症状
ツーハンドル混合栓で水漏れしていると次のような症状があらわれます。
- 蛇口の先端部分から水がポタポタ落ちている
- ハンドルの下から混合栓本体の付け根にかけて水が流れている
蛇口の先端部分から水がポタポタと落ちている場合、ほとんどの場合コマパッキンの劣化・破損が原因です。その場合、コマパッキンを交換して直します。
ハンドルの下から水漏れしている場合、キャップの下についているキャップナットが締まっていない・三角パッキンが劣化または破損しているという二つの原因が挙げられます。
キャップナットが締まっていない場合は、モンキーレンチかプライヤーで締めます。ただし、締めすぎに注意です。ハンドルが固くなって水が出しにくくなるからです。
パッキンが劣化・破損しているときは、新しいパッキンに交換して直す必要があります。まずは、コマパッキン、三角パッキン、それぞれの交換手順を見ていきましょう。
1.コマパッキンの交換手順
ツーハンドル混合栓の蛇口の先端部分から水漏れしている場合、コマパッキンを新しいものに交換して直します。コマパッキンの交換手順を示すと次のようになります。
- 止水栓または、元栓を閉めて水が出てこないようにする
- ハンドルの中央部分にあるインデックスと呼ばれる部品を外す
- インデックスを外すと出てくるネジを外して、ハンドルを上に引き抜く
- スピンドルと呼ばれる部品とナットを外すとコマパッキンが出てくる
- コマパッキンを新しいものに交換
- 1~5を逆の手順で元に戻して完了
2.三角パッキンの交換手順
ハンドルの下から水が漏れている場合、三角パッキンを新しいものに交換することになります。三角パッキンの交換手順を示すと次のようになります。
- 止水栓または、元栓を閉めて水が出てこないようにする
- ハンドルの中央にあるビズをプライヤーで外す
- ビズを外したら、ハンドルを下からたたいて抜く
- ハンドルの下にあるキャップナットと呼ばれる部品を外す
- 劣化した三角パッキンを新しいものと交換する
- 1~5を逆の手順で元に戻して完了
ハンドルが空回りする場合はスピンドルを交換しよう!
ハンドルが空回りする場合は、スピンドルと呼ばれる部品とコマと呼ばれる部品が壊れているおそれがありますので、交換しましょう。交換しても直らなければ、ほかに原因があるかもしれません。その場合は業者に相談することをオススメします。もしどの業者を選んでよいかわからないときは、弊社にお電話ください。
洗面所の水漏れ、交換した方が良い場合もある!
パッキンやカートリッジを交換しても直らなければ、洗面所の水栓を蛇口ごと交換することを検討してみましょう。蛇口ごと交換した方が費用を安くおさえられる場合もあるからです。
洗面所の蛇口の寿命はどれくらい?
洗面所の蛇口の寿命は、一般的に約10年です。ただし、種類や使用状況によって寿命が異なってきます。シングルレバー混合栓の場合20年ほど使える場合がありますし、シングルレバー混合栓よりも比較的構造がシンプルなツーハンドル混合栓は30年ほど使えることもあるのです。
しかし、ひんぱんに修理が必要になるのであれば、使用開始から10年を目安に蛇口の交換したほうがよいでしょう。水栓の部品であるカートリッジの購入代金は5,000円ほどかかりますから、蛇口ごと交換したほうが、何回も部品を交換する修理よりも費用が安くなる場合があるのです。
洗面所の蛇口を交換するときの費用相場
洗面所の蛇口を交換するときの費用には蛇口本体の代金と工事費が含まれています。一般的な交換にかかる費用の相場を示すと次のようになります。
- シングルレバー混合栓……約20,000円~40,000円
- ツーハンドル混合栓………約15,000円~30,000円
- 単水栓………………………約14,000円~30,000円
ただし、上記の費用はあくまでも目安です。蛇口本体は、デザインや性能によって代金は変わりますし、工事費は業者ごとに変わるので注意が必要です。
費用をおさえたい方は相見積りをオススメします。複数の業者から交換にかかる費用の見積り書をもらい、金額を比較するとよいでしょう。
ほかの種類の蛇口に交換することはできる?
基本的には、元の種類とは別の蛇口に交換することは難しいです。ただし、次の場合は蛇口をハンドルからレバーに、レバーからハンドルに交換することができます。
- カウンターに穴が二つ開いているタイプ同士
- 単水栓(お湯か水のどちらかしかでない水栓)同士
洗面台の蛇口が使用してから10年ほど経過して、蛇口ごと交換が必要か部品の交換だけでよいか迷っている方は、弊社にご相談ください。いずれの場合でも無料で見積らせていただきますので、いつでもお電話ください。弊社では24時間365日電話相談を受け付けております。